「熱帯」(森見登美彦さん)を読んだ。誰も結末を読んだことがない「熱帯」という本のお話で、本当に不思議でジャンル分け出来ない怪作。面白いです!
表紙カバーを取ったら絶対あの幾何学模様だろう、と思ったらそうでした。
「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」という幻の本「熱帯」を巡るお話で、
作中の森見さんが語った通り
「推理小説ではないし、恋愛小説でもない。歴史小説でもないし、SFでもなく、私小説でもない。ファンタジーと言えばファンタジーだが、それでは何も説明したことにならない」お話です。
もうこれ以上説明できない、、、
しいていうと進々堂と、
神保町のランチョン
だけが現実か、、、
どれが現実でどれが小説でどれが小説内小説でどれが、、、というのが全然わからなくなる入れ子構造です。
千一夜物語を予習しておくといいかも、、、
« 映画「グリンチ」を観てきた。53歳、、、のグリンチのパンツに驚く、、、そしてパパは? | トップページ | 垂水の御霊神社でお参り。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Interface 2025年3月号 仕事のための生成AI 画像による異常検出&ローカルLLM作りを買った。確かに外観検査で不良品の画像を大量に集めるのは難しいのでそれを生成AI(Stable Diffusion)で作れたらいいな。付録は共通テストでも出た情報Iに役立つプログラム入門。(2025.01.29)
- 「愚かな薔薇」(恩田陸さん)上下巻、面白くて一気に読んだ。磐座という地で行われるキャンプに少年少女たちが集められる冒頭から想像もできない展開に。帯の通り、ホラー、ファンタジー、SF、青春小説の要素がうまく一体化している。あの物理の概念をこう使うのは初めて見た!(2025.02.06)
- 数理科学2025年1月号 原子核・ハドロン物理学の探究 “強い力”がもたらす物理の世界を買ってきた。QCDの歴史からカイラル量子異常、カラー閉じ込め、エキゾチックハドロン、中性子星など多くの話題が載ってます。格子QCDで核力計算できるのとElectron-Ion Colliderが面白かった。(2025.01.31)
- 「トライロバレット」(佐藤究さん)を読んだ。すごかった。三葉虫に魅せられた高校生がいじめの標的にされ、一方、戦争帰りの金物屋の店主は高校の上を軍用ヘリが飛んでいるという幻聴に悩まされ…一体これがどうつながるのか?と思ったら帯通り「少年は、変身した。」ヒーローに。(2025.01.16)
- Newton2025年2月号の特集は量子力学100年。プランク、アインシュタインから始まり量子電磁力学、BSC、トランジスタと言った話題や昨日NHKでもやっていた量子もつれや量子コンピュータなど様々な話題が2ページずつわかりやすく書かれている。今年はこの特集の本多いな。(2024.12.30)
« 映画「グリンチ」を観てきた。53歳、、、のグリンチのパンツに驚く、、、そしてパパは? | トップページ | 垂水の御霊神社でお参り。 »
コメント