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2019年5月 5日 (日)

アリス殺し(小林泰三さん)文庫版を読んだ。これは恐ろしい、、、メルヘンと思ったら小林さんらしいぐちゃぐちゃあり、そして論理ミステリでもある。

このシリーズ前々から読みたかったんですが機会がなくて、文庫化されたのを機に読んでみた。

想像通りの恐ろしいが面白いお話。

あらすじは「最近、不思議の国に迷い込んだアリスという少女の夢ばかりを見る栗栖川亜理。ハンプティダンプティが墜落死した夢を見たその翌日、同じ大学の研究員の王子(玉子というあだ名)が転落死していた。その後も夢で死んだものは現実世界でも怪死することが明らかになる。アリスは容疑者にされていまい、このままでは女王に首を切られてしまい、現実世界の亜理も死んでしまう。蜥蜴のビリー(現実では井森くん)と共に捜査をするアリスだが、次々と被害者が増えていく。一体真犯人は誰なのか?そして夢と現実世界のつながりとは、、、」

というもの。亜理が理系の大学生ということで、蒸着とかスパッタとか論文ねつ造とか!シミュレーションとかもろもろ出てきて楽しい。

しかしその真相がすごい。確かに最初の方からほぼ全部書いてあるのを読み手が勝手に勘違いしているだけという。。。

誰が本当で誰が嘘を言っているか?などもよく読むとわかる仕掛け。

そのミステリの要素に、小林さんらしいぐちゃぐちゃな殺され方とかがあってそれがメルヘンという頭がこんがりそうなお話です。

夢と現実の真相も面白い。ちょっと昔のあるホラーを思い出した。というかこの世界が○○か(上の方にもちょっと書いてる)は物理でもたまに話題になる話。

https://gigazine.net/news/20170922-simulation-argument/

20190430-174029

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