「ヒッキーヒッキーシェイク」(津原泰水さん ハヤカワ文庫)を読んだ。面白かった!幻冬舎との一件がなければ手に取らなかったと思うので、あれはあれでよかったのかも。担当編集者さんも辞めずにすむ売れ行きみたい。
幻冬舎との一件で興味があって読んでみたのですが、そういうこととは無関係に面白かったです。むしろ、これが売れなかった幻冬舎のやり方はどうなのよ、とか思う。
あらすじは「引きこもり支援センター代表のカウンセラー、JJこと竺原丈吉は引きこもり四人、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムに「不気味の谷を超えたい」をあるプロジェクトに引っ張り込む。JJの狙いか、金か、悪意か、それとも、、、」というもの。
もちろん、パセリ、セージ、ローズマリー&タイムはサイモン&ガーファンクルのスカボローフェアから。
で、四人のキャラが立っていて(引きこもっているのに立っているのもおかしいが)、特にパセリこと芹香さんの成長が一番素敵で、特に最後のほうの弟さんとの○○○☆○○○○○の企画のシーンは、私も子供のころこんなこと考えていたことがある(誰しもある)のですごく楽しかった。
そして竺原がなぜカウンセラーになったか、や最後の引きこもりたちへのミッションもまだわくわくする。
これはまだまだ売れていきそうな予感。
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