NHKスペシャル "認知症800万人"時代 認知症をくい止めろ ~ここまで来た!世界の最前線~ を見てました。速記メモ。
私の祖母も2人とも最後は認知症になってしまったので、まったく人ごとじゃないと興味深くみてました。http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0720/index.html
以下速記メモ。
認知症が悪化した95歳の男性、この後劇的に症状が改善する。入院したところすっかり意欲が無くなり、寝たきりになるのではないかと心配されてたのに、2カ月後には歩いてる!何が起きたの?顔もしゃんとしている。
今年に入ってこれまでの常識を覆す認知症対策が世界中で成果を上げている。
まずは薬が意外なところで見つかった。そして徘徊や暴力などの症状は、ある方法で穏やかになる。とここまでがイントロ。
スタジオには桂文枝さんと上田早苗アナ。まずはアルツハイマー病がどのように進行するかのグラフをしめす。(認知症の7割がアルツハイマー)
発症から25年前からアミロイドβという原因物質が脳に溜まっていく。そして海馬という記憶を司る部分が小さくなっていく。
5年前から軽い物忘れがでてきて、発症。
その予備軍を食い止める薬が日本で見つかった。淡路島で行われた調査による。なぜかアルツハイマー病の進行が遅い人がいた。生田佐代子さん。生田さんは普通にキャベツ切ったり、多少の物忘れくらいで生活に支障がない。あ、味噌汁にみそがはいってない。まあ、、、ちょっとは物忘れが。夫婦漫才みたいだ。
5年前、30点満点で23点という認知機能検査だったが、今年も23点。進んでない。
洲本伊月病院の岡田先生。進行が遅い人に意外な共通点があった。シロスタゾールという薬を飲んでいた。脳梗塞の再発を防ぐための薬。血液をサラサラにする働きがある。
http://www.ncvc.go.jp/pr/release/006264.html
どんな力がシロスタゾールに?国立循環器病研究センターの猪原さんが調べた。
http://hospital.ncvc.go.jp/section/f001/
マウスで調べた。原因物質 アミロイドβで減少していた。アミロイドβは神経細胞が働くと発生する老廃物。普通は血液に排出されるが、量がおおくなると、血管の壁の中に溜まり始める。そして血管が切れ、認知症が悪化。シロスタゾールにはそれを防ぐ。血管の筋肉を振動させ、アミロイドβを排出させる。
アメリカではインスリン、糖尿病の薬が注目されてる。ワシントン大学。最近、認知症は脳の糖尿病とも言えることが分かってきた。糖を取り込めないと細胞がエネルギー不足に。
九州大学の中別府雄作さんが説明してくれた。
アメリカで、インスリンを直接脳に届ける方法が試されている。うわ、鼻から吸ってる。実験では効果が出ていた。
新薬ではなく、既存の薬の応用の研究が進んでいる。猪原先生がスタジオで説明してくれている。スタジオには綾戸智恵さんも(介護されてる)。
副作用がよくわかっているので、安全性が高い。早くて2020年には認知症の薬になるのでは?と(いまはインスリンもシロスタゾールも認知症の薬としては使えない)。
群馬大学の山口晴保さんがインスリンの効果についても説明。
http://www.health.gunma-u.ac.jp/unit/394.html
次はもう認知症になってしまった人で徘徊や暴力をふるう人への対処について。
イヴ・ジネストさんがユマニチュードと呼ばれるケアの方法を考えた。徹底して人間らしく接することだそうだ。目を見て、、、http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3464_all.html
大切なのは見つめる、話しかける、触れる、寝たきりにしない、というもの。
ジネストさんは、まず正面から見つめる。視界の中心にいる人しか認識できないから。触れるときはやさしく。つかむのではなく、支える。そして話しかける。実況中継のように話しかける。何をされているかすぐに忘れるから。そして寝たきりにしない。立たせて歩かせる。相手がどんな状態にあろうとも「あなたは人間である」と伝え続けるのが精神。
家族も穏やかに過ごせる。なぜ笑顔で見つめ、話しかけるとコミュニケーションが改善するのか?実は症状が進んだ人にも認知能力は様々に残っている。
