書籍・雑誌

2017年7月15日 (土)

ルビンの壺が割れた、を読んだ。このキャッチコピー確かに難しすぎる、、、清水義範さんの迷宮をちょっとだけ思い出す。

《担当編集者からお願い》

「すごい小説」刊行します。
キャッチコピーを代わりに書いてください!

http://www.shinchosha.co.jp/rubin/

という小説。全文読んだが、、、確かにこれどうやってキャッチコピー書けばいいのだろう。。。

一番私の中で近いかな?と思ったのは清水義範さんの迷宮。

ネタがかぶっているわけではないが、、、
小説は面白いんでぜひ読んでみてはどうでしょう?

「県警外事課 クルス機関」を読んだ。今、北朝鮮がミサイルを撃ちまくっているだけにリアルに思う。

クルス機関といっても本当に機関じゃなくて歩く一人諜報組織、と呼ばれる来栖惟臣の異名。
あらすじは、
「来栖は日本に潜入している北朝鮮の工作員が大規模テロを企てているという情報を入手する。時を同じくして、日本にいる北の関係者が次々に暗殺されていた。暗殺者の名前は呉宗秀。宗秀は日本人として潜入し、流ちょうな日本語と偽の経歴を持ち、暗殺を繰り返す。プランKを実行するために、、、そんな宗秀の前に、謎の女子高生が現れ、、、」
というもの。
テロに使われるものがまさに今風で面白い。宗秀が人とふれあって、、、だけれど、、、というところも単なる悪役じゃないところがいい。
そして、最後の結末が非常に怖いです。敵は北朝鮮だけじゃない、というもの。
救われない感じ、、、だけれど続編があるなら来栖はまた立ち上がるのでしょう。

2017年7月10日 (月)

「体育館の殺人」(青崎有吾さん)を読んだ。これは平成のエラリー・クイーンというのもわかるロジックが明確な本格物。

○○館の殺人、というのは綾辻さんでおなじみですが、まさか体育館とは、、、
しかし緻密なロジックの非常に面白い作品でした。探偵役がびっくりのキャラですが、、、
あらすじは
「風ヶ丘高校の旧体育館で、放課後、放送部の部長が刺殺された。密室状態となっていた旧体育館。唯一、殺人が犯せたようにみえる女子卓球部の部長が犯人と警察は睨む。刑事の妹で、女子卓球部員で部長を慕う柚乃は、部長を救うためになぜか学校の部室に住んでいるという裏染天馬に(金で)真相の解明を頼む。天馬は全教科満点を取るほどの学力だが、住んでいる部室はアニメのポスターだらけ。かつ口を開けばアニメに関わる話ばかり、、、一体彼らは事件の真相にたどり着くのか?」
というもの。
先にも書いたようにロジックがすごくて、英文タイトルがThe Black Umbrella Mysteryであるように(だからこれはネタバレじゃない)、黒い傘1本で鮮やかに犯人を探し出します。
鮎川哲也賞も納得の作品。
あと水族館の殺人、図書館の殺人と続くのでそちらも読んでみたい。

2017年7月 4日 (火)

「バッタを倒しにアフリカへ」(前野ウルド浩太郎さん)を読んだ。これは面白いです。ポスドクの人、昆虫好き(嫌いでも)の人必読。

「バッタに食べられたい」という子供のころからの夢をかなえるため
昆虫で学位をとった前野さん。しかし現実は厳しい。就職先が見つからない。
ポスドクになり、国内3年の学振後に海外2年を使ってモーリタニアへ渡航。
農作物を食い荒らすサバクトビバッタの研究に従事するが、次々と困難が襲う。
そもそも想定を超えた大干ばつでバッタが現れない、、、
そんな中でもゴミムシダマシである発見をしたりするが、二年が過ぎ、無職(無給に、、、)。
ここからが怒涛の展開に(これは読んでください)。
これは面白くて一気に読めた本でした。文章が軽快で(なぜかは最後の方にわかる)、
食べ物がおいしそうで(でもヤギは私はだめっぽい、、、)、
ハリネズミがめっちゃかわいい。
緑の最後はオチがつきましたね。いや、本当のオチは初版で忘れていた文か、、、
ポスドクで職の見つかってない方はぜひ一読を。

