水鏡推理6 クロノスタシスを読んだ。人の死なないミステリ、のはずが今回は過労死がテーマ。では人は死ぬの?、、、というと?
このシリーズ、すごく発刊早いですね。しかも時事ネタをどんどん織り込む。
今回はあの電通の高橋まつりさんからインスパイアされたと思われる過労死や自殺がテーマ。
あらすじは、
”過労死のリスクを方程式から割り出す画期的な新技術が開発され、瑞希が所属する文科省研究公正推進室で最終評価段階を行っていた。その精度を探るうち、水鏡瑞希は財務省で過労で自殺したと思われる若手官僚の実例を探っていくが、官庁だけでなく警察も巻き込んだ不穏な動きが、、、”
というもの。
クロノスタシスは、時計を急に見ると秒針が止まっているように見える、という現象。
で、今回は2つの大きなトリックが含まれています。最初のでもおおっ!と思ったのですが、また2番目のがあったとは、、、
で、今回、人が死んだのか死んでないのか?は読んで確かめてください。
次の松岡さんの作品は「籠城の箱庭」というものらしい。水鏡推理の一作ではなくて単発?(or新シリーズ)
« なぜジャイアントパンダがあんな風に白と黒の模様に?という論文がBehavioral Ecologyに出てるそうです。 | トップページ | 浜村渚の数学ノート7さつめ 悪魔とポタージュスープを読んだ。(-1)×(-1)=1,ギリシャ三大不可能作図、誕生日のパラドクス、ケプラー予想、掛谷問題など盛りだくさん。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「たかが殺人じゃないか: 昭和24年の推理小説」を読んだ。これはすごい…ラストで鳥肌。タイトルの意味と動機を知ったときも驚く。トリックの伏線や当時の時代背景なども詳しく面白かった!辻真先さんはサザエさんとかの脚本でしか知らなくて今まで読まなかったのが後悔。(2023.05.26)
- 「レモンと殺人鬼」を読んだ。二転三転する展開、ミスリードを誘う仕掛けの数々が面白いが、どうしてもあの超有名作を思い出してしまう…(2023.05.15)
- 爆弾(呉勝浩さん)を読んだ。圧倒され、恐ろしいが面白い…些細な傷害事件で逮捕された卑屈な中年男が取調室で爆弾が爆発する、と予言し次々と本当になる。男の言動に振り回される刑事たち。人間の悪意とはと考えさせられ、そして衝撃の結末へ。2冠も納得。(2023.05.09)
- クスノキの番人(東野圭吾さん)を読んだ。家庭に恵まれず罪を犯して逮捕された玲斗が初めて会う伯母に助けられる。ただし願いが叶うというクスノキの番人になることを命じられ…家族の絆、痴呆症が描かれ、またミステリ要素もある(注意深く読んでいれば最後にわかるかも)よかった。(2023.05.08)
- 「クローズドサスペンスヘブン」を読んだ。最初から6人全員死んでいて、殺された以外の記憶がない状態で”天国”で出会う...という斬新な設定で面白かった。動機も現代的で、量子力学も取り入れられてる?(2023.04.25)
« なぜジャイアントパンダがあんな風に白と黒の模様に?という論文がBehavioral Ecologyに出てるそうです。 | トップページ | 浜村渚の数学ノート7さつめ 悪魔とポタージュスープを読んだ。(-1)×(-1)=1,ギリシャ三大不可能作図、誕生日のパラドクス、ケプラー予想、掛谷問題など盛りだくさん。 »
コメント