#しくじり先生 元フィギュアスケーター村主章枝さんの出演回を観てます。速記メモ。
この授業のためにカナダからやってきた村主章枝さん。
現役時代のしくじりを初公開。
最初から、、、
”無収入生活 父親の退職金と母親の貯金は使い果たす。”
本当に申し訳ないと思っているって。総額いくら借りたかわからない、、、
トップスケーターの選手の年間の活動費は?
何と年間約2000万円!
内訳は?
・靴・ブレードで30万(別々に売っている)。
・リンク貸し切り代 480万円 (曲かけの練習のために。3~5万円くらい。)
・個人レッスン代 390万円
などなど。
自分のお金だけでは足りない。なので両親からお金を借りた。
なぜこんなことに?
頑なに現役を引退しなかったから。
有名女子フィギュア選手の平均引退年齢は20台前半、遅くても26歳だ。
過去20年で、金メダルを取った選手は全員10台。
でも村主章枝さんは33歳。
全然やめない先生!
ということで今回のテーマは、、、
”引き際を誤って家族に迷惑をかけないための授業”。
第一章:
トリノ五輪後になぜ引退しなかったか?
お父さんの仕事の関係でアラスカで幼少期を過ごしたが、その時は劇団ひとりと同じところにいた。
遊びの一環で沼でフィギュアスケートをやっていた。
日本に帰ってきて、母が忘れないようにと始めさせた。
そして16歳で全日本選手権で優勝。
ローリー・ニコルという世界的振付師にそのころ出会う。
ところで振付師ってみんな知っている?
コーチが振付を作っているわけでもない。
音に合わせて振りをつけるだけでなく、選曲をしたり構成を考えたりする。
実は村主さんは振付師を目指していた。
ローリーさんのようになりたいと思った。
ミシェル・クワンがある年にガラッと変わった。実はローリーニコルさんが振付を手掛けて大変身した。
そこで直接電話した。
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杉山愛さんもトレーニングを変えて変わったという。トレーナーにサンディエゴまで会いに行って変った。
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絶好調の村主さん。しかしこのとき生涯のライバルたちも出始めていた。
1998年の日本での長野オリンピックに出られると思っていたが、、、
全日本選手権で2位になった選手がライバルで頭角を現してきた。
荒川静香さん。
当時は長野オリンピックには1枠しかなかった。
荒川さんが1歳年下。
代表選考をかけた試合で、1位荒川さん2位村主さん、となった。
そして長野オリンピックには出場できなかった。
その後も荒川さんとは優勝争いを繰り返した。
その時はお金もどんどん出ていった。
遠征費を工面しながら、母は叫んだ。
”こんなにお金がかかるなんて聞いてないわよ!”
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遼河はるひさんも宝塚はバレエと歌なので、習わせてくれた両親はすごい親だと。。。
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ソルトレーク五輪には出場できたが、5位だった。
力を出し切っての5位だった。
でも上位の選手を見て、メダルの重みを感じた。
このとき20歳。
多くの選手が辞める年齢。でも、
”私、辞めませんから!”
と言った。
母は”辞めてほしい”と思っていたとか、、、
フィギュアを職業にするとは両親は思っていなかった。
2006年のトリノオリンピック前の全日本選手権大会では優勝。
このときの2位は?
浅田真央さん!
この後戦国時代が到来する。
このとき、真央さんは14歳でオリンピックには出られなかった。
トリノでは村主さんは、、、4位。(これ私も覚えている)
そして荒川静香さんが金メダル!イナバウアー!
4位になり、私は一体何が足りなかったんだろうと考えた。
記者会見でも、何を答えたかさえ覚えていない。
そんな状態で日本に帰って家族会議。
泣くしかできなかった。。。
母も何も言わなかった。
苦しかったのは試合後のドーピング検査。
1位から4位を同部屋に集めて実施する。
靴も履いている状態のときに係の人が隣につく。
1位の荒川さんは大喜び。
2位と3位は失敗したので大泣き。
4位の村主さんはどういう気持ちで待てばいいのか、、、
このとき25歳。
でも、、、
”私辞めませんから!”
と思った。
メダルを取っていたら辞めていたかもしれない。
頭の中に”?”が渦巻いていた。
でも周りからはやめたら?という空気をひしひしを感じていた。
それから8年間現役。
ここからが本当の地獄の始まり。
今まではスポンサーに支えられていた。
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第二章
おばさん女優(スケーター) 村主章枝の苦悩
浅田真央・安藤美姫などの次世代スケーターの台頭
初めて浅田真央さんを見たときには天才だと思った。
年齢を重ねて一番大変だったのは体力の回復が遅くなる。
よくベテランになると経験が武器になるといわれるが、、、
”経験なんて一切、武器にならない”
と思っている(笑)
経験が邪魔をすることもある。
どんなに年をとってもアドバイスしてくれる先生が大事。
そして2010年バンクーバー五輪で日本代表から落選。
でも、、、
”私、引退しないので!”
このとき29歳。
都内で記者会見を開いて、引退しませんと宣言した。
アラサーの星になれるように頑張ると。
なぜ辞めなかった?
トリノ以降、離れていく人が多かった。
ローリーニコルやコーチは離れずに見てくれていた。
しかしバンクーバー五輪の選考試合を見て、
この出来でやめるのはふがいない、と言われた。
これでやめることはできないと思った。
しかし厳しい現実が待っていた。
スポンサーが撤退。無収入生活スタート。
世界選手権で優勝してもたかが400万円程度。
お金が無くなるとできなくなるんは。
・体のケアができない
・リンクが借りられない
・衣装の生地は使いまわし(答え合わせをしてくれていた(笑))
となる。貸し切りも成績順なんで、朝6時にしか借りられない。しかもみんなと一緒。
そして最大のしくじりを、、、
父親の退職金、母親の貯金を使ってしまう。
母からはこう言われていた。
”いつまで続けるの?もうお金はないわよ。やりたかったら自分でなんとかしなさい”
毎日口論していた。
2011年にはライバル選手たちが一回り以上年下になった。
32歳の目標は2014年のソチオリンピック出場だった。
地方ブロック選手権、東日本・西日本選手権、全日本選手権、五輪日本代表というルートを勝ち上がらないといけない。
村主さんは地方ブロックから出場。
それが耐えられないなら引退していたと思う。そのルールには従う覚悟だった。
東日本選手権で8位だった。全日本選手権にも出られなかった。
ついに決断した。
”私、やめませんから”(え!)
その時に、こんな依頼が来た。
ローリー・ニコルさんから振付を手伝ってくれない?と。
そしてようやく妹さんの一言
「有終の美を飾れる選手は一握り。志半ばでやめる選手だからこそ、そこから先に進んでいける」
もあり、引退を決意した。現役選手は指導できないため。
今ではカナダに移住し、指導者の資格を取った。
伝えたい教訓は、
「引き際は自分で決められない 今を一所懸命生きるしかない」
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