書籍・雑誌

2018年9月24日 (月)

「QJKJQ」(佐藤究さん)を読んだ。猟奇殺人鬼一家が逆に殺される作品、、、と思いきや全く様相が変わる興味深いもの。

第62回江戸川乱歩賞ということで前々から読みたかったのをさっき読み終えた。
これはなかなかすごい。。。あらすじは、「女子高生の亜李亜は、猟奇殺人鬼の一家に生まれた。自らは自作のナイフで人を殺し、父は血を抜いて殺し、母は撲殺、兄は噛みつきで殺す。しかしある日、部屋で兄の惨殺死体を発見する。父を連れて再度現場を見に行ったが、忽然と死体が消えていた。さらに翌日には母もいなくなり、、、」
というもの。密室ミステリ?と思ったがそのあとから全く様相が変わります。
人はなぜ人を殺すのか?という哲学的な作品にチェンジ。
そしてQJKJQの意味が明らかになる。。。
(私も最初から一人かけてる、と思っていたが、かけていた人が全然違った。。。
なんとなく姑獲鳥の夏を思い出した(見たくないものは見ないの逆で、見たいものを見る?)のと、あとゴールデンスランバーもかな(国家の、、、)。
読んだことのないようなミステリで、この作者さんの他の作品もぜひ読みたい。

2018年9月19日 (水)

「図書館の殺人」(文庫版)を読んだ。裏染天馬シリーズ、本当にロジカルでおもしろいな。ラジコン刑事はこち亀に出てた。

体育館、水族館の次は図書館の殺人で、英題がTHE RED LETTER MYSTERY。
クイーンの緋文字からかな(第一章の冒頭にある。あっちはScarlet letterか)。
あらすじは、「期末テスト中の風ヶ丘高校。風ヶ丘図書館で閉館後に忍び込んだらしい大学生が山田風太郎の「人間臨終図鑑」(本当にあります)で撲殺されていた。
その現場には一冊の本と謎の赤いダイイングメッセージ(「く」に読める)が残されていた。
また本(ラジコン刑事)のキャラクター、久我山ライトの顔にも赤く丸が遺されていた。
大学生は、風ヶ丘高校の図書室の委員長のいとこであった。
警察に頼まれ、調査を始める天馬。果たしてダイイングメッセージの意味とは、、、」
というもの。
カッターの刃先がトイレで見つかったのと、床に落ちていた血のふき取り後から意味を見出し、犯人を突き止める天馬のロジックはやはり面白かった!
そして最後の最後でわかる、本当の「く」の意味も。
今回は袴田妹が天馬の過去を少しだけ突き止めるシーンも。これもシリーズでどうかかわってくるか楽しみ。

2018年9月18日 (火)

「がん消滅の罠 完全寛解の謎」を読んだ。これすごいな!初めて読むような医療ミステリ。

これは独創性がすごいと久々に思った作品。あらすじは「日本がんセンターの夏目医師が余命半年の宣告をした患者が、リビングニーズ特約の生命保険で生前給付金を受け取った後も生存し、病巣も消え去っていた。同様の保険金支払いが続いているという。同僚の羽島と調査を始める夏目。一体、なぜがんは消滅したのか?」
というもの。
密室消失トリックならぬ、がん消失トリック。2つのトリックが使われていて、まあどちらも医療に詳しくない私にはわからなかったのですが(しかも2つめは作者さんの専門の○○)、それ以外にも似ている、という最初の方の話がこういう伏線になって衝撃的な結末に繋がっていたとは、、、
これはお勧めです。

2018年9月 4日 (火)

「ゾンビ対数学」を読んだ。生き残るためにロジスティック方程式、犬と兎問題、犬とアヒル問題、ロトカ・ヴォルテラ方程式などを計算する!

原著が出たときから注目していて、和訳されたので早速読んだ。面白い!何しろ文章が面白い(和訳も)。楽しく微分方程式について学べる。これはお勧め。
出てくるのは、ロジスティック方程式とか(時間遅れも)
犬とウサギ問題とか、
Scratchdog
犬とアヒル問題(追跡円問題)とか(これは知らなかった!)
ロトカ・ヴォルテラ方程式とか、
Lotkavolterra
Scratchlotkavolterra
さて、これらの解析をして君は生き延びることができるか?

2018年9月 3日 (月)

「王とサーカス」(米澤穂信さん:創元推理文庫版)を読んだ。これはミステリの賞総なめなのも納得の凄い作品!

「さよなら妖精」の太刀洗万智が主人公ですが、前作を読んでいなくても大丈夫です。
勤めていた新聞社を辞め、フリージャーナリストとしての初仕事でネパールへ向かった万智。安ホテルに滞在し、そこであのネパール王族殺害事件に出くわす(これは現実にあった事件です。)。現地で知り合った少年にガイドを頼み、取材を開始する万智。王族殺害時に王宮にいた軍人にインタビューをとるが、、、、
その直後にその軍人が死体で発見された。しかもその背中には奇妙な文字が、、、
一体、、軍人が殺されたのは王族殺害事件と関連するのか?そしてそれは万智がインタビューをしたからか?万智の身にも危機が迫るのか?
というあらすじ。
これは殺人そのものよりも、そのあとの真相に衝撃を受ける。ジャーナリズムとはなんなのか?世界に伝えることにどういう意味があるのか?などなど。サーカスの意味を考えさせられる。
そして背中の文字。私も英語圏にしばらくいたから、あの文字はおや?と思ったんですが、そういうことか、、、

