「後悔と真実の色」(貫井徳郎さん)を読んだ。まず宿命と真実の炎を読み始めて、あれ?これ続編?ということで途中でチェンジ。こんなに探偵役の刑事が追い込まれるとは、、、ミステリーなんですが人間関係のあれこれがじわじわくる、、、
書店で、お、貫井さんの新作が出てるな、と宿命と真実の炎を読み始めたら、その本に挟まっている広告で、”続編”とあった!
おっとこの前の話読んでないぞ、貫井さんのは結構読んでいたと思ったのに、、、ということでまた書店でこの
「後悔と真実の色」を買って読んだ。
あらすじは、
「”悪”を秘めた女は駆除する。。。若い女性を殺し、人差し指を切る殺人鬼「指蒐集家」が社会を震撼させていた。捜査に加わる捜査一課のエース、西條輝司は、捜査に没頭するあまり一線を越え、窮地に立たされる。SNSの書き込みも利用して警察を翻弄する犯人。一体その正体とは、、、」というもの。
その西條さんの追い込まれ具合がすごいというかもう読んでいてつらくなるほど、、、
犯人自体はもう最初の方からわかる(ように書かれている)のですが、それより西條さんの墜ちていきっぷりがすごくて、、、
あ、わかるといっても本当の真相はさすがに貫井さんらしく、なるほどー、と思わせるものでした。
ちょっと前の作品ですがSNSをうまく活用して警察を翻弄する犯人もリアルに描かれてるし面白かった。
これでようやく続編が読める。。。本作がとても面白かったので楽しみ。
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