2017年7月 3日 (月)

「ミッキーマウスの憂鬱」(松岡圭祐さん)を読んだ。本当にディズニーランド内部はこうだと思わせる作品(本当かどうかは知らないですが、、、)

東京ディズニーランドへ準社員(アルバイト)として派遣された21歳の後藤。最初は夢の世界で働けると意気揚々としていたが、バックステージの美装部に配属になり、完全な裏方でまた正社員が準社員を見下す社会であるということに愕然とする。もっとやりがいのある仕事をさせてほしいと言い出す。
しかし様々な事件を通して裏方の意義や誇りに目覚めていく。そしてミッキーマウスに関する大事件が発生し、美装部の藤木が疑われる。後藤たちはその疑いを晴らすため奔走する。。。
もちろん、ディズニーランドに裏側は全く公開されていないし、ミッキー達は着ぐるみではない、ということなんで(!)このお話がどこまでディズニーランドの内部に迫っているのかは不明ですが、松岡さんの取材力・文章力でほんとにありそうだ、、、と思ってしまう。
最後はいつもの松岡さんと同じく、スカッとした感じで終わります。
ディズニーランドに行きたくなる作品です。

2017年7月 2日 (日)

ΑΩ 超空想科学怪奇譚(小林泰三さん)を読んだ。ウルトラマン的存在が本当にいて、地上で戦ったらどうなるというSFホラー。粘液と臓器と、、、

前から小林泰三さんがウルトラマンをモチーフにしたSFホラーを書いているのは聞いていましたが、本屋さんで探しても見つからないのであきらめてました。電子書籍で読めるのをしってすぐポチッとダウンロード。
凄惨な飛行機墜落事故が起き、乗員乗客はすべてぐちゃぐちゃのドロドロで死亡、、、、しかし諸星隼人は別居中の妻の目の前で復元を果たす。
それは、「影」を追って地球まで来た「一族」であるガ、が飛行機にぶつかって乗員乗客をすべて死亡させ、しかし自らはプラズマの体であるガが地上での活動のために諸星の体を復元したものであった。
このガですが、、、そもそも任務は失敗ばかり交接のことばっかり考えるダメダメな存在で、それを帳消しにするために影を倒す命を受けて地球にやってきたと思ったらこの体たらく。。。
でここから先はもうぐちゃぐちゃグログロです。
特に、ヒロインなの?と思っていた妻の妹が、、、とか。
アルファオメガという宗教団体も絡み、事態は最悪の状況に、、、一体ガと隼人は影を倒せるのか?
しかし唐突に「ジュワ!」とか「ヘアッ!」とか出るのが笑える。まあ、一応ウルトラマンだから、、、
パーセクマシンとかSF的要素とグログロホラーと、そしてウルトラマンのモチーフということで私はとても面白かった。まあグログロなのが苦手な人にはお勧めしませんが、、、
ちなみにガ、の本名があれとは、、、ちょっと面白い。

2017年6月29日 (木)

江神二郎の洞察(有栖川有栖さん)を読んだ。学生アリスシリーズを読めるのは本当に久しぶり!

有栖川有栖さんと言えば、火村先生が出てくる作家アリスシリーズがドラマ化もあって有名になってしまいましたが、学生アリスシリーズは、私が一番最初に有栖川さんの作品を読んだのが月光ゲームだったこともあってお気に入り。
でもあの当時の学生の雰囲気のまま、新作の長編を書くのはやっぱり難しいのかな、ということで新作の長編については半ばあきらめ気味、、、、
でも今回はその月光ゲームの英都大学推理小説研究会に起きた出来事を描く短編集です。
この感じはやっぱり好きですね。昭和天皇の崩御の時のお話ということで時代を感じさせるものですが、逆に自分が学生だった時代なので一気に自分に置き換えて楽しく読めました。

2017年6月26日 (月)

「シャーロック・ホームズ 対 伊藤博文」(松岡圭祐)を読んだ。松岡さん、もしかして島田荘司さん的作風にシフトしようとしている?

