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2015年11月17日 (火)

11/16のNHKプロフェッショナル 仕事の流儀は”世紀の大工事、“城”を曳(ひ)く”。あの弘前城移転プロジェクトに迫る。

弘前城を動かしたの、どうやったか気になってたんですよね。
以下速記メモ。
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東北、青森の弘前公園。観光客のお目当ては弘前城天守。
今、倒壊の危機に瀕していた。石垣が老朽化している。
そこで改修のために、天守を移動させようとした。
それに立ち向かう一人の男。
石川憲太郎、40歳。曳家職人。
曳家とは500年以上前から受け継がれる土木工法だ。
建物と一緒に人の気持ちも運ぶという気持ちでやっているという石川。
仕事が、怖い。
若き日の大失敗。
調子に乗っていた。
甘く見てました。壁が全部どーんと落ちて。。。
挑むのは400トンの国の宝。
次々と襲い掛かる想定外の事態。半年にわたるビックプロジェクト。
失敗は許されない。
とここまでがイントロ。山形米沢市。
前の日、ちょっとした事故に見舞われた。歯がない(笑)。仮歯がギョーザ食べてたら抜けた。
朝食はサプリメントで手早く済ます。
山形、石川の会社。職人は12人。石川は現場を束ねる工事部長だ。
低コストで移築できる手段として発達してきた。今も重宝されている。
かつてはテコを使っていたが、今はジャッキ。
高齢化で職人が減る中、40歳にして任せられるエキスパートだ。
今年、石川の腕を頼る世紀の大工事が舞い込んだ。
弘前城、天守の曳家だ。
この日、下見に来た石川。(え、これうごかすの?)
傾いてますね、という。
後ろに傾いているのがわかりやすいと。㎝単位でわかる。20㎝はいってるはずだ。
石垣が膨れている。
そこで今回、400トンの天守を持ち上げて70m先の仮設の天守位置まで動かす。
工事に向かう前の信念がある。
建物の移動だけではなく、人の気持ちも動かしていると思っている。だから建物を壊すことは人の心を壊すこと。
しかし現場は想像を超えていた。200年以上前の建造物。設計図はない。
梁がすごい。柱も太い。壁や柱の老朽化も著しい。
完全に戻すとき壁いっちゃうかも、、、
壁の内部の作りもどうなっているか記録もない。
腐食している部分もある。難工事は必至。
山形、鶴岡市。
他の現場があった。旧鶴岡警察署庁舎(って私この工事中のときにここへいったぞ!)
一度は解体しようとしたが、急きょ曳家することになった。
入口のアーチに2階部分がのしかかる。建物全体を水平にできるかどうかできまる。
43本の柱を鋼材で固定。ジャッキで少しずつ持ち上げながら水平にする。
(ああ、なるほど)
石川のすごみはその眼力。
どこにどれだけの力を加えればいいか、見切る。
方針が固まった。43本の柱の沈み込みはすべてバラバラ。
アーチ部分は6.5㎝持ち上げなければ水平にならない。
ところが、新たな問題が。
土台を傷めないように、、、という。ボルトを通して鋼材と固定すればいいのだが、傷がつけられない。そこで、鋼材を新たに運び入れ、二本で挟み込んだ(うわーあぶない)。
なるべくギリギリまであてる。厳しいな、という石川。
石川は自らにこう言い聞かせる。
恐れを知れ、と。
毎回同じ建物、構造はないので、調子に乗ってやったらダメ。
絶対臆病であるべきだと。
石川が動いた。
壁が剥がれ落ちた9㎝ほどのすき間。ここに板を挟めば鋼材と固定できるのではないか?
(こわー、これ失敗したら終わりだよね)
上がるかな?と実に不安だという石川。
アーチ部分のジャッキをさらに2台、急きょ増やした。
17台のジャッキを用意、㎜単位で持ち上げていく。
まずは深く沈んでいる部分から。
はい、10㎜。柱が抜けてきた。
(ああ、一括制御できるようになってるんだ)
問題のアーチ部分だけが持ち上がらない。1-3だけ張ってみてという。
アーチ部分に力を集中させる。
圧 張りますよーという作業者。
ストップ!
やっぱやばい。この石からあがってるな。
27㎜持ち上がった。
そして水平になった。
ここからレールに乗せるため、全体を70㎝上げる。
