公正的戦闘規範(藤井太洋さん)を読んだ。量子コンピュータ、AI、ドローン、太陽のあれ、などを主題とした短編集でめちゃくちゃ面白かった!
今、一番注目している作家さん、藤井太洋さんの短編集。
Python、FPGA、PHP、Linuxなど現在の技術に加えて、量子コンピュータや人体通信、AIやドローン、層化視など近未来の技術が非常にリアリティがあってそこだけでも興味深いですが、何しろお話が面白い。
Gene Mapperのスピンオフの「コラボレーション」(PHPで量子計算!)、量子テクノロジーが人類社会を革新する「常夏の夜」(ちょっと「万物理論」を思い出した。) 保守と革新に分断されたアメリカを描く「第二内戦」(PythonでAI)、そして表題の近未来中国の対テロ戦争を描く「公正的戦闘規範」(これはパワードスーツもの、、、じゃないか)、そして宇宙もの(藤井さんには初?)の「軌道の環」(あれがでてきますよ)の5篇。
どれもバラエティに富んでいて本当に面白い。お勧め。
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