NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 第1回 あなたを創る!細胞のスーパーパワー(3/30)を見てました。速記メモ。
昨日のプロローグに続いて第一回も見てました。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0330/index.html
出演はiPS細胞の山中伸弥さんと野田秀樹さん。テーマ曲は葉加瀬太郎さんが担当。要所要所で現れるかわいい女の子は、山本舞香さん。
では速記メモ----
あなたをこの世に送り出すもの。細胞の力。命の始まりは子宮のとなり、卵巣の中。卵子が飛び出す。そこに精子が入り込む。受精卵から分裂し、、、あなたを作り上げていく。これは昨日見たやつですな。
細胞たちは様々な戦略を取っている。妊娠中、ダイエットしている妊婦の子供は太りやすくなる。頭を良くする細胞も見つかっている。この細胞を活発に働かせる方法も明らかになってきた。あなたの知らない、あなたの内側、細胞の世界を訪ねてみよう。で山本舞香さんが登場。で葉加瀬さんの曲で始まる。とここまでがイントロ。
山中さん、野田さん、第一回のゲスト、葉加瀬さんが並んで語る。細胞という言葉と戦略が結び付かない。パーツに戦略はないが、細胞はパーツじゃない。細胞自信が物事を考えて行動を起こす?ほとんどの人は細胞見たことないが、山中さんは毎日見てると。
誰も見たことがないもの。あなたの姿。お母さんのおなかの中を胎児鏡で撮影。へえ、こんなの見えるのか。へその尾も。胎盤も見える。
でも赤ちゃんが受け取るのは栄養だけじゃない。赤ちゃんのもとへ、、、CG。
胎盤はお母さんの血液で満たされている。この中には不思議な光景が。まるで赤い海にただようサンゴ礁、コチルドン。どこかに赤ちゃんの体の一部が。赤ちゃんの毛細血管が伸びてきてる。栄養膜細胞から栄養を受け取る。コチルドンの高さは1cmくらい。夜桜のよう。
赤ちゃんは?根っこの下にいる。ここで10カ月を過ごす。赤ちゃんのある細胞がメッセージを受け取って、生きるための戦略を練っている。
ダイエットに励んだお母さんから生まれた子供は太りやすい。キース・ゴッドフリー博士がお母さんに日記をつけてもらっていた。妊娠中の食事によって3つのグループに分けた。
炭水化物が非常に少ない、少なめ、多め、非常に多い。
とびぬけて太りやすかったのは炭水化物を取ってないグループ。妊娠初期にバランスが悪い食事をしていると、影響を受けやすくなる。でもなんで?
子供のへその緒に注目した。間葉系幹細胞が重要。いろんな細胞にかわれる。脂肪細胞に変わったり。その内側には自分が作った脂肪の粒が見える。他にも筋肉、骨、軟骨になれる。お母さんがダイエットすると、脂肪細胞に変化する割合が増える。
栄養状態を母親からのメッセージとして受け取り、どの細胞になるかを決めている。お母さんが栄養不足なのは、外の世界が飢餓なのに違いないと判断した。
全ての細胞には設計図がある。遺伝子という台本を持っている。どのページを読むかが変わる。脂肪細胞になるためのページがある。細胞の判断。脳のように集まって判断ではなく、一つ一つの細胞が。
メラニン細胞もある重要な判断をしている。メラニン色素を作る。紫外線の強さを判断、強いと大量に放出、遺伝子を守る。
高地トレーニングでは、最初に腎臓が働き始める。エリスロポエチン産生細胞が酸素不足を察知、警告を出す。で赤血球が増える。運動機能が増える。
食事を楽しむのも細胞のおかげ。小腸にはもっとも寿命の短い細胞が。突起。上皮細胞。1カ月の寿命。食べたもののなかに、よくないものが混ざっていると、その短い寿命が役に立つ。
有害な物質をくっつけて運び出す。
目的のない細胞っている?と野田さん。山中さんは唖然と。死ぬのが目的の細胞もいる。
言うこときかない我儘細胞は?実は、年を取ってくると出てくる。がん。ある日突然、増えることだけして他のことをしなくなる。
60兆の細胞が社会のように見えると葉加瀬さん。
次は、細胞たちはひたすら変化していく。変化の激しさで極めつけは脳の神経細胞。
ハーバードのジェフリヒトマンさん。
http://labs.mcb.harvard.edu/lichtman/
マウスの脳。脳を極限まで薄く切る。髪の毛の1/1000.
これを2年間続けると、、、脳の立体地図ができる。その数1200個の神経細胞。端っこは枝が密集している。神経細胞の数は人間で800億。その世界とは?