ジャッキの位置を再度確認。持ち上げた。
そして休む間もなく、次の現場へ向かう。
---
家に帰ってきた。3人の子供の父親である石川。さらにもう一人増える。みんなでお風呂に入る石川。この家自体に思い出があるという。
---
この日、会社の事務所では師匠、秋葉孝さんに出会った。昔の石川さんのことを聞いた。
髪の毛を染めて生意気だったと。
厳しくてもケガさせたり壁落としたりするよりはいいかなと思っていた。
石川は取り返しのつかない失敗をしたことがある。仕事をなめていた。
両親が離婚し、高校生だった石川は自暴自棄になった。高校卒業後はアルバイトをしてそのまま就職。しかし先輩とけんかし、そのまま退職。
たまたま求人を見て入ったのが今の会社(我妻組)。
先輩の仕事ぶりが遅く見え、自分でもできるんじゃないかと思った。ある仕事をたくされた。会津若松の古い土蔵。
すばやくジャッキをセットして持ち上げた、、、、
一瞬、何が起こったかわからなかった。
ジャッキが倒れてる。
壁が崩れた。
不安定な地盤にジャッキをセットした。初歩的なミス。
家主の怒号が響いた。。。
臆病なほど慎重だった先輩職人。その本当の意味が分かった。
下準備を徹底。建物の強度、地盤の固さ、などなど確認を繰り返すようになった。
どんなに時間がかかっても納得するまでは作業しない。
先輩にも笑顔で話せるように。あの頃は酒も飲めなかったけど今は飲めるようになったから一人前になったんじゃないかと。
そして6月、石川家に新たな家族が加わった。がすぐに弘前に旅立つ。涙ぐみながら出発する石川。
7月8日。
弘前に入った。合宿所ができた。4か月、部下と寝食を共にして大工事を行う。
コンビニ弁当の食事。
これは一世一代のイベントでこのチャンスは絶対に失敗できないという石川。
調査の結果、天守は27㎝も沈み込んでいた。
中でも厄介な場所があった。
入口の扉部分。
見えるところも、手を入れた奥のところも下がボロボロ。外から湿気が入り込み、土台の痛みが激しい。
腐った土台には200kgを超える扉がついていた。ここのあおり(扉)が問題だな、という石川。
中心部分の柱は鋼材で固定し持ち上げられる。
壁に埋め込まれている52本の柱は持ち上げられない。下は石垣なので地面も掘れない。
7/12.工事着工の日。
柱は微妙にずれ、まっすぐに並んでいない。鋼材が密着するよう板を挟み、すき間を埋める。
壁はどう持ち上げるか?
初となる方法を用意していた。壁に引っ掛けるかぎ状のジャッキ。地面と壁のすき間に鍵状のジャッキを入れ、持ち上げる。
柱と壁、それぞれ別のジャッキを入れて動かすのは至難の業だ。
石川自らジャッキを操作する。集中操作盤で。
伸びてるよ!という作業員。
メキメキ言ってるって(うわー)
土台(壁)張るよ、という石川。伸びてるよ(あ、レーザーで水平みるのね)
12台のジャッキを同時に挙げる。アナログの油圧メーターそれぞれ見ながら。
(うわーーー、メキメキいってるーーー)
柱に比べ、壁はほとんど上がっていない。27㎜に対し、3㎜。
翌日、壁のジャッキを少しだけ強める。
もう厳しい、という石川。
52㎜くらい。水平になってきた。2時間をかけ、5㎝持ち上げた。
しかし、扉の部分が壁が耐え切れなくなる。
実は弘前城曳家は初めてではない。100年前にも改修工事が行われた。
昔の人ってすごいなという石川。
7.26.石川の指示で木材の加工が始まった。
壁の部材に木片を挟む。そこにジャッキを入れて全体を持ち上げる。
(ぼきぼき言ってる。こわー)
さらに圧を加える。崩れることなく持ち上がった。
そして、全体が持ち上がる。2日後、27㎝のゆがみを直した。
戻った、という石川。
8/16日。地切式。
天守を10㎝浮かせる。
それから2か月かけて70㎝移動した。(これすごいな、以下の動画も参照)。
10/24.とうとう移動が完了。
(これでもまた戻すの大変そう、、、)
プロフェッショナルとは?
根性。技術云々でなく、強い心。芯の通った気持ちという石川。
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以下動画あれこれ:

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