書籍・雑誌

2017年3月31日 (金)

”その可能性はすでに考えた”(井上真偽さん)を読んだ。これは新しい。ものすごく可能性を感じるミステリ。

もうずっと前から話題になっていたのは知ってましたが、ようやく読みました。これは面白いわ、、、あらすじは、
”かつてカルト宗教団体が首を切り落とす集団自殺を行った(おっとここで清涼院流水のコズミックを思い出した、、、が全然違います)。
唯一の生き残りの少女は不思議な体験をした。共に暮らした少年が首を切り落とされながらも少女の命を守るため、彼女を抱きかかえ運んだと、、、
その真相を知るために彼女は探偵、上苙丞に依頼する。
探偵は、奇蹟がこの世に存在することを証明するために、すべての人間ができるようなトリックが不成立であることを立証する。”
というもの。
探偵が何度も仮説の推理を出しては否定され、出しては否定され、というのはたまにありますが、それの発展形ですよね。探偵が証明したいのは奇蹟で、もうすべて思いつくようなものは排除するために推理する。でも最終的には本格ミステリになるという。。。
第二作もすでに出版されているので続けて読みたい。
虚構推理の反対ですね、とも思った。

2017年3月13日 (月)

「勇者たちへの伝言 いつの日にか来た道」を読んだ。これはよかった。

朝日放送のビーバップハイヒールで筒井先生がこの本を激賞してた(ビーバップハイヒールの放送作家だった増山さんが書いた)ので、前々から読みたかったのをようやく読んだ。
これはよかったです。
あらすじは、50歳になる放送作家の工藤は、子供のころに今は亡き父とともに西宮球場で観た試合を思い出しつつ、阪急西宮ガーデンズへ足を踏み入れる。そこで彼の意識は過去へ飛び、父親の秘密を知る。そして父親の恋人が朝鮮人で、北朝鮮に渡り大変な苦労をしたことも、、、阪急ブレーブスの実際の関係者のインタビューも交えながら一瞬交わった2人の人生を描くしみじみといい作品です。
ということで!
私も阪急西宮ガーデンズへ行って、西宮球場の名残を観てきました!
詳細は明日。

2017年3月 8日 (水)

浜村渚の数学ノート7さつめ 悪魔とポタージュスープを読んだ。(-1)×(-1)=1,ギリシャ三大不可能作図、誕生日のパラドクス、ケプラー予想、掛谷問題など盛りだくさん。

このシリーズももう7作目。
今回はギリシャの三大不可能作図問題で、、、
あの折り紙で角の三等分をする話が出てくる!L字型定規のも。
あと円積問題の円周を使った解法、初めて知った。これは知らなかった。。。
そして誕生日のパラドックス。これは、もっと拡張した話を前に書いた。
また、本当に証明されたのが本当に最近、というケプラー予想も。
そしてなぜか忠臣蔵と、ペアノの公理。
さらにマイナスとマイナスをかけてなぜプラスになるかを複素平面で説明。
そして掛谷問題。
アポロニウスの窓(デカルトとエリザベト)などなど、
とバラエティに富んだ一冊です。
数学以外にも不可能彫刻の森はものすごく本格的なトリックじゃないだろか。

2017年3月 7日 (火)

水鏡推理6 クロノスタシスを読んだ。人の死なないミステリ、のはずが今回は過労死がテーマ。では人は死ぬの?、、、というと?

このシリーズ、すごく発刊早いですね。しかも時事ネタをどんどん織り込む。
今回はあの電通の高橋まつりさんからインスパイアされたと思われる過労死や自殺がテーマ。
あらすじは、
”過労死のリスクを方程式から割り出す画期的な新技術が開発され、瑞希が所属する文科省研究公正推進室で最終評価段階を行っていた。その精度を探るうち、水鏡瑞希は財務省で過労で自殺したと思われる若手官僚の実例を探っていくが、官庁だけでなく警察も巻き込んだ不穏な動きが、、、”
というもの。
クロノスタシスは、時計を急に見ると秒針が止まっているように見える、という現象。
で、今回は2つの大きなトリックが含まれています。最初のでもおおっ!と思ったのですが、また2番目のがあったとは、、、
で、今回、人が死んだのか死んでないのか?は読んで確かめてください。
次の松岡さんの作品は「籠城の箱庭」というものらしい。水鏡推理の一作ではなくて単発?(or新シリーズ)

2017年3月 1日 (水)

