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2013年5月26日 (日)

NHKスペシャル 病の起源 第2集 脳卒中 ~早すぎた進化の代償~を観てました。

第一集はがんでした。

NHKスペシャル 病の起源 第一集 がん ~人類進化が生んだ病~をさっきから見てました。

今回は脳卒中。脳卒中と言えば、カシオの高精度計算サイトkeisan.casio.jpに国立がん研究センターが発表した脳卒中のリスクの計算式を作ってアップロードしたこともありますが

(keisan.casio.jpへのリンク→脳卒中のリスクの計算式 )

今回の速記メモ。

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毎年、世界で1500万人が発症する脳卒中。出血した血液を取り除くなど急がないと命にかかわる。進化の代償として、驚くほど脳卒中を起こしやすくなっている。

700万年前、アフリカで誕生した人類の祖先。知性を武器に生き延びてきた陰で病気の種が埋め込まれていた。

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今回のナビゲータは、室井滋さん。

どうして脳卒中が起きるのか? 脳は血液が流れることで酸素・栄養が運ばれ、働いている。血管が重要。流れなくなると、脳の神経は数分で機能を停止する。恐ろしい、、、

そんな大事な脳の血管がなぜだめになるの?

場面変わって北海道の中橋敦さん。脳卒中の後遺症で左の手足が思うように動かせない。

2年前に脳卒中で倒れたが、その脳の画像を見せていた。脳内にひろがった血液が固まっている。緊急手術でそれを取り出す。脳の表面(うわ、手術シーン)から、切開していく、、、黒いものが見えた。これが血の塊。ゼリーみたい、、、つまんで取りだす。

脳卒中には血管が破れる脳出血と詰まる脳梗塞がある。

中橋さんの場合、0.2mmの血管が破れた。出血原因は太い血管から細い血管に移るときの瘤(微小動脈瘤(りゅう))が破れた。膨らむと壁が薄くなり、破裂する、、、こわいなあ、、、

でもどうして膨らみができるのか?脳の血管と体の血管の違い。脳は壁が薄い。心臓なんかを見ると壁が厚い。こぶができるのは血管が薄いから。

なぜ?脊椎動物の進化のため。4億年前、最初に脊椎を持ったのは魚類。血管は脳も心臓も同じ薄い。爬虫類も。哺乳類では変化が。脳が薄く、体が厚くなっていた。なぜ哺乳類が?

運動能力が高いことと関係がある。運動すると、筋肉にたくさんの血液が必要で、体の血管が厚くなった。脳には筋肉がないので、薄いままで十分だった。

脳の結果が薄いまま、進化しなかった哺乳類。その宿命を人類も背負っている。

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微小動脈瘤ができるとつまることがある。これが脳梗塞。しかし脳の血管がふくらみやすいのは人だけ。哺乳類は皆脳の血管が薄いのになぜ人だけ?

チンパンジーと人は、700万年前に共通の祖先から別れた。しかしチンパンジーの脳卒中は野生では確認されていない。人類の化石から脳の大きさを調べてきた学者によると、

チンパンジーの脳は握りこぶしほど。今の私たちは3~4倍程度にまで大きくなっている。

異常と言えるほどの進化。700万年前は500mlくらいだった脳の大きさが200万年前から急激に大きくなった。

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人の脳の血管標本を見せていた(特殊な樹脂で固めたもの)。600kmにも及ぶ血管の長さ。毛細血管が増えた。その幹の血管に大きな変化が起きた。幹の血管に大量の血液が流れる。カーブの外側で流れる量が大きく、力がかかるが壁が薄いのでこぶができる。

これが脳卒中の大きな要因。脳の進化のスピードに血管が追い付いていなかった。

600kmはハッブル望遠鏡と同じくらいの高さ。

膨らみやすい場所は決まっている。脳卒中になった人の特徴は手足や口が思うようにうごかせなくなる。体の動きに障害がでるのは、特定の血管で起きやすいから。

左右のほぼ同じ場所で起きている。レンズ核線条体動脈で起きている。運動野とよばれる、あし、て、くちを動かす部分と関連している。運動神経(すい体路)に血液を送っているのが、レンズ核線条体動脈。

なぜこの血管で起きやすいか?

