Touchstoneフォーマット(Sパラメータの)、2ポートとそれ以上でデータの並び方が違う問題。ver2ではオプションで修正できるって知らなかった。。。
SパラメータデータのデフォルトスタンダードファイルフォーマットであるTouchstone。
ついこの間まで私はver1.0 (ver1.1)しか知らなかった。
このフォーマット、2ポートの時のデータの並びが、
<frequency value> <N11>, <N21>, <N12>, <N22>
というように21、12の順に並ぶのに、
3ポート以上は
<frequency value> <N11> <N12> <N13> <N14>
<N21> <N22> <N23> <N24>
<N31> <N32> <N33> <N34>
<N41> <N42> <N43> <N44>
と12、13のように並ぶのだ。
こんなめちゃくちゃな仕様ないなあ、、、とは思うが仕方ないので使っていた。
ところが、実は最新(といっても2009年制定)のver2.0はこれを修正する方法があるのを最近、初めて知った。
(実はIBIS Open Forumが仕様作っている)
これによると、
[Two-Port Data Order]
というオプションがあって、
これを12_21 にするか 21_12にするかで順序が変わる。
※あと、特性インピーダンスがver1では全ポート同じなのが、
[Reference] オプションで変えられるようにはなった。でも相変わらず実数で、周波数依存性は無視。
しかしver2.0を出力するのって私はKeysightのADSしか見たことない(てか、ADSのファイルを見ていて今回の話に気づいたという)。
ネットアナもver1.しか出力しないし、、、
まあ参考まで、ということで。
« 「ターナー風景の詩」展@京都文化博物館へ行ってきた。 | トップページ | ココイチでスパイスカレー THEポークを食す。 »
「学問・資格」カテゴリの記事
- 高周波・RFニュース 2024年12月6日 NGMNが無線パフォーマンス評価フレームワーク発行、5GAAがC-V2Xのロードマップ発行、Marvellの3nm 1.6Tbps PAM4インターコネクト、Nokiaの2.4Tbps光伝送、Silicon Labsの低消費電力モジュール、Xiaomi 14T Pro分解動画(2024.12.06)
- 高周波回路シミュレータQucsStudioがuSimmicsに名称変更し、バージョンも4.8.3から5.8にアップデートされた。Qucsと区別するためだそうだ。また、Pythonの高周波用ライブラリscikit-rfもv1.5.0にバージョンアップされていた(2024.12.04)
- 日経サイエンス2025年1月号の特集 和算再発見の佐藤賢一さんの記事「算聖 関孝和の実像」に出てきた矢高に対する円弧の2乗の近似式をカシオの高精度計算サイトkeisan.casio.jpの自作式として作った。ものすごい精度であることがよくわかる。(2024.12.03)
- MATLAB Onlineで高周波基板設計用のRF PCB Toolboxを使ってみる。Coupled line バンドパスフィルタやratraceカプラが設計できる。モーメント法(MoM)や有限要素法(FEM)でちゃんと計算してくれているようだ。(2024.12.06)
- MATLAB Onlineで高周波用のRF Toolboxを使ってみる。Touchstoneファイルの読み込み、dB表示グラフ、スミスチャートなど簡単にできるし、フィルタ合成やIEEE P370 De-embedding(ZC-2xThru)も使える(MATLABで書かれたものがオリジナル)。(2024.12.05)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 高周波・RFニュース 2024年12月6日 NGMNが無線パフォーマンス評価フレームワーク発行、5GAAがC-V2Xのロードマップ発行、Marvellの3nm 1.6Tbps PAM4インターコネクト、Nokiaの2.4Tbps光伝送、Silicon Labsの低消費電力モジュール、Xiaomi 14T Pro分解動画(2024.12.06)
- 高周波回路シミュレータQucsStudioがuSimmicsに名称変更し、バージョンも4.8.3から5.8にアップデートされた。Qucsと区別するためだそうだ。また、Pythonの高周波用ライブラリscikit-rfもv1.5.0にバージョンアップされていた(2024.12.04)
- 日経サイエンス2025年1月号の特集 和算再発見の佐藤賢一さんの記事「算聖 関孝和の実像」に出てきた矢高に対する円弧の2乗の近似式をカシオの高精度計算サイトkeisan.casio.jpの自作式として作った。ものすごい精度であることがよくわかる。(2024.12.03)
- MATLAB Onlineで高周波基板設計用のRF PCB Toolboxを使ってみる。Coupled line バンドパスフィルタやratraceカプラが設計できる。モーメント法(MoM)や有限要素法(FEM)でちゃんと計算してくれているようだ。(2024.12.06)
- MATLAB Onlineで高周波用のRF Toolboxを使ってみる。Touchstoneファイルの読み込み、dB表示グラフ、スミスチャートなど簡単にできるし、フィルタ合成やIEEE P370 De-embedding(ZC-2xThru)も使える(MATLABで書かれたものがオリジナル)。(2024.12.05)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: Touchstoneフォーマット(Sパラメータの)、2ポートとそれ以上でデータの並び方が違う問題。ver2ではオプションで修正できるって知らなかった。。。:
« 「ターナー風景の詩」展@京都文化博物館へ行ってきた。 | トップページ | ココイチでスパイスカレー THEポークを食す。 »
コメント