書籍・雑誌

2019年8月17日 (土)

高校事変II(松岡圭祐さん)を読んだ。人の死なないミステリの死ななかった分、全部殺す勢い、、、サスペンスというよりもうスプラッターだ!

このシリーズすごいな。人の死なないミステリで有名だった松岡さんが相当フラストレーションたまってたんじゃなかろうか、と思うくらいそれを打ち消すほどに人が残虐に死にまくる。しかも美貌のヒロインがその知識と技能を人を殺すことにのみ使うという。

前回の高校事変より10倍ほど自ら殺してるよね、、、

あらすじは、

「あの武蔵小杉高校事変から二か月。平成最悪のテロリストの次女、優莉結衣は新たな場所で高校生活を送っていた。そんな中、結衣と同じ養護施設に通う奈々未が行方不明になる。奈々未は妹を養うためにウリをしていた。タカダと名乗る客の元へ向かった後、行方不明になる。同じく多数の女子高生が行方不明になっていることも判明した。結衣は奈々未の妹、理恵に懇願され、調査に乗り出すが、、、」

というもの。時事ネタで、特権階級の高齢者の交通事故とか出てくるのも驚き、、、だが、本当にスプラッター。

殺し方がえぐいというか殺しすぎ。しかもちょっとやりすぎな○○○ガン(あれはその精度じゃ作れない)とか○○○盗聴器(そんな簡単には、、、)出てくるし。

ここまで人を殺すヒロインってのは今までなかったんじゃないか。最後もまた波乱を呼びそうな展開で次も楽しみ。

だが、一体どこに着地するんだろう、、、

(もう傭兵となって海外で戦うくらいしか、、、)

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2019年8月 5日 (月)

高校事変(松岡圭祐さん)を読んだ。かつての人の死なないミステリのヒロインがその知識を人を殺すことに使ったら?という。。。

松岡さんは完全に昔の作風を捨てた感じですね。水鏡推理の続編とか読みたかったけれど、こっちの方も興味深い。

かつての千里眼とか万能鑑定士Qや水鏡推理とかのヒロインは、その知識や技能をピンチをしのぐこと、人の役に立つことにつかっていたのを、人を殺すことに使ったらどうなるか?という、、、

あらすじは、「優莉結衣は平成最大のテロ事件を起こし死刑となった男の娘(もうこの設定だけでただでは済まない感じ、、、)

彼女が通う武蔵小杉高校を、支持率向上を狙った総理大臣が極秘裏に訪問する。だが、突如武装勢力が侵入。高校生たちや総理のSPたちが無残に殺されていく。結衣は幼いころから身につけた化学や銃器の知識を使い、武装勢力に対抗する。

一体、武装勢力の狙いは何なのか?」

というもの。人がお約束のようにばたばた死んでいく(ホラー映画の法則みたいな)のは、かつて人の死なないミステリを書いていた松岡さんとは思えないほど。結衣がまさにダークヒロインで、人を的確に殺していくシーン、銃の扱いに極めて精通しているシーンなんどは唖然とする。

IIはもう出ているし、IIIも出るそうなので、このお話がどこに向かっていくか読んでみたい。

 

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2019年7月30日 (火)

恋と禁忌の述語論理(プレディケット)を読んだ。あの”その可能性はすでに考えた”や”探偵が早すぎる”の井上真偽さんのデビュー作だが、まさか数理論理学がミステリになるとは、、、

数学者や物理学者が探偵役というのはたまにあるが、まさか論理学者が探偵とは、、、、

天才論理学者の硯は、甥の詠彦から持ち込まれる、すでに別の探偵が解決している事件の真相が正しかったかどうか、を論理学で解き明かす。

(これは文系の人にはつらいだろうなあ、、、私もあんまり記号論理学には詳しくないけど)

聖ペテルブルグのパラドクスやバナッハ・タルスキの定理、古典論理、直感主義論理、様相論理やゲンツェンの定式化とかの話題が、隠し味じゃなくて推理に使われているという斬新なもの。

そしてなぜ詠彦がそんなに殺人事件に遭遇するのかの真相は、、、ああなるほどそういうことか!と納得。

あの上苙丞も出てきますが、その顛末があれ?と思ったらそれも上の真相と関わるという。

なかなか万人向けというわけではないですが、面白かったです。

20190728-195526


2019年7月29日 (月)

