”もういちどベートーヴェン”(中山七里)を読んだ。岬洋介がまだ若いころの司法修習生だった時代のお話ですごくさわやか。
岬洋介さんの過去が(どこかでベートーヴェンと共に)わかる作品。
司法試験をトップ合格していた岬洋介さん。司法修習生の中でも一目置かれるが、グループのメンバーの天生と親しくなる。
天生は子供のころピアノの天才と言われていたが挫折し、司法試験を受けて検事を目指している。
天才、岬さんと対比するものとして天生さんが出てきて読者は天生さんに感情移入すると思うが、、、岬さんがあまりにも屈託ない天才なので僻む気にもならないという、、、やっぱりさわやか。
一度はピアノを止めたがある出来事がきっかけで復帰することになるが、それとともにある事件(童話作家の夫婦の妻が夫を殺した事件)の真相にも気が付く岬さんがかっこいい。真相が、、、ああ、確かに、、、と読み返すと思えるようなものでした。
これは読後感がとてもいいのでお勧めです。
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