書籍・雑誌

2019年1月15日 (火)

「十二人の死にたい子どもたち」(冲方丁さん)を読んだ。十二人の怒れる男、と同様に子供たちが議論をかわすが、その内容が安楽死!映画も公開される。

タイトルからして十二人の怒れる男(あるいはそのオマージュの12人の優しい日本人)を思わせるが、ここでの議論は安楽死。
あらすじは「廃病院に12人の少年少女が集まった。ある1人のWebでの誘いで安楽死を全員でするために。。。ところがその場所に別の死体が、、、一体死んでいるのは何者で、この中の誰かが殺したのか?それを話し合うか、それともすぐに安楽死するかで決を採り続けるこどもたち。一体真相とは、、、また彼らは安楽死をするという結論を選ぶのか?」
というもの。
最初、ものすごく凄惨な話になるか、それとも一転するか、は読めなかったですが、まあネタバレになるのでどちらかかは書きません。
(私は歌野晶午さんファンでもあるのでどちらでも納得した)
でもあるホラー映画を思い出した(シリーズもので、1作目の最後の最後でびっくりするという、、、)二文字の。
映画も、これ議論が中心なのでものすごく演技力のいる子役さんたちが必要ですが、
キャストを見るとかなりよさそうです。
橋本環奈ちゃんが最後まで発表されなかったのも原作と同じ感じだし。
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2019年1月11日 (金)

全日本じゃんけんトーナメント(清流院流水さん)を読んだ。今読むと逆に普通にありそうな話になっている!

じゃんけんで勝ち上がっていくだけで大きな利益が得られる「全日本じゃんけんトーナメント」。負けたいのに負けられない気弱で不運な木村彰一は、自らに意志と関係なく決勝トーナメントに勝ちあがってきていた。
一体このトーナメントの正体は、、、
というものですが、トーナメントを開催するAI企業、そしてそれの裏側の機械学習するAI(そういうことは書いてないけど、今みるとそんな感じ)。
書かれた当時は、いつもの流水さん的な、、、って感じだったのかもしれないですが
今読むと逆に普通にありそうな話になっているのが恐ろしい、、、
なので普通に面白かったです。

2019年1月10日 (木)

天啓の殺意(中町信さん)を読んだ。確かにだまされる!

起きている事件で犯人ぽいひとが次々死んでいって真相が、、、と思ったら、、、
あらすじは
「編集者が作家からある提案をされることから始まる。まず問題編を書き、別の作家に推理して解決篇を書いてもらい、そして本当の解決篇をその作家が書くという。
しかし問題編は実際の事件を実名で描いたものだった。
いったいこれは犯人を告発するものなのか、、、それとも、、、」
というもの。
真相は、、、、ああ、、、そういうことか、、と驚きのもの。解説でかいてあったけど
確かに番号が、、、(これ以上はネタバレ)
清流院流水さんのJokerをちょっとだけ思い出したり。

2019年1月 9日 (水)

「雪の断章」を読んだ。帯で青崎有吾さんが推薦してたので。確かに一気読みしてしまう印象深い本だ!

北海道を舞台に、孤児の女の子を引き取った青年と、その親友との物語ですが、
女の子が成長し、ある日、悲劇が、、、あらすじは
「迷子になった五歳の孤児、飛鳥は親切な青年に救われる。二年後、引き取られた家での虐めに耐えかね逃げだした飛鳥。それを救い、引き取ったのもその青年、祐也であった。祐也の親友の史郎や、家政婦のトキさん、同じ寮にいる厚子さん、そして初めてできた親友、順子などに囲まれ美しく成長していく飛鳥。しかし、ある時、いじめを受けていた家の長女が飛鳥たちの目の前で毒殺されるという事件が起きる、、、一体犯人とは、、、」
というもの。
もちろん、ミステリーではあるのですが、私は途中からあしながおじさんや小公女のような孤児の物語として読んでいた。一つ違うのは主人公の飛鳥がポジティブというより、自分の気持ちを誰にも見せなかったり負の感情が大きかったりといったところ。
事件の真相は悲しいものですが、すくわれるところもあり、非常に印象的なお話でした。
これは人に勧めたいのもわかる。
お勧めです。

2018年12月31日 (月)

眼の誕生~カンブリア紀大進化の謎を解く、を読んだ。不思議なカンブリア紀の多様な生物の爆発とこれまた不思議な眼の誕生がリンクしているという面白い話。

ちょっと前にTwitterで話題になっていた本。
この冬休みにようやく読めた。確かに面白かった!
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なにかを実験したとしか思えないようなカンブリア紀の生物の爆発(オパビニアとかアノマロカリスとかハルキゲニアとか、もうわけのわからない生物がたくさん同時期に誕生し、いなくなった)について、光スイッチ説で説明をする、という興味深いものです。
構造色や回折格子を持っている生物がこんなにいたのか、というのも知らなかった(蝶くらいしか、、、)。
オッファコルスの3Dモデル、さっそく調べてみたりした。
なんと陶芸で作っている方がいた。
そして背表紙のこれ、本文で説明がありますがあまりにも悲惨、、、
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2018年12月27日 (木)

