「ブルータスの心臓(新装版)」(東野圭吾さん)を読んだ。元デンソーの技術者だったことがうかがえる産業用ロボットが絡む完全犯罪もの。
とはいっても最初の方で完全犯罪は頓挫するという、、、
あらすじは「最新ロボット研究者で野心家の末永拓也は、勤務先の創業者令嬢・星子との結婚をもくろんでいた。しかし遊び相手の康子から妊娠を告げられる、、、しかし康子は拓也以外の男とも関係を持ち、それぞれを脅していた。星子の兄の直樹もその一人であり、直樹から拓也ともう一人の男に康子を殺さないか、という殺害計画を持ち掛けられる。その計画とはその3人を使った完全犯罪であった。計画は順調に見えたが、、、」というもの。
最初に産業ロボットの事故で作業員が1人死ぬ、という話がどいう絡んでくるのかと思っていたらそう来ましたか、というもの。
ブルータスは最新型の産業ロボットですが、心臓は?と思ったら最後の最後で「心臓はない」ということが効くのか。タイトルが凝っているということが最後にわかる。
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