800億の神経細胞が作る森。それぞれ1万もの枝がついており、スパインと呼ばれている。
ここに意味がある。何かを学ぶ時、神経細胞が働く。その働きこそ2つの神経細胞がスパイんによって繋がる、ということ。その通り道を電気信号が走る。走るたびに回路が強化されていく。強化されたスパインの回路を持つことが、学習。これをCGで示してる。面白いな。
カナダ ブリティッシュコロンビア大学の実験。赤ちゃん。ある音を聴かせる。たーたーたーたー?実はヒンディー語の2つの発音。うわ、わかりにくーい。
http://www.nature.com/ncomms/journal/v4/n2/full/ncomms2430.html#/affil-auth
かな。
私には聞き分けられない。カナダ育ちの赤ちゃんに聞かせる。音を切り替えた時の反応を見る。生後6カ月の赤ちゃんは、、、反応が変わった。聞き分けられている。なんで?
8か月未満は94%の正答率だった。葉加瀬さんはさすがにミュージシャン。聞き分けたみたい。山中さんにはまったくわからないと。
まだ続きがある。10カ月を過ぎた赤ちゃんは聞き分けられない。
新たな回路を作りにくくなっている。
でも神経細胞があえて選んだ戦略。ハーバードの日本人の母とドイツ人の父をもつヘンシュ貴夫博士(Takao K. Hensch)。家では日本語とドイツ語、外では英語。なんで大人になると外国語を学びにくくなるのか?が疑問だった。
当時の通説は幼い時にはスパインが働きやすくなっていると昔は考えられていた。しかし、逆にLynx1というのが見つかった。それは毒蛇の作る猛毒に似ていて、スパインの先端に付く。ブレーキの役割を果たす物質が大人になると増えて強制的に止めている。なぜむりやり止める?
https://www.sciencemag.org/content/330/6008/1238.short
の論文だ。
ずっとスパインが動き続けるように働かせたマウスの脳は、、、黒い斑点がいっぱい見つかった。神経細胞が死んだあと。ダメージを抑えるために、教育期間を決めている。
真っ先に止めるのは視覚など感覚、ついで運動や言語、20代で判断などんどん止めていく。
しかし、、、あきらめるのは早い。ロサンゼルス、アメリカ。次の一手を細胞は用意していた。子供たちを集め、ハーモニープロジェクト。http://www.harmony-project.org/
貧しい子供たちに楽器を与えるもの。参加している子供たちは10歳程度。スパインの聴覚の動きは弱まってきている。しかし楽器を学ぶことで、意外な効果が。
このプロジェクトが全米で注目されているのは、参加者の学業成績が著しく伸びている。ものすごい貧困層の子供たち。半数以外が高校を卒業できないのに、ハーモニープロジェクトは大半が大学まで。成長してから楽器を学ぶと、次々新しい回路が作られると同時に、何が起こった?
DTIと呼ばれる可視化技術をつかう。長く繋がった神経細胞が見つかった。一本一本の太さが変化していた。スパインが動きを止めた後も太くなっている。拡散テンソル画像だって。
http://www.med.nagoya-u.ac.jp/noutokokoro/machine/
国立小児保健発達研究所。ダグラスフィールズさん。共焦点顕微鏡で神経細胞を見ると、脂肪が厚く付いていた。神経細胞自身が分泌しているのではなく、別の細胞オリゴデンドロサイトという脳にいる細胞がやっていた。神経細胞の上を移動してミエリン化、脂肪を巻きつけていた。
情報伝達の高速化がおこっていた。クロックアップか!
http://news.mynavi.jp/news/2012/11/10/006/
よく使われる回路を選んでは、太くしている。ミエリン化によって努力に応えているという。
複雑な学習にはミエリン化が関わっている。子供時代や青年時代に何をしたかによって太くなるところが違う。
細胞は経験を刻むもの、と山中さん。細胞は裏切らない、とも。
年取ってからも学習できる、というのはいいなあ。
何かに熱中したりすると、年をとってもミエリン化が起きるとわかってきたって。
二回目はこちら。
NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 第2回 あなたを変身させる!細胞が出す"魔法の薬"を見てました。速記メモ。
*第三回はこちら。
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NHKスペシャル面白いですよね!
私、細胞の話とか好きなのでみました。
CGも凄かったですね(=゚ω゚)ノ
内容で思い出したいことがあったのでこれを見ました!
ありがとうございます(^ー^)ノ
投稿: あん★2000 | 2014年5月 2日 (金) 12時58分