NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 第2回 あなたを変身させる!細胞が出す"魔法の薬"(4/5放送)を見てました。速記メモ。
プロローグ、第一回に引き続き第二回も見てました。今回はホルモンか。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0405/index.html
出演は山中伸弥さん、野田秀樹さん、角田光代さん、松嶋尚美さん、そして山本舞香さん。テーマ曲は葉加瀬太郎さん。
では速記メモ―――
男女の性が変わる?筋肉隆々の男性フェリシタさん。8歳のときの写真は赤いドレスを着ていた。当時、僕は女の子だったんだと。生まれた時は体は女性だったが、フェリシタさんはそこから性器が発達、男性になった。この村では何人もそんな人がいる?ドミニカ共和国のサリーナス村とその周辺。逆に男性だった人が女性になった例も。なんでこの地域で?数百人以上が性別が変わってしまった例が。
あなたを変身させる細胞の力、がテーマ。山本舞香さんと葉加瀬さんのオープニングが始まる。
変身の時期、思春期、一気に大人の体になる。その後、成熟という変身も遂げる。細胞の脅威の力が劇的に変身させる。その薬は、ホルモン。とここまでがイントロ。
山中さん、野田さん、角田さん、松嶋さんの対談でスタート。山中さんも一つの村でこんなに性別が変わるのはびっくりと。これも細胞の力。小さいころは僕もかわいい声だったけど変わってしまったと。
で、山本さんが説明。細胞の変身パワー。我々も体験しているはず。それは思春期。第二の誕生とも言われる。思春期前の子供たちの体つきには大差ない。しかしその後大変身が起きる。バレーの国木田さん。明らかに女性の体形になって言っている。同じような身長だった男の子も20cmの身長の差が出てきた。
この変身がどれほど劇的か?それを示すデータがある。下着メーカーの研究所。ワコールだ。16万枚の女性の体の写真を取っている。子供から大人になるまで1人のデータも取った例もあり、10歳から急激に体つきが変わる。
オープニングの性別が変わった人たちも10歳前後で変わった。
脳は神経細胞のかたまりというイメージだが、内分泌細胞というものがある。東大の坪井さんの協力を得て内分泌細胞を可視化した。ホルモンが光っている。他の細胞を変える、魔法の薬のようなもの。寺川進教授が説明する。
では、内分泌細胞の働きをCGで示してくれる。
脳の下にたれさがる脳下垂体。脳と体をつなぐもの。視床下部に内分泌細胞が集中している。GnRH細胞と呼ばれる。下に向けて長いしっぽをのばしている。たくさんの丸いものが中に浮かんでいる。膜につつまれている。ホルモン顆粒。血管に向けて放出。これが思春期の始まり。ホルモンは血流にのって、脳を出ていく。目指すのはお腹の下。
卵巣だ。排卵もホルモンによって始まる。卵子が出てくるその瞬間、卵子と一緒に透明な液体が。女性ホルモンの放出だ。卵胞細胞が出している。これも内分泌細胞の一つ。そして全身へ広がっていく。これをきっかけに一斉に体中の細胞が変化を始める。真っ先に胸、乳腺細胞が発達。その秘密は受容体と呼ばれるタンパク質。ここにホルモンがくっつくとスイッチが入ったように分裂を始める。脂肪細胞も増殖。胸が豊かに膨らむ。骨盤の骨芽細胞も活性化し、骨盤が横に。それが豊かなヒップの秘密。
内分泌細胞がホルモンを出すことで60兆の細胞を丸ごと変えている。
ホルモンは一斉メールのようなもの、と山中さん。細胞ごとにフィルタがあって、このメールは読む・読まないが決まっている。それがレセプター。
おっぱいが小さいのはフィルタがかかってるの?と松嶋さんの質問に専門じゃないんで、、、と答える山中さん。
でも性別までも変えた秘密?Y染色体、X染色体という遺伝子で性別が決まっている。遺伝子が性を決めるのはここまで。この先は細胞が作っていく。胎児のときに性ホルモンを受け取るが、サリーナス村の人たちは胎児のときにうまく信号を出してもらえなかった。そのために起きた?近親婚が多い村というのもその性質が受け継がれる原因では?と。
ここからはホルモンの専門家、菊水健史さんが加わる。
http://www.azabu-u.ac.jp/lab/va/va_007.html
思春期が人にしかないのはなんで?動物はすぐ大人になるのに。理由は脳だろう。肥大化して完成するまで時間がかかる。脳が完成するのをまって、細胞が体を出産モードに切り替わる。
しかしまだ変身は終わったわけじゃない。
出産だ。ある細胞が活動を始めた。それはやはり視床下部にある。おたまじゃくしのようなオキシトシン細胞だ。大きな変身パワーを秘めている。これも長いしっぽを持っている。オキシトシンというホルモンを全身に出す。目的は、、、
ネズミの子宮の一部にオキシトシンをかけると、ぎゅーとちぢんだ!子宮を収縮させる?
これが陣痛の原因。少しずつ、赤ちゃんを子宮の外に押し出していく。
オキシトシン細胞はここから本領発揮。ある妊婦さんのオキシトシンを計測させてもらったところ、陣痛中には高い値を示している。しかし、出産一時間後になぜかさらに多くなった。
なんのために、出産後もオキシトシンを出すのか?
マックスプランク研究所。2012年に新たな発見があった。ネズミの脳を特殊な処理を加えてレーザを当てるとオキシトシン細胞が浮かび上がる。8000個。しただけでなく、別の方向にもしっぽが伸びている。脳。脳に向けてもオキシトシンを放出している。なんのため?
