フェルミが最初の原爆実験(トリニティ)のとき、紙くずを破いて投げてとんだ距離でTNT火薬何トン分かを推定したが、どうやって計算した?
昔書いたノイマン・フェルミ・ファインマンの記事が反響があったのでこれも。
フェルミは計算尺を持ち歩いていて何でも計算していたのでも有名ですが、同じくフェルミ問題(フェルミ推定、シカゴにピアノの調律師は何人いるか?など)のような概算でオーダーを出す天才でもあった(ファインマンの本にも自分にすらすぐにはわからないことでもフェルミがぱっと計算していた、という記述がある)。
で有名なお話。
原爆実験(トリニティテスト)の際、離れてみていたフェルミが爆風が来るときに紙屑を投げて、それがどれくらい飛ばされたかを見て原爆の威力を推定し、それが実際の値にかなり近かったというもの。
これがその資料。
で実際どうだったかはここに書いてある。
About 40 seconds
after the explosion, the air blast reached him. He
estimated its strength by “dropping from about six
feet small pieces of paper before, during and after
the passage of the blast wave,” concluding that it
corresponded “to the blast that would be produced
by ten thousand tons of T.N.T. [sic]” The actual
yield was about 21 kt.
ということでTNT火薬10kTと見積もって、実際は21kTだった。
どうやって計算したか?は記録が残ってないそうですが、
いろんな人が推定している。例えば
なるほど、これを概算するのはすごい。
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