”ジェノサイド”(高野和明)文庫版 上下巻を一気に読んだ。これはすごい!面白い!
ハードカバーが出ていた時から面白いという話は聞いていて、ようやく文庫化されたので一気に上下巻読んでみた。
なんせ、第65回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞作、第2回山田風太郎賞受賞作、2012年版このミステリーがすごい!1位、2011年週刊文春ミステリーベスト10・1位。第33回吉川英治文学新人賞候補作、第145回直木三十五賞候補作という、、、
”イランで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生。まったく無関係だった2人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。そして合衆国大統領が発動させた機密作戦の行方は-”
というものですが、最初これ聞いた時、虐殺器官のような話?と思ったけれど全然違いました。ジャンルでいうと近未来SFミステリ?なのかな。でもそんなことはどうでもよく思えるエンタテインメント作品。
ルワンダの大虐殺、コンゴ紛争から始まり、少年兵やレイプなど、人間の残虐行為をこれでもかと描き、そしてアメリカ国家による大規模な盗聴をスノーデンの前に描き、そして無人爆撃機やレーザ盗聴器など最新のテクノロジーがリアルさを強調し、そして実在するかのようなハイズマン・レポートや肺胞上皮細胞硬化症、変異型GPR769。囚人のジレンマとかゲーデルの話、複雑系・カオス、そして量子論理とかうんちくも満載。
でうるうるするシーンもあり。ルーベンスとハイズマンの会話&左腕や、正勲がリスボンに渡った時の会話、そして最初頼りなかった研人がどんどん成長していって、最後にあれが完成するとき、そして危険を押して病院までいくとき、父親からのメールとかはうるうる、、、日本と韓国の若者がわかりあえるというのも。副題があるならもちろん”GIFT”だな。”その人物は、意外と貧相かもしれません”とか、最後のイエーガーの言葉とかも。あとは、、、大工さんの伏線がだいぶ後に来ましたね。
で読者への挑戦状もありますよ。ハイズマンが発した、クイズっていうのが要するにここまでの情報で真相がわかるはずだ、ということですよね。ミステリーの賞を受賞したのもわかる。確かに真相は、だいぶ初期から示されていたという。
とにかく面白いので読んでみることをお勧めします。映画化は、、、ハリウッドはアメリカの悪口いっぱい書いてあるのでやらんだろうな。。。
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