明日なき暴走(ディレクターズ・カット 改題)(歌野晶午さん)を読んだ。どの登場人物にも感情移入できないがどの登場人物もいそうで、そして少しのボタンの掛け違いで取り返しのつかないことになる、そして最後に大どんでん返しという歌野さんらしい展開。
明日なき暴走といえばブルース・スプリングスティーンのアルバム名ですが、作中ではあるテレビ番組のコーナー名になっていて、若者の考えられない行為(コンビニとか牛丼チェーンのバイトが店の商品で遊ぶのをSNSにあげるとかよくありましたよね)を突撃取材するもの。
しかしそのコーナーはディレクターの長谷見のやらせだった。知り合いの若者を使い、ヤラセ行為を撮影してきた長谷見だったが、その若者が殺人を繰り返していた美容師と交錯し、、、そして長谷見はその殺人鬼を警察のうらをかき映像に収めようとするが、、、
というあらすじ。その若者たちも、長谷見も、美容師も全く感情移入できない!どこもいいところがない、、、が絶対こういう人たちが世の中にはいるな、というのはさすがに歌野さんはうまい描き方。(あ、ファミレスの店員さんだけはかわいそうか、、、店長はだめ)。
そして最後はどんでん返し、、、と思ったらある2ページを挟んでさらに大どんでん返しであぜん、、、
やっぱり歌野さんは今一番すごいミステリ作家の一人だ。
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