Pythonの高周波系のライブラリ scikit-rfを使ってみる(その2) TDR(Time Domain Reflectmetry)を試す。
昨日はとりあえずSパラメータの表示ができるようになった。
今日はTDRやってみよう。もとになるのは、評価ボード(EVB)のスルーラインを模したデータ。
こんな感じで表示できる。(データは2ポートのタッチストーンファイル、.s2pで入っているとする)
import skrf as rf
import matplotlib.pyplot as plt
rf.stylely()
TL=rf.Network('TransmissionLine.s2p')
TL.frequency.unit='ghz'
TL.plot_s_db()
結果がこちら。
どういうデータかはのちほど。
さて、TDRをするためにはDC補間をしないといけない。ネットワークアナライザはDC測定できないので。
それには
TL_DC=TL.extrapolate_to_dc(kind='linear')
とする。これはDCを線形補間している。
で、インピーダンスのステップ応答を見てみると、
TL_DC.s11.plot_z_time_step(window='hamming')
あれ?あ、スケールが全然違うのか。再度やりなおし。
TL_DC.s11.plot_z_time_step(window='hamming')
plt.xlim(-1,2)
想定通りの結果になった。
評価ボードのスルーなのに入り口と出口でなんで低インピーダンス?と思われたらそれは、、、
そういう特殊な基板とコネクタなんで、、、
« Pythonの高周波系のライブラリ scikit-rfを使ってみる(その1) 何はともあれSパラメータを㏈表示する。とりあえずダイプレクサとトリプレクサでも。 | トップページ | Pythonの高周波系のライブラリ scikit-rfを使ってみる(その3) スミスチャートにマーカーを打つ。 »
「学問・資格」カテゴリの記事
- 高周波・RFニュース2024年12月9日 iFixitがDJI Neo分解、TechInsightsがApple Pencil Pro分解、QualcommのNeurIPS 2024でのAI技術発表、IntelのIEDM 2024での発表、 Nokiaの7GHz帯の6G、Analog DevicesのPhased Array Antennaのホワイトペーパー、ZDTが史上二番目の売上高(2024.12.09)
- 高周波・RFニュース 2024年12月6日 NGMNが無線パフォーマンス評価フレームワーク発行、5GAAがC-V2Xのロードマップ発行、Marvellの3nm 1.6Tbps PAM4インターコネクト、Nokiaの2.4Tbps光伝送、Silicon Labsの低消費電力モジュール、Xiaomi 14T Pro分解動画(2024.12.06)
- 高周波回路シミュレータQucsStudioがuSimmicsに名称変更し、バージョンも4.8.3から5.8にアップデートされた。Qucsと区別するためだそうだ。また、Pythonの高周波用ライブラリscikit-rfもv1.5.0にバージョンアップされていた(2024.12.04)
- 日経サイエンス2025年1月号の特集 和算再発見の佐藤賢一さんの記事「算聖 関孝和の実像」に出てきた矢高に対する円弧の2乗の近似式をカシオの高精度計算サイトkeisan.casio.jpの自作式として作った。ものすごい精度であることがよくわかる。(2024.12.03)
- MATLAB Onlineで高周波基板設計用のRF PCB Toolboxを使ってみる。Coupled line バンドパスフィルタやratraceカプラが設計できる。モーメント法(MoM)や有限要素法(FEM)でちゃんと計算してくれているようだ。(2024.12.06)
« Pythonの高周波系のライブラリ scikit-rfを使ってみる(その1) 何はともあれSパラメータを㏈表示する。とりあえずダイプレクサとトリプレクサでも。 | トップページ | Pythonの高周波系のライブラリ scikit-rfを使ってみる(その3) スミスチャートにマーカーを打つ。 »
コメント