平原ハタネズミを使った実験。オスとメスがつがいをつくり、生涯添い遂げる珍しい種類。
子だくさんの家族。親子の愛着行動がある。その理由は脳にある。脳の断面にある黒い部分はオキシトシンの受容体。普通のネズミと比べてオキシトシン受容体が多く、それが愛着行動を生み出しているって。
普通のネズミにもオキシトシン受容体を増やす注射をしてみたら、なんと愛着行動を取り始めた。親密な絆はオキシトシンが欠かせない?
2つ影響がある。脳の扁桃体、恐怖や緊張を司るが、ここにオキシトシンがくると警戒心が解ける。もうひとつは側座核。ここにくると強い快感を覚える。
子供が自立するまでちゃんと世話するように愛着を生み出す。細胞はわが子の愛情を深めるために出産後もオキシトシンを出し続ける。
山中さんが学生の時は、オキシトシンは子宮を縮める、と書けばテストは○だったが、今は違っている。角田さんは違和感があると、感情・意志があるよりも細胞が決めてるのかと裏切られた気持ちとか。
最新の研究で、さまざまな動物でオキシトシン細胞を調べた。魚類は産卵と出産のみ。
さらに高度な動物では母性、父性、友情、などにも使っているんじゃないか?というもの。
話はでもこれで終わりじゃない。
カリフォルニア州。ポールザック博士。細胞も自分の意志で制御できるんじゃないかと考えている。なぜかインストラクターと繋がってスカイダイビングしている博士。何やってんの?
実はこれ遊びじゃない。実験中。他人に命を預けた時のオキシトシンの量を見ていた。230%も上がった。オキシトシン細胞はインストラクタを信用するようにオキシトシンを出した。
次は婚約中のカップルに、キスをしろと勧める博士。10分後見ると、オキシトシンは男性は26%、女性は213%増えた。これは問題じゃないか(男が)。
初対面の人どおしでも出させる方法がある。ダンスをしたり、映画を見たり、何かを一緒にすること。平均で11%、多い人出46%UPした。
オキシトシンを出せば他の人にやさしくなれる。より寛容になる。動物と違い、人間はなりたい自分になれる。
山中さんは努力は報われるとコメント。細胞は支配できると。
ザック博士からのコメントは、相手と触れ合ったり、見つめ合う、思いやることでもオキシトシンが増えると。臨床医を目指していた山中さんも患者さんの目をみて、手を触れて治療しろと言われていた。これも精神論じゃなくて効果があるのかとコメント。
次は、石川県 白山市。ある親子。佐藤太郎さん(仮名20歳)軽度の自閉症。母親の有希さんが子供のころからうまくいかないのを見てきた。入院したときにお見舞いに来てくれたこともありがたいと思ってなかった。
自閉症の臨床試験をするプロジェクトが始まっている。オキシトシンがカギになるんじゃないかと。
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20131219/
金沢大学の東田博士の研究から始まっている。自閉症の患者さんはオキシトシンが低い人がいることがわかった。なので、それを増やせば?
オキシトシンスプレーを使う。これを吸うことで脳内のオキシトシンを増やそうとしている。太郎さんも臨床試験に参加した。
周囲の人たちは変化を感じている。3~4日くらいで、いいたいことがバンバンでるようになった。結果は分析中だが、太郎さんはアルバイト探しを始めるなど、病気にむきあって変わった。
先ほど出産した人に戻る。授乳のとき、乳腺細胞のオキシトシンをかけてみると、やっぱりお乳を出している。
またひとつ、新しい発見があった。通常ホルモンは年とともに減るが、オキシトシンは高齢になっても活発に分泌し続けることが分かってきた。年をとっても絆を持てる。
*第三回はこちら。
« NASAが4/10にソフトウェアいろいろ一般の人向けにも公開するって!楽しみ。 | トップページ | 今日(4/6)のがっちりマンデー!!は”新企画「儲かる地元喫茶店」! 名古屋 コメダの次にくる喫茶店はココだ! 奈良県にも伏兵が・・・” »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- ヴェノム:ザ・ラストダンスをIMAX先行上映で観てきた。超よかった!ギャグとアクションの連続で全く飽きさせず、共闘やラストダンスのタイトル回収シーン!に驚き、そして泣ける。ポストクレジットシーンはものすごく後にあるのでご注意。しかしナルをヌルというのは伝統なのか…(2024.10.28)
- 映画「トラップ」を観てきた。M.ナイト・シャラマン監督作で、あのレディ・レイヴン役が監督の長女(歌もダンスもすごい)ライブを観ているかのよう。しかし最後の方、あれ?これ監督の以前の作品と世界観繋がってる?とか思った。あと自転車の意味が最初わからなかった…(2024.10.26)
- 映画「ボルテスV レガシー」を観てきた。フィリピンの皆さんのボルテスV愛をびしばし感じた!ロボットの実写映画は合体(BGM!)と戦闘シーンがかっこよければもうそれでいいのだ。リアルタイムで当時見ていた私にも染みる…ただエンドクレジットがかくかくなのは予算切れ?(2024.10.19)
- 映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」をDolby Cinemaで観てきた。まさかこの結末とは…予告編の映像全部ミスリーディングだった。病院に収監されたアーサーが裁判にかけられるが、その最後のセリフが全てか…前作ほどの衝撃はないが2人の歌はよかった。突然始まるのは驚くけど。(2024.10.12)
« NASAが4/10にソフトウェアいろいろ一般の人向けにも公開するって!楽しみ。 | トップページ | 今日(4/6)のがっちりマンデー!!は”新企画「儲かる地元喫茶店」! 名古屋 コメダの次にくる喫茶店はココだ! 奈良県にも伏兵が・・・” »
コメント