鳥居の密室 世界にただひとりのサンタクロース(島田荘司さん)を読んだ。あの京都の錦天満宮を舞台に京大生大の御手洗潔さんが解く。トリック自体は物理学科の私には最初の方からなんとなくわかったが、それより登場人物の人生がじわじわくる。
御手洗潔と進々堂珈琲と同じ時代の話かな。京大の医学部の学生だった御手洗さんと予備校生が出てくる。
あらすじは
「その朝、最高の幸せと最悪の不幸が少女を見舞った。枕元にあったのは期待もしていなかった生まれて初めてのクリスマスプレゼント。だが、別の部屋で母親が絞殺されていた。家には全て内鍵がかけられ、サンタも犯人も外からは入れない状況。一体その真相は、、、」
というもの。あの京都の錦天満宮(鳥居が建物に突き刺さっている)の近所を舞台にしていて私もなじみのある所なので場面を思い浮かべながら読んだ。トリックそのものは、私は物理学科出身なんでだいぶ最初の方からたぶんあれだろう、と思っていましたが、それは単なる味付けで、このお話の面白いのはその少女と、ある関係者の人間ドラマ。東京オリンピック(前回のですよ)で行われていたこととか、時代背景の描写も含めてとてもよかった。最後はほのぼのいい終わり方で、確かに世界にただひとりのサンタクロースだ、、、と。
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