”水鏡推理”を読んだ。研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォースを基にしたお話で、スカッと面白い。
表紙のイラストと設定で気になっていた作品を読んだ。
文科省一般職ヒラ女性職員、水鏡瑞希が推理力を駆使して不正に研究費を掠め取ろうとする連中の嘘を暴いていく、、、という非常に面白い作品です。
誰も人が死なないのもいいな。
作中ではSTEP細胞、になってますがあのSTAP細胞はもちろんのこと、フォルクスワーゲンの不正まで最近なのにもうこの作品には記載されてた。
GPSによる地震予知、宇宙エレベータ、自動運転、顔認識システム、とメインで取り上げられている題材もタイムリーなものばかり。そこに阪神・淡路大震災で祖母と弟をなくした瑞希が探偵事務所で学んだ推理力(+なぜか伊東家の食卓みたいな豆知識も、、、)を駆使して立ち向かう。
そしてあの最初のほうのちょっとしたことが最後につながるとは、、、伏線も見事。
間違いなく続編ができそうな作品です(最後にかいてあるのそういう意味ですよね)。
イラストは紺野真弓さん。これがまたいいのだ。眼が印象的。
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