前作の黄砂の籠城を読んだ時も、なんか島田荘司さんが題材に選びそうな、、、と思ったら!今度はそのままずばりだ!しかも帯の推薦文を島田さんが書いている。
島田さんがお書きになった、漱石と倫敦ミイラ殺人事件では漱石とシャーロックホームズが出てくるわけですが、本作は伊藤博文とシャーロックホームズ!
(ちょっとロシア幽霊軍艦事件も入ってる)
あらすじは、「あの有名なモリアーティ教授との最後のシーン。ホームズは死んではいなかった。ただ死んだことにして身を隠し、ある事件で知り合いになっていた伊藤博文を訪ね、日本へ密航する。そんな折、日本では津田三蔵の大津事件が大問題に、、、」
というもの。これ面白いですよ。けれんみたっぷりというか、なんとなくホームズが御手洗潔に思えてくる。もちろん人が死ぬ方のミステリ。
人の死なないミステリで有名だった松岡さんですが、ここのところ本当に作風が島田さん寄りになってる。しかも次回作も8月15日に吹く風、つまり終戦の日ということでこれもそっちより。
水鏡推理の新作も読みたいところですが、、、
 

2017年6月20日 (火)

湖底のまつり(泡坂妻夫さん)を読んだ。復刊で平積みになっていたので。これは確かにすごい真相!

本屋さんで平積みになっていたので気になって買って読んだ。あらすじは、
”傷心をいやすために旅に出た紀子。その旅先の川であわや濁流に飲み込まれる、、、というところで昇二という男に助けられた。その夜、彼の家で紀子は彼に抱かれる。しかし翌朝、昇二は消えていた。地元の祭りがその日行われており、昇二のことを村人に聞いた紀子は、彼がひと月も前に毒殺されていたことを知る。一体昇二は誰だったのか?”
というもので、章ごとに異なる登場人物がその当時のことを語り、次第に真相が明らかになっていく、というもの。
この真相は、、
こんなのありか!と思うもの。PとNのくだりのミスリーディング感がすごい、、、
映像化できない、、、というだけでもうネタバレになってしまうのでこれ以上かけないけれど、いや、もしかしたら全く無名の役者さんを使えばできるかも、、、とか思いなおす。

2017年6月19日 (月)

誰も僕を裁けない(早坂吝)を読んだ。社会派エロミス?、、、だけどちょっと感動的だったりする。

○○○○○○○○殺人事件を読んで、あまりの落ちに愕然としたわけですが、、、懲りずに3作目(援交探偵 上木らいちシリーズ、、、どんな探偵や)を読んでみた。これも同じく、表紙のイラストが思いっきりミスリーディングさせるようにできています。カバーで隠したほうがいいかも。

あらすじは
”上木らいちに大企業の社長からメイドとして雇いたいという手紙が届く。東京にあるいかにも〇りそうな館には社長夫妻と子供らがいたが、そこで連続殺人が起きる。
一方、埼玉県の高校生、戸田は資産家の令嬢、埼(みさき)と出会い、互いに惹かれていく。埼の家で○○をしていた戸田は条例違反で捕まる、、、一体殺人事件の真相とは?そして法とは?正義とは?(ってこんな話になるのがすごい)”
これ、アメリカで実際にこんなところがあるというのは聞いたことある。
〇る館がこんなトリック?に使われるとは、、、
そしてエピローグが無駄にちょっと感動的。
早坂さんやっぱり面白いな。
誰も僕を裁けない、というセリフが、最初はおお?深刻な?と思って中盤でえーー、やっぱりバカミスなの、、、、と思って最終的に、ああ、そういうことなのか、と納得するという。

 

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