裁く眼(我孫子武丸さん)を読んだ。

我孫子さんの作品を読むのは本当に久しぶり。あらすじは

「漫画家になりそこね、路上で似顔絵を描いていた鉄雄。ある日、テレビ局からの急な依頼を受け連続殺人事件裁判の法廷画を描くことに。

2人の男性を自殺に見せかけて殺した犯人と目されるのは誰もが目を引く美女。鉄雄は見たままを描き、どう見ても悪人とは思えない絵になる。その法廷画がテレビで放映されたその日、鉄雄は何者かに襲われて怪我を負う。一体、鉄雄の絵には何が描かれていたのだろうか・・・」

というもの。法廷サスペンスで、一体何が絵に描かれていたのだろうか、と気になるところですが、うーん、こういう○○○ものになるとは思わなかった。

けれど、最初からそういうことが描かれているので、それはフェアな作品ではあります。完全に論理ミステリと思って読むと?ですが、そうじゃないと思うと大変面白かったです。
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2019年7月22日 (月)

神獣の都 京都四神異譚録(小林泰三さん)を読んだ。京都を舞台に神獣、玄武・青龍・朱雀・麒麟・白虎とその眷属が戦う!小林さんのぐちゃぐちゃ度は低めだが小林さん流のラノベで面白い!

最近ではアリス殺しのシリーズがヒットしている小林さんですが、あれにもかなりえぐいぐちゃぐちゃな殺され方とか出てるし、ウルトラマンが実際にいたらどんな悲惨が被害を受けるか、というAΩでもぐちゃぐちゃでしたが、、、

今回は割とソフト。でもめっちゃ面白い。

あらすじは

「失恋旅行で予備知識全くなく京都を訪れた滝沢陽翔。そこで本気の殺し合いを始めた謎の異能集団に遭遇してしまう。彼らは神獣、玄武・青龍・朱雀・麒麟・白虎の眷属であった。
一般の人間には入れないはずの結界内に入れた陽翔。そして襲われていた少女をかばう。実は彼も火の一族の子孫ではあったが、、、修行も何もしておらず血も薄まっているのでなんの能力も使えない(ここがなろう系とは違うところですね。そこはさすがに小林さん)。ある裏切りによって引き起こされる未曾有の大災害から日本を救うため、陽翔は否応なく非日常に巻き込まれていく。そこにアメリカの組織(CIAとは関係ない!)と某国の組織も入り乱れ、、、神獣の大戦争が始まる。一体日本を、世界を救うことができるのか?」

というもの。

京都のよく知っているところ、巨椋池とか、伏見港とか中書島とか糺の森とかが戦闘の舞台になってそこを想像するだけでも楽しい。

これすごくアニメ化に向いている話と思うんですが、なんかすぐアニメ化されそう。

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2019年7月15日 (月)

ジェリーフィッシュは凍らない、を読んだ。ああ、それであの時間差とか破れてる、とかが、、、おかしいと思ったんですよ、、、真相は気づかなかったけれど。

「そして誰もいなくなった」「十角館の殺人」に挑戦するミステリ、ということで期待して読んだ。確かにこの手があったか!と思うようなミステリ。

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あらすじは「真空気嚢という歴史を変える発明により作られた飛行船ジェリーフィッシュ。その発明者である、ファイファー教授たち技術開発メンバー6人は新型ジェリーフィッシュの飛行性能試験を行っていた。ところがその最中に1人が変死しさらに試験機が勝手に自動操縦され雪山へ不時着する。脱出不可能な雪山で次々と犠牲者が、、、」という話と、章を交互にして事件が終わった後の出来事として警察のマリアと蓮が次々とでる新たな謎に立ち向かう話になってます。登場人物は全て他殺としか思われない殺され方をしていた。一体誰が犯人なのか?

