「透明カメレオン」(道尾秀介さん)を読んだ。本当の真相に驚く。ああ、それで最初の方に違和感が、、、
声は素晴らしいが、容姿はさえない恭太郎はラジオパーソナリティ。
番組終わりにいつも向かい、始発まで飲むバーifに集まるのは一癖も二癖もある面々。
恭太郎は彼ら・彼女らの話を面白おかしく作り替え、ラジオで語っていた。
ある大雨の夜、びしょ濡れの美女がバーに飛び込み、「コースター」、、、とだけ喋った。
そのうち、、、
その美女に「ある殺害計画」を手伝わされることになる。
意味不明の指示に振り回されるifの常連の面々。
そのうち恭太郎は彼女に心をひかれていく、、、
というのがストーリー。
ある殺害計画の真相よりも、本当の真相が驚くというか、ああ、最初の方でホワイトデーなんかに違和感があったのはそういうことか!となんかしみじみ。
途中までは笑えて、最後に泣ける小説です。
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