ガリレオ新作「沈黙のパレード」(東野圭吾さん)を読んだ。オリエント急行の殺人?と思いきや、そんなに単純じゃなかった。容疑者Xの献身のその後も?
久々のガリレオシリーズ。あらすじは、
「食堂「なみきや」の看板娘、沙織は町のみんなに愛され、歌の才能にも恵まれデビューも間近だった中、行方不明になり数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で、犯人としか思えないが状況証拠しかなく、沈黙を貫いたため無罪となった男だった。
今回も証拠不十分でその男は釈放されるが、堂々となみきやに現れ、賠償金を払うよう告げる。沙織を愛していた町のすべての人の憎悪と義憤が渦巻く中、その町では全国的に有名な秋祭りのパレードが行われようとしていた。
そのパレード当日、男は謎の死を遂げる。
沙織を愛していたすべての町の人々にはアリバイがあった。
一体その殺害方法とアルバイトリックは???
草薙はアメリカから帰ってきていて教授になっていた湯川に助けを求める。
そしてその哀しい真相とは、、、」
というもの。
途中でも関係ない文脈で出てきますが、オリエント急行の殺人?と思いきや、そして途中までそんな感じ?と思いきや真相は違いました。
あんまり科学っぽくはない(あの2つの気体とミウラ折りだけ?)ですが、むしろ湯川さんが人間っぽく、なみきやの常連になっているのが面白い(けど、最後に語ったことでは草薙のためにやっていただけかも)。
そして容疑者Xの献身のその後について一言だけ触れていて、それはああ、、、という感じでした。
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