謎を解くカギは人類の運動能力の進化。700万年前、人類と共通の祖先から分かれたチンパンジー。手を器用には動かせない。人類は250万年前からアウストラロピテクスが石器を使いだす。他の動物が残した骨から肉をこそげとる。でもまだ手は器用じゃない。その後、石器を高度化させてきた。140万年前にはナイフのような石器が。それを作ったのはホモ・エレクトス。力を加減して作ることができる。思うままに手を動かせるようになっていた。それが運動野の進化で、チンパンジーより運動神経の数が増えている。レンズ~に大量の血液が流れる。

*運動神経ってほんとにあるんだ、、、比喩かと思っていた。

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人類は6万年前、脳卒中への道を歩み始めた。

場面変わってアフリカ・カメルーン。ピグミーの人たち。昔からの生活スタイル(森で狩猟採集)を守っている。ピグミーには脳卒中が見られない。

ベルギーの医者が調べたところ、確かにない。太古の人たちは脳卒中で死んでない。

最近起きるようになった。なぜピグミー族に脳卒中がないのか?医師が本格的な調査を行った。

その結果、、、、血圧が関係している。ピグミーの最高血圧は60歳超えていても108。

日本人が平均140くらい(60歳)。

脳卒中の最大の原因は高血圧症!血管の壁にかかる力が大きくなり、微小動脈瘤ができる。人類の祖先も高血圧にはならなかった。

ではなぜ高血圧が増えているのか?

大きなきっかけは出アフリカ(6万年前)。人口が増えすぎ、アフリカからヨーロッパ、アジアに進出していった。その先で高血圧の原因、、、、塩に出会った。

塩と出会ったことが高血圧を生み、脳卒中の原因を増やした。

なぜ塩が必要か?

塩に含まれるナトリウムは筋肉や神経の働きに欠かせない。取らないわけにはいかない。

必要以上に取るのは、人類はアフリカに誕生したことにかかわっている。

アフリカでは塩は限られた場所にしかない。動物は普段はほとんど塩をとらない。

ゴリラは山を登ってくる。塩分がある地層があることをしってて、舐める。

塩分を取ろうとする欲望が基本的にある。人類もある。塩がたくさんある環境ではそれが暴走する。

毎日塩を与えていたマウスに塩を与えなくなると、、、あるタンパク質が増えていた。麻薬中毒者が麻薬を欲する時のタンパク質とよく似ていた。

人でも塩の摂取量が増えていって、ナトリウム依存症になりうる。

いくらでも塩がある環境にいるのに、暴走した塩への欲望が脳卒中への引き金を引いた。

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塩以外にも脳の暴走がある。それがさらに脳卒中を増やしている。

脳以外の血管で起きる。首!

最近、首の血管で起きる脳卒中が急増している。首には太い動脈がある。それが詰まると脳の広い範囲にダメージが。

うわ、また首の手術のシーン、、、黄色い塊が、、、コレステロールが血管をふさいでいる。

脂肪やコレステロールが血管に大量にあると、血管をふさいでしまう。

肉や脂肪・油を取るようになった現代人ではこの危険が高い。

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やればやるだけ脳卒中のリスクを下げることがある。

それは、、、

場面変わって福岡県。

九州大学のチームが50年に渡って8,000人を調べた。

まず肥満を解消すること。痩せれば痩せるほど脳卒中のリスクは下がる。

さらに日ごろからの運動。週3回以上運動する人は劇的にリスクが減る。

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進化の弱点を補おうとする研究もある。

損傷した運動神経を再生する治療。幹細胞を使った試み。血管が損傷した部分に幹細胞を送り込み、血管を再生する。

歩くことも話すこともできなかった患者が回復しつつある。新たな脳卒中の治療法(しかしまだまだかかるだろうなあ、、、)。

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