「虚無への供物」(上・下)を読んだ。
日本三大奇書というのがあるそうで、夢野久作の「ドグラ・マグラ」、小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」とこの本だそうです。こういわれちゃうと相当構えて読まないと、と思って敬遠していたのですが、今回読んでみました。
これは、作者の中井さんが反推理小説というだけあって、真面目に読んでいいものやら、冗談と思っていいものやら最初のうちはわからなかった。。。
ある殺人事件を何人もの探偵が勝手な衒学趣味であり得ない筋書きに勝手にしていくお話。結末は、真犯人が意外な人々(?)なのが意外ですが、だからアンチミステリーなのか。
一つだけ、ちょっと気になるのがトリックに使われるという式ですが、
PAeμ(θA-θB)=PB
は明らかに間違っていて、
PAeμ(θA-θB)=PB
が正解です。指数関数の肩に載るのです。まあまったくトリックに関係ないけど。。。
http://en.wikipedia.org/wiki/Capstan_equation
« 「六人の超音波科学者」/「朽ちる散る落ちる」を読んだ。 | トップページ | 「浜村渚の計算ノート」を読んだ。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「街角ハルシネーション─探偵AIのリアル・ディープラーニング─」を読んだ。生成AIがハルシネーションを起こしたとしか思えない風景写真が現実だと証明してほしいという依頼を受けた直後、輔が誘拐されるがその裏では…というもの。写真の謎とその最後の真相が面白い。(2026.05.07)
- 「仕掛島」(東川篤哉さん)を読んだ。面白かった!全く想像もしていなかった仕掛けだった。(子供のころ持ってたなあとか)プロローグの真相にも驚きだが、それらのヒントが東川さんらしいユーモアたっぷりの文章に仕込まれていたとは。(2026.05.08)
- 「5A73」(詠坂 雄二さん)を読んだ。連続して起こった自殺の遺体に貼られていた「暃」という幽霊文字のタトゥーシール。一体この意味は何なのかをいろいろな登場人物が考えるのが面白い…と思ったらもう術中にはまっている。前書もなぜこういう?と思っていたらなるほど…(2026.04.09)
- 「此の世の果ての殺人」を読んだ。小惑星が追突し世界が滅ぶことが確実な中、小春は大宰府の自動車学校で教習を受ける。その車内で惨殺体を発見する。もう滅ぶ世界でなぜ殺人を起こすのか。元刑事の教官とのバディものでもあり、意外だが納得できる真相もよかった。受賞も納得。(2026.04.01)
- 「探偵小石は恋しない」(森バジルさん)を読んだ。面白かった!ミステリオタクの探偵小石のもとには色恋調査の依頼しか来ないが、実はその裏側で起きている事件。真相もびっくりだし動機もびっくり!確かに変な表現だな…と思っていたがそういう…偏見はだめだな。(2026.03.10)


コメント