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2014年4月 6日 (日)

NHKスペシャル 人体 ミクロの大冒険 第3回 あなたを守る! 細胞が老いと戦う(4/6)を見てました。速記メモ。

プロローグ第一回第二回と見てきて今回の第三回が最終回。最後にふさわしく老いがテーマ。

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0406/index.html

出演は山中伸弥さん、野田秀樹さん、阿川佐和子さん。テーマ曲はヴァイオリニストの葉加瀬太郎さん作。で随時現れるかわいい女の子は山本舞香さん。

では速記メモ。----

今日のテーマは老いと死。老いとは歳月とともに全身が漫然と衰えていくと思われていたが、最近の研究でたった一種類の細胞が関わっていることが分かってきた。一体それは何?

老いの正体とはなにか?免疫細胞の過剰な姿が。病と闘う免疫細胞が逆にさまざまな病を引き起こすことが分かってきた。・・・とここまでがイントロ。

私老化したんじゃない、と阿川さん。血管年齢が78歳と言われてショックだった。水道管掃除するみたいに綺麗にできないかな?とか。

野田さんはアキレス腱が痛くなる。。。で病院行くと老いといわれる。

細胞から探る老いの正体、まずは、

イタリア サルデーニャ島。長寿の人の割合が多い。

http://from4050.jp/wp/%E8%8B%A5%E3%81%95/chouju_hushigi/

5000人に一人が100歳以上。世界平均の2倍。ザッカリ大学のルカ・ディアーナ博士が秘密を探っている。長寿の人に共通項はないのか?

ルチアセラリスさん。100歳。長寿の秘訣はわからない、私だって驚いていると。

で細かく高齢者の生活を洗いだしていく。ジュリオポッダさん。同じく100歳。自分で食事も作っている。元気やねー。

で3000人の調査をしたら、血液の中に秘密があることが分かってきた。ザッカリ大学で調べると、免疫細胞に特徴があった。非常に効果的に働き続けている。

免疫細胞は病原体と戦うもの。年齢によって大きな違いがある。病原体をいれたとき、20代ではすぐに闘いに向かう。60歳では、ほとんど動かない。どこに病原体があるかわからなくなっている。ところがサルデーニャ島のお年寄りの免疫細胞は20代のようによく働いていた。

2兆個の免疫細胞。これが全身を守っている。で、、、CGで説明。

体の中心を走る背骨、、、の中。骨髄。ニッチとよばれる特別な場所で生まれる。1千億以上が一日で。その一つ、T細胞(T前駆細胞)。進入したものが敵かどうか判断する。司令塔のような役割。骨髄の血管にはミクロの通り穴があって、そこからT細胞が出ていく。血管にはいった免疫細胞たちは、まずは樹状細胞が異物を見つけるとキャッチ!すかさずT細胞のもとへ運んで行く。T細胞はそれが敵かどうか判断し、何か噴き出す。サイトカイン。攻撃の命令を伝える物質。その命令によりマクロファージが病原体を次々食べていく。T細胞を中心としたチームプレイが健康を作っている。

バーミンガム大学、イギリス。衰えた免疫細胞がある方法で改善できた。それは運動。わずか5分の運動でも免疫細胞に変化が現れる。運動する前は免疫細胞は動かなかったが、運動後はさかんに動く。筋肉から分泌した物質が働きかけている。

ジャネットロード博士が説明する。短い時間でも運動が必要だと。

異物を見つける免疫細胞、がん細胞も攻撃すると山中さんが説明する。自分の細胞を攻撃することで老化の原因になるのも事実と。

免疫細胞こそが老いや病を引き起こす原因だとわかってきた。年を取ると増えてくる病気のほとんどは免疫細胞が深くかかわっている。

大阪大学。バイオイメージングという技術。特殊な顕微鏡で生きたままの体内を観察できる。肝臓内での免疫細胞の姿。緑色にマクロファージが光っている。本来はゆっくりパトロールしている。ある肝臓では一か所に集まっている。病原体ではない、本来の肝臓の細胞に攻撃を加えている。この状態が続くと肝炎に。免疫の暴走と石井優さんが説明する。

東大の西村智さんの血管の映像も、マクロファージが血管に居座っている。血小板がより集められ、どんどん血管が狭くなっていって、詰まった!動脈硬化になってしまう。

マクロファージが60代の患者の血管に群がっている写真も。

ここで免疫の専門家、濱崎洋子さん(京大)が参加。悪いおまわりさんが出てくると。一回間違えるとそのあとずっと間違え続ける。

http://www.cwr.kyoto-u.ac.jp/rensai/2011/10/0133hamasaki.php

メタボも検疫細胞の暴走だという話。微生物をやっつけるように出しているようなサイトカインがたくさん出て、組織を傷めている。

サイトカインとは?免疫細胞が放出する物質で、攻撃命令になったり、病原体の動きを鈍くしたりするが、一つ間違えると厄介に。まきちらされると、体中が免疫細胞の攻撃対象になってしまう。全身が老いていく原因に。血管を攻撃して詰まらせるだけでなく、糖分を取りこむことができなくなる。糖尿病に。