誰の顔かはわからなくなっても、それが感情を読み取る力は残っていたりする。
国立長寿医療研究センターの中村さんが説明してくれる。
http://www.ncgg.go.jp/camd/hokokukai/hokokukai2010.html
このユマニチュードを家庭でも行い、2カ月たつと、うわ、めっちゃ元気になってる。これがイントロで見たやつか。
介護福祉士の和田さんが介護の現状について説明したあと、
国立病院機構 東京医療センターの本田美和子さんがユマニチュードを推進している。
http://qq.kumanichi.com/medical/2014/06/post-2354.php
いきなり顔をだすとびっくりするから近づき方にもコツが。まずは後ろからずっと通り過ぎて、目を合わせながら近づいていくというもの。
車いすにのせるときも、後ろにいるといるかいないかわからないので、片手で軽く肩に触れるなどする。
どれくらいの笑顔で?不自然と思われるくらいに、おかしいな、と思われるくらいに近すぎでもOK。目があったら触って、知覚と感情と言語を同時に使う。
積極的に触ることが認知症に効果があるという研究結果も。アメリカ・シアトル。
ワシントン大学のエライン・ペスキンド教授。ストレスホルモンに目をつけた。攻撃的な行動や介護の拒否、徘徊はストレスホルモンが原因だと68人のアルツハイマー病の患者で調べわかった。アルツハイマーではストレスホルモンが通常より多くなりやすいことも。海馬が制御してくれないから。
そこで介護の力で抑えられないか?アズサパシフィック大学のウッズ教授が取り組んでいる。やさしく触れるケアを行った。ストレスホルモンの量が減っていることがわかった。
優しく触れられると脳が心地よく感じ、興奮が抑えられる。
静岡、浜松。浜松医科大学の鈴木みずえさんが調べた。週5回、6週間やさしく触れるケアを行ったところ、7割以上の患者で攻撃的な行動がおさまっていた。
介護福祉士の和田さんはマニュアル化してただ話かければいいとかなると問題と語る。
さて次は、症状がない、25年前からの予防。
アメリカのデータでは2050年では今の3倍になると予想している。しかしあることをすると減る?それは何?発症を5年遅く出来た場合。
どうすれば認知症になるのを遅らせる?福岡県久山町は50年以上、住民の健康状態を追跡している。久山町研究ですね。
http://www.med.kyushu-u.ac.jp/envmed/about/
1992年の1.8%から2012年の12.3%と増えている。どういう人がアルツハイマーになりやすい?生活習慣に関係がある。
糖尿病の人は発症の危険が高い。危険性は2倍。
喫煙習慣のある人は3倍近くに。
一方、なりにくい生活習慣も見つかった。運動の習慣がある人は4割減る。
九州大学の清原裕さんが説明。
http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K000863/
である国がある戦略でやり遂げた事例がある。
イギリス、ケンブリッジ。ある研究結果が世界を驚かせた。キャロルブレイン ケンブリッジ大学教授。認知症になる人の割合が減少に転じていた。
80歳以上で特に減少していた。つまりどの年齢層でも認知症の発症を減らせる。それはイギリスの脳卒中や心臓病の予防対策が効果を上げていると考えられる。10年で死亡率が40%減った。それが結果的に認知症を減らすことにも繋がった。
どのような対策を行った?患者の健康を維持するとなんと医師にポイントがつく!
高血圧の人を見つけて、それを改善するとポイント!なんだこれは。それが収入に直結し、多い人では15%も上がった。
医療現場だけでなく、たばこの自動販売機を撤去し、売り場での陳列を法律で禁止。
塩分摂取量も6gに下げるため、食品に対して目標の設定をした。減塩を推し進めた。
社会全体の仕組みで挑んだ。
チャールズアレシさんがGDPの1%を認知症対策に回していると語る。
日本では予防は市町村任せ、イギリスでは予防も治療も一体化。
心臓に良いことは脳にもいいと猪原さんが語る。イギリスではいろんな病気が関連しているギアで繋がった図が出ている。
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