鏡面堂の殺人を読んだ。今回は相対論がテーマ。リーマン予想を解くことが殺人事件が次々起こる原因になるシリーズ。

リーマン予想を解いたら殺されるシリーズ(?)。
館ものでもあり、全能に近い女性がでるシリーズ(S&Mのような)でもありますが、数学がモチーフになっているのがポイント。
今回は一般相対論のゲーデル解が出てきたりする。特異点がないもの。
そして今回の大ネタは楕円を使うもの。数学好きな人にはああ、あの性質使うんだろうな、と思ったらそうでした。ただ館ものらしくあれも付け加わっている。
このシリーズは最初の探偵役がああなって、重要人物がああなってと飽きさせない。
次回がシリーズ最終作だそうなのでどういう結末になるのか、リーマン予想はどうなるのか楽しみ。

2018年12月16日 (日)

「熱帯」(森見登美彦さん)を読んだ。誰も結末を読んだことがない「熱帯」という本のお話で、本当に不思議でジャンル分け出来ない怪作。面白いです!

表紙カバーを取ったら絶対あの幾何学模様だろう、と思ったらそうでした。

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「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」という幻の本「熱帯」を巡るお話で、
作中の森見さんが語った通り
「推理小説ではないし、恋愛小説でもない。歴史小説でもないし、SFでもなく、私小説でもない。ファンタジーと言えばファンタジーだが、それでは何も説明したことにならない」お話です。
もうこれ以上説明できない、、、
しいていうと進々堂と、
神保町のランチョン
だけが現実か、、、
どれが現実でどれが小説でどれが小説内小説でどれが、、、というのが全然わからなくなる入れ子構造です。
千一夜物語を予習しておくといいかも、、、

2018年12月10日 (月)

「フーガはユーガ」(伊坂幸太郎さん)を読んだ。ある能力を持った双子のお話だけどあの制限のある能力がこんなに面白くなるとは、、、さすがだ

伊坂幸太郎さんの作品を読むたびにいつもさすがだなーという感想しか出てこない。面白い。
あらすじは
「常盤優我・風我の双子の兄弟は、幼いころから両親の虐待に合うが2人で生き延びてきた。ある幼い日に、二人は自分たちがある特殊な能力があることに気づく。
それは1年のうち1日だけ、あることが起きるというもの。
ただ特に使い道があるわけではなく、ただ使い方をいろいろ調べていた兄弟。
そんなある日、たまたま出会った小学生の女の子が残虐に殺される、、、2人の心にトゲとなって大きくなっても残っていた。
そして優我は、仙台時代のファミレスで、テレビの仕事をしている男に、弟の風我や子供時代のことについて語り始める。」
というもの。
本当に何の役に立つのかわからない能力がこんなに面白くなるのか!と感動。
そして絶対のピンチに駆けつけるあの人とかそのあとに駆け付けることになるあの人にも感動。
めっちゃ面白いです。読んでない方はぜひ。

2018年12月 3日 (月)

「カササギ殺人事件」(上・下)を一気に読む。クリスティを思わせる上巻と、現代の編集者の下巻で非常に面白い。

まずは上巻。名探偵アティカス・ピュントの最新刊、カササギ殺人事件が語られる。
1955年7月、サマセット州で起きた一人の家政婦の死。
一体彼女の死は事故なのか?そしてまた殺人事件が起きる。
アティカス・ピントはどうやって事件を解決するのか、、、
というめっちゃ気になるところで上巻が終わり、、、
そして下巻。その小説の編集者は、結末を読んで激怒する。それは、、、
ってもうこれくらいにしないとネタバレになります。
予備知識なしで読んだほうがいいでしょうね。非常に面白かったです。
しかし2つだけ、、、
アティカス・ピュントの既刊シリーズですでにネタバレ(上巻の最初の方に出てる)しているのと、
日本語ではどうしてもうまく伝わらない、
A stupid cun〇
(一応伏字、だけど抜けてるところを見たらすぐわかる)

2018年11月26日 (月)

公正的戦闘規範(藤井太洋さん)を読んだ。量子コンピュータ、AI、ドローン、太陽のあれ、などを主題とした短編集でめちゃくちゃ面白かった!

今、一番注目している作家さん、藤井太洋さんの短編集。
Python、FPGA、PHP、Linuxなど現在の技術に加えて、量子コンピュータや人体通信、AIやドローン、層化視など近未来の技術が非常にリアリティがあってそこだけでも興味深いですが、何しろお話が面白い。
Gene Mapperのスピンオフの「コラボレーション」(PHPで量子計算!)、量子テクノロジーが人類社会を革新する「常夏の夜」(ちょっと「万物理論」を思い出した。) 保守と革新に分断されたアメリカを描く「第二内戦」(PythonでAI)、そして表題の近未来中国の対テロ戦争を描く「公正的戦闘規範」(これはパワードスーツもの、、、じゃないか)、そして宇宙もの(藤井さんには初?)の「軌道の環」(あれがでてきますよ)の5篇。
どれもバラエティに富んでいて本当に面白い。お勧め。

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