「ビブリア古書堂の事件手帖7  栞子さんと果てない舞台」を読んだ。この7巻で完結。でも、、、

ビブリア古書堂の事件手帖も7巻目で完結。今回のテーマはシェイクスピア。
ファースト・フォリオとか、ロミオとジュリエットの当時の綴りとか、ノンブルとかの話は全く知らなかった。勉強にもなります。
そして非常に憎たらしい悪役が登場します。
さらに篠川さんの血縁関係がはっきり示される。
3冊の色違いのファクシミリ版に、果たして本当のファースト・フォリオが含まれているのか、そしてそれを中身を見ないで当てることができるのか?や演劇を写した一枚の写真の何が問題?というミステリ要素も。
本当のファースト・フォリオがあるか?という真相、大昔にある子供向けドラマでイメージが近い(パクりではありません)やつがあったのを思い出した。それは切手でしたよ。
というか去年、新たに見つかったというニュースがあったんですね。
そこを膨らまされたのかな。
で最後は、、、みんなの想像通りのハッピーエンドに。
これで終わりと思いきや、、、あとがきに書かれているようにスピンオフや前日譚、後日譚を書かれるようです。というか帯にすでに宣伝が。。。
実写とアニメの映画化も決定されているそうです、とこれも帯に。

2017年2月28日 (火)

「自薦THEどんでん返し2」を読んだ。さわやかなものから超後味が悪いものまでバラエティに富んでる。

乾くるみ、大崎梢、加納朋子、近藤史恵、坂本司、若竹七海の6人の作家さんが自薦したどんでん返し作品集。
絵本の神様や勝負、のように後味さわやかなどんでん返しもあれば、、、
近藤さんの降霊会はものすごーく、後味悪いどんでん返し作品。これは一見さわやかな文化祭もので始まったのでそのギャップも。
どれもバラエティに富んでいて面白いです。

2017年2月24日 (金)

怪しい店(作家アリスシリーズ、火村英生もの)を読んだ。

タイトル通り、怪しい店(骨董屋、古本屋、芸能事務所?、理髪店、そして最後は本当に怪しい店)を題材にした5編の短編集です。最近はコマチさんという女性刑事が出てるんですね。ドラマからの逆輸入かな。
潮騒理髪店が、しみじみよかった。まるで自分も田舎の店に行ったかのよう。。。古物の魔、は最後のセリフがいいですな。ちょっと古物店に行きたくなる。
ショーウィンドウを砕く、はドラマにもなってましたね。犯人を罠にかける火村さんがかっこいい。

2017年2月23日 (木)

「死の天使はドミノを倒す」(太田忠司さん)を読んだ。

真相は何なんだ!と一気に読んでしまった。
あらすじは、「売れない作家の鈴島陽一の父親が死んだ。葬儀にもでない人権派弁護士の弟・薫の書類がないと父親の貯金も引き出せない、、、ということで薫に会おうとする陽一だが、薫は失踪していた。
薫は自殺志願者に自死を唆す死の天使、嶌崎律子の弁護を引き受けていたが、、、」
というもの。全五章あり、その合間に挟まれるintermissionが一体誰のモノローグなのかが最後にわかる。。。薫に関するある情報が、これなくてもトリックには影響ないんじゃ、、、と一瞬思ったが家族とのやりとりなど読み返したら、ああ、これは必要なのか、と再認識する。
サプライズと言えばそうなんですが、それより読後にこれはどう考えたらいいんだ、とちょっと考え込む作品でした。死刑制度とかね。

2017年2月 7日 (火)

探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて、を読んだ。

これ、ドラマ化もされてたけど時間が合わず見られなかった。。。でもこれは東川さんの作品の中でもすごく好きな作品。
誤発注でスーパーを首になり、何でも屋を始めた橘良太。依頼で訪れた豪邸で殺人事件に巻き込まれる。一方、探偵一家(お母さんが世界的探偵、お父さんは、、、まあそれなりの日本の探偵)に娘の世話を頼まれるが、その娘、アリスのようなロリータ服をまとった10歳の綾羅木有紗は自らを探偵と名乗り、その事件に首を突っ込んでいく。
いつもの東川作品のようにユーモア+ミステリですが、これはユーモア度が高い。
キックがいいんですよ、これが。両親が出かける事件が、有名なミステリ作品をモチーフにしてるのも面白い。
もちろん、続編ができそうな作りで楽しみ。

2017年2月 6日 (月)

悟浄出立(万城目学)を読んだ。続けて中島敦の悟浄出世と悟浄歎異を読んだ。

なんとあの西遊記の沙悟浄を主人公にしたお話で、実は中島敦さんが、2篇の短編を書かれていて、その続きが読みたかった万城目さんが自ら書かれたという。
これは面白い!
あの強い悟空やダラダラした猪八戒に隠れ、傍観者となっている自らの身を恥じる悟浄。
そして八戒と三蔵法師と共に妖怪にとらえられ、八戒に長らく抱いていた疑問を問う、というもの。
あまりに面白いので、その部分(これはほかにも史記等で、主人公ではない登場人物の視点から話を描く五編からなっている)だけよんで、すぐに中島さんのも買って読んだ。
悟浄出世は、自分は何者なのかを問ううちに心の病にかかり、様々な人に教えを乞うも答えが得られないうちに、三蔵法師に会う話。
そして悟浄歎異は、悟浄が悟空と三蔵法師について考察する話。
この続きとして八戒について考察するものを万城目さんが書かれたということでした。
他の短編も面白いのでぜひ読んでみてください。

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