普通の電卓で弧長と弦長から半径、矢高、中心角を求める。
普通の電卓シリーズ。だいぶ前から高精度計算サイトkeisan.casio.jpに自作式として弦長、弧長、矢高、半径、中心角のどれか2つを与えて後の量を計算する、というものをUPしている。
リンクはこちら↓
なんでこんなものを作っているかというと、同サイトの掲示板でやたら質問が多いからなのだが、そういう質問をする人に限ってせっかく作ってもなんのレスポンスもないorz。ま、そんなことはどうでもいい。今回は普通の電卓で計算することが主眼。
中心角をθ,半径をRとすると、
弧長 L = R*θ、弦長 c =2*R*sin(θ/2), 矢高(弧の高さ) h = R*(1-cos(θ/2))
となる。そこで弧長と弦長から他の量を出してみよう。Rを消去して、α=θ/2、d=c/Lとおくと、
sinα/α=d
となる。これをまず解いてみよう。keisan.casio.jpではニュートン・ラフソン法を使ったが、普通の電卓でsinすらないんで、ここはテイラー展開かな。
(α-α^3/6 + α^5/120+...)/α = dなんで、3次まで取ると
1-α^2/6≒d
なので、θ ≒ 2√6*√(1-c/L)
一応、√はある電卓は仮定しましょう。R=L/θ、h≒R*θ^2/8 =L*√6*√(1-c/L)/4
などから計算できる。
たとえば、c=1000,L=1002ならh≒27.41になった。実際はh=27.39なんで結構いいかな。
c/Lが1に近いこと(つまりθが小さいこと)が前提の計算だけれど。外れると反復計算しないと難しいな。
*11/23追記
この方法より高精度な方法を新しく書きました。こちらです。↓
« 普通の電卓で常用対数を計算 | トップページ | 筆算で平方根の計算 »
「学問・資格」カテゴリの記事
- 高周波・RFニュース 2025年1月23日 5G Americasの新ホワイトペーパー「AI時代のセルラーネットワークの信頼性とセキュリティ」、KyoceraAVXの新薄膜フィルタ、TDKの車載/一般用C0G特性1,250V 3225サイズMLCC、Semtechの5G LPWAモジュール(2025.01.23)
- 高周波・RFニュース 2025年1月22日 everythingRFマガジンにMarkiの宇宙向けミリ波部品の記事、NordicのRF52810を使った太陽電池で動き暗闇でも3週間持つアセットトトラッカー、KnowlessのMRIの技術解説記事、Broadcomの3.5Dパッケージング解説(2025.01.22)
- UnityでVisual C#用の数値計算ライブラリMath.NET numericsを使う(3) 3D画面に補間(Interpolate) を行って表示する。リニア、3次スプライン、有理関数などいろいろ使える。(2025.01.23)
コメント