「聖女の救済」を読んだ。
文庫化され、書店でどこも大量に平積みされていて人気がうかがえる探偵ガリレオシリーズ。もう湯川さんは福山さんにしか思えなくなっている(福山さんの曲を内海が聴くというサービスもあり)。
”資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明。男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。その妻に魅かれていく草薙。それを察した内海は独断で湯川に協力を依頼する”というのがあらすじ。
今回の理系ネタはSPring-8と、N線、虚数解、恐竜の化石のCTスキャンかな。
SPring-8は見学ツアーができますよ。
http://gigazine.net/news/20120430-spring8/
N線は観測者バイアスの有名な例。
http://ja.wikipedia.org/wiki/N%E7%B7%9A
これもそうだし、朝永さんの「スピンはめぐる」にも”シンチレーションの実験で、暗闇でちかちか光るものの観測をしているときは観測者の心理状態が観測に影響することはよくある”、とかいう話が書いてありました。ミリカンの油滴実験もそういう話があったとかなかったとか。
虚数解は、、、理論的に可能なら実数解じゃないかということは置いておいて、、、(文系の人向けには、x^2 + 1 =0 の解が x=±i になるという話)。
恐竜の化石はこちら。
http://www.wired.com/science/discoveries/news/2000/04/35807
トリックは確かにみたことないものでした。殺すより殺さないトリック。男では根気がなくてできないトリックか。帯の”ガリレオが迎えた新たな敵、それは女。”-おそらく君たちは負ける。僕も勝てない。これは完全犯罪だ。
は書き過ぎな気もしますが、納得。
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