ENIAC(最初のコンピュータ)が実際にやった弾道計算って具体的にどんなのか調べた。
先日、弾道計算の話をちょっと書きましたが、じゃあ実際にENIACが最初にやった計算ってどんなの?というのが気になった。
こういうのはIEEEの昔の文献を見るに限る、ということで調べたところ、、、
(*IEEEの論文、私は会員でDigital Library使えるようにしてるのでダウンロードできます。)
Before the ENIAC [weapons firing table calculations]
Electronic Computing Circuits Of The ENIAC
という2件が参考になる。最初のは、ENIACが出る前、Firing Tables(射撃表?)というのを砲撃手は持っているのだが、それをどうやって計算したかというお話。
2つめのが、それをENIACがどう計算したか、というお話。
計算は結局のところ
y'' = -E*y' - g
x'' = -E*x'
を解くことだったが、ここでEがポイントで、
E(y, v) =exp(-h*y) * G(v) / C
(v = √(x'^2 + y'^2) )
G(v)がdrag functionといって空気抵抗などを経験的に定めたもの。Cが弾にかかわる定数。
この微分方程式を数値的に計算する、ということをやったということでした。確かにこんなのを人力でさまざまな条件で計算するのは大変だろう。
こういうのはうちのブログでもRayくん関係でExcelで!計算したことあるなあ。
https://sci.tea-nifty.com/blog/2012/06/8dormandprincer.html
ちなみにFiring Tableはこんな感じで作られるようだ。
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