で、最初、、、、真空気嚢が人間から作られていて(エヴァみたいな)、それが犯人という脱力ミステリじゃないか(最初の数ページ読んだ感想)と思ったが、もちろん全然違う。。。(なんでそんなことを思ったか恥ずかしい、、、)。

章が変わるときは日付に気をつけろ、というのがよくあるミステリの読み方ですが、これは時間。

時間が最初からあれ?と思うのが多かったんですよ。なんで2時間ほっとくの?とか。あと外から見ないとわからないのに?とか無線とか女子も同じ?とか。

そういうことかー!やっぱり思わず読み返す。

なかなか面白かった。

 

2019年7月 8日 (月)

狩人の悪夢(有栖川有栖さん)を読んだ。火村英生シリーズ。亀岡はよく知っているので想像しながら、、、

あらすじは”悪夢を題材にしたホラー、ナイトメア・ライジングが大ヒットし、ハリウッドで映画化までされることになった超人気作家 白布施。有栖川は彼と対談をし、亀岡にある彼の家、夢守荘を訪問することになった。そこには悪夢を必ずみる部屋があるという。

しかし泊まった翌日、白布施の今は亡きかつてのアシスタントが住んでいた家で、彼の知り合いだったという女性が右手首のない状態で矢に射抜かれて殺されていた。犯人は彼女のストーカーか?壁に彼のものらしき血の手形がついていた。事件は簡単に解決すると思われたが、、、”

というもの。

これは動機が印象深い作品で、実際こんなことに自分が遭遇したらどうするだろう、と思って読んでた。さも自分のように語れるか、とか。

会社はどうなるんだ、とか。

最後の最後で、本編とは関係のない明るい話題があるのが救い。
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2019年6月24日 (月)

「いまさら翼といわれても」(米澤穂信さん)を読んだ。久しぶりの古典部、折木の「やらなくてもいいことなら」がなぜそういう考えになったのかや、中学で嫌われていた理由、そしてえるが行方不明になる表題作など登場人物の鍵となる短編集。

久しぶりの古典部だ。匣の中の失楽 、、、ではなくて生徒会選挙の不正を描いた箱の中の欠落、中学のときにホータローが嫌われる原因となった卒業制作の謎を描いた鏡には写らない、ホータローの昔の走れメロスの読書感想文が出てくるわたしたちの伝説の一冊、そして千反田えるが合唱の前に行方不明になる表題作、など各メンバーの過去に関わる鍵となる作品が並ぶ短編集です。

特にやらなくてもいいことなら、やらない。やらなくてはいけないことなら手短に、というポリシーがどうやって生まれたか、の長い休日は私もこういうこと昔あったなあ、、、とかホータローにシンパシーを感じるお話。

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2019年6月16日 (日)

「ヒッキーヒッキーシェイク」(津原泰水さん ハヤカワ文庫)を読んだ。面白かった!幻冬舎との一件がなければ手に取らなかったと思うので、あれはあれでよかったのかも。担当編集者さんも辞めずにすむ売れ行きみたい。

幻冬舎との一件で興味があって読んでみたのですが、そういうこととは無関係に面白かったです。むしろ、これが売れなかった幻冬舎のやり方はどうなのよ、とか思う。

あらすじは「引きこもり支援センター代表のカウンセラー、JJこと竺原丈吉は引きこもり四人、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムに「不気味の谷を超えたい」をあるプロジェクトに引っ張り込む。JJの狙いか、金か、悪意か、それとも、、、」というもの。

もちろん、パセリ、セージ、ローズマリー&タイムはサイモン&ガーファンクルのスカボローフェアから。

 

で、四人のキャラが立っていて(引きこもっているのに立っているのもおかしいが)、特にパセリこと芹香さんの成長が一番素敵で、特に最後のほうの弟さんとの○○○☆○○○○○の企画のシーンは、私も子供のころこんなこと考えていたことがある(誰しもある)のですごく楽しかった。

そして竺原がなぜカウンセラーになったか、や最後の引きこもりたちへのミッションもまだわくわくする。

これはまだまだ売れていきそうな予感。

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2019年6月15日 (土)

ようやく探していたストロガッツ先生の「Infinite powers」買った!微分・積分の歴史から、ウサイン・ボルトやHIVとの闘い、など興味深い題材がたくさん。

アメリカでは4月にハードカバーで発売になっていて、欲しいなあ、と思っていたが、6月頭から全世界で発売(装丁がペーパーバックに変わったけど)。

とはいえ日本では売ってない、、、梅田の丸善・ジュンク堂とか、丸善 京都本店の洋書コーナを毎週見てたがなかった(Amazonで買ってもいいけれど、何となく日本でも普通に書店で売っていてほしいという気で探していたり)

で、本日、京都の丸善でようやく見つけた!すぐ買った!

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パラパラ見ただけでも楽しそうなグラフや内容。

ちょっとずつ楽しみに読んでいきます。

 

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