動脈硬化と糖尿病。どちらにも免疫細胞がサイトカインをまき散らすことが原因とわかってきた。

暴走をくいとめれば?カリフォルニア大学バークレー校。

実験には生後3年のマウス(人で言うと100歳)、生後三カ月のマウス(10歳程度)を人工的につなぎ合わせる。血管も繋がり、血液が混ざる。高齢マウスのサイトカイン濃度が下がる、、、筋肉の細胞は高齢マウスで大幅に増加した。

人には使えないが、これを応用していけば、、、とイリーナコンボイ博士が語る。

免疫細胞が暴走する理由は?T細胞そのものが判断能力を失う。間違った指揮をすると、自分を攻撃したり。なんで?飽きちゃうんじゃない?と阿川さん。

T細胞はなぜ暴走するのか。そのヒントは1人前の司令塔になる道のりに隠されている。子供の体を見てみよう。

子供の心臓の真上に胸腺がある。これがT細胞に欠かせない。胸腺のなかはT細胞だらけ。骨髄で作られたらまずここに集められる。T細胞の表面には突起が並んでいる。異物の正体を見極めるアンテナ。そこにぴったりはまると病原体と判断する。
アンテナはT細胞ごとに形が違う。あらゆる病原体に対応するため。

http://www.riken.jp/rcai.lymdev/common_contents/common_contents_09.html

アンテナは実はランダムに作っている。いっぱいあればなんとかなる?

しかしその後厳しい選別が待っている。胸腺の壁に触れたT細胞が次々死んでいる。アンテナの性能をチェックして、悪いものは壊す。うわ、これすごいな。

5%以下のT細胞が生き残る。

胸腺には大きな異変が待ち受けている。思春期を過ぎるとほとんどなくなってしまう。何が起きるの?血液中のT細胞を捕えた写真を見ると、20代と70代の数は変わらないが、正常な判断力をもったのは70台は1割くらい、、、胸腺を失うと判断力がないものが出てくる。

100個つくって95個すてるのはエネルギーを使いすぎるので、宿命として維持できないと。。。子孫を残すことに意味があるので、それさえ残せば後はいらんとか。

新しい神経回路を作るのも子供の時だけ、思春期も生殖中心に切り替えること、免疫細胞も同じ原則が働いている。

京都大学。。。その宿命を変えるのは、、、去年ある研究成果が発表された。小さな無数の粒、人の手で作られた人工T細胞だ。可能にしたのはあのiPS細胞だ。河本宏さんが語る。

iPS細胞を作りだすのは山中ファクターという遺伝子。全ての細胞は受精卵から生まれる。この流れは一方向だと思われていた。が山中ファクターはそれを巻き戻す。

体からT細胞を取り出し、山中ファクターを加えiPS細胞にする。それを再びT細胞にする。

異物用のアンテナは元と同じ。なので実戦ですぐ使える。iPS細胞にすることで増やせる。

iPS細胞も異物では?鋭い指摘を阿川さん。それをT細胞にするので大丈夫、、、ということを今調べている。ほぼ大丈夫とわかってきた。

今までは糖尿病も動脈硬化も対症療法中心だった。しかしもしかしたら大元をたたくことができるのかも?同じ薬が効くんじゃないか、という山中さん。

他にもiPS細胞は可能性を生み出している。脊髄損傷したマウス。神経の細胞は傷つくともとにもどらないと言われていた。しかし人工の神経幹細胞をiPSが生み出した。それをマウスに注入すると、歩きだした。

皮膚から精子、卵子も作りだせるとわかっているので、倫理については悩む。科学者だけでなくて、みんなが決めていくこと。病気の人にも、普通に人にも聞いていく、と山中さん。

変えられる運命は運命ではない。スポーツなどで脊髄損傷した人も治るかもと。

大阪大学 附属病院。新しい再生治療。重い心臓病、拡張型心筋症をわずらっている太田さん。普通の人より肥大している。

http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/surg1/www/advanced/03_04.html

細胞の力を使った細胞シート。3cmの大きさのものを心臓に貼りつける。シートが栄養がたりなくなり、もともとの心臓の細胞に助けを求め、血管が伸びる。そうすると今度は心臓を助けていく。

理想の死に方は60兆個がそれなりに納得して死んでいく、というのだという山中さん。どこかの細胞のせいで死んでいくのはごめんだとか。細胞について熱く語る山中さん。

山中さんのiPS細胞も、細胞自身の力を借りたもの。

ごく一部を制御したつもりになっているが、手のひらで遊ばされている感じもと。

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