2018年8月28日 (火)

「呪い殺しの村」(小島正樹さん)を読んだ。確かにこれは3冊の小説にアイデアを分けられそうなやりすぎミステリ!(やりミス)

扼殺のロンド、を読んで、あまりのアイデアの詰め込み方に注目していた小島さんの小説を読んだ。今回も本当にやりミスだわ、、、あらすじは
「東北の寒村で受け継がれる三つの奇跡(千里眼・予知・呪殺)。
探偵の海老原はその解明に挑む。
一方、東京では警視庁の管理官、鴻上が不可能犯罪事件に対峙していた。
犠牲者はその寒村の出身だった。鴻上は寒村に向かい、海老原と出会う。
四半世紀前に起きた、少女の神隠し、そしてさらに過去の復讐劇が関係しているのか、、、
というもの。
いやこれ、普通の小説家なら3本に分けられるトリックを惜しげもなく使っているよ!
しかも最後のやつ、、、あれもうお腹いっぱいなところに盛り込んできた(雪だるまのやつ)。
本当にやりすぎミステリでおもしろい!
この作家さん、追っていきます。

2018年8月27日 (月)

「教会堂の殺人」を読んだ。あのリーマン予想の証明に近づいた数学者が皆殺しされるミステリ。

リーマン予想もそうですが、囚人のジレンマ、ゲーム理論が効果的に使われている作品。
あの密室はやだ、、、、私だったらどうするだろう。
このシリーズ、最初の探偵役が全く違った役割にどんどんなるというかなり珍しい作品です。
しかもシリーズの重要人物が次々脈絡もなく、、、、
これ次どうすんだろう、、、

2018年8月21日 (火)

探偵AIのリアル・ディープラーニングを読んだ。あの○○○○○○○○殺人事件の早坂吝さんとは思えない本格?近未来?ミステリ

フレーム問題、シンボルグラウンディング問題などを織り込んだAIミステリで、作者があの!援交探偵シリーズの早坂さん。全く作風変えてる!(まあユーモアミステリなのは一緒ですが)
人工知能の研究者だった父を亡くした高校生の輔。父は探偵と犯人のAIの2つを遺していた。犯人が持ち去られ、探偵AIと共に父の死を調査する輔。
そこに見え隠れするテロ集団オクタコア。AIの相以と輔は父の死の謎を解明できるのか?というもの。これはすごく面白くてまだまだ続編ができそうです。チューリングマシンや中国語の部屋の問題も出てる。

2018年8月20日 (月)

「検察側の罪人」(文庫版 上下)を読んだ。検事の対立、だけでなく正義とは?や時効問題を取り扱う巨篇。

木村拓哉さんと二宮和也さんがW主演する映画が公開されるということでその前に読んでおこうと思い購入。これはなかなかに重い話、、、
最上検事は23年前、住んでいた寮で親しくしていた中学生の娘さんが殺害され、どう考えても怪しい容疑者は逮捕されずに時効を迎えたという苦しい過去がある。
そして現在、蒲田の老夫婦殺人事件の容疑者の一人としてあがったのが過去の容疑者だった松倉。今度こそ法の裁きを受けさせると覚悟を決める。
一方、若手で最上に心酔する沖野検事は、その松倉の取り調べを行うが、厳しい取り調べを進めていくうち、どう考えてもこの事件の犯人だとは思えなくなってくる。
松倉は否認し続けるが、唐突に証拠が発見され、またもう一人の容疑者の居場所が不明になる。
そして最上と沖野の決裂が、、、二人のそれぞれの正義とは?
というもの。
取り調べと対立のシーンは読んでいて息苦しくなる、、、そして最上の下した正義に考えさせられる。が、これを木村さんかー、かなり冒険的な役どころですね。撮り方によっては違うだろ!になってしまうかも(あまりに同情的に描くと、という意味)。
二宮さんは結構あのままで沖野かも。

2018年8月18日 (土)

屋上(島田荘司さん)を読んだ。久々の大ネタだ!しかも御手洗潔シリーズ!

水晶のピラミッドとかアトポスとか眩暈とかネジ式ザゼスキーとかあの辺が大好きなのですが、最近はあまり大ネタがないので寂しかった、、、ここで(海外じゃないのでそこまででかくはないですが)かなりの大ネタが来た。
あらすじは、グリコの看板を思わせる機械仕掛けの看板がある街が舞台。その隣にある銀行で自殺などするはずのない女性行員が飛び降りて死んだ。それは単なる始まりで、次々と同じく行員が飛び降りていく。誰もが自殺などするはずがない、、、
一方、全くついていない男、田辺のモノローグと、サンタクロースの扮装のバイトをしている菩提のエピソードが挟まれ、、、
そしてとうとう4人目の飛び降り死者が現れる。
ここで御手洗潔さんと石岡さんが登場(これはちょっとびっくり。御手洗シリーズだったのかと)
真相を明らかにする、というもの。
これは島田さんも書いているように絵画的。トリックの絵をちょっと描いてみよう。
Cocolog_oekaki_2018_08_15_19_09
うん、絵心がなさ過ぎてなんのネタバレにもなってない。安心だ!

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