名探偵の証明 密室館殺人事件(市川哲也さん)を読んだ。歌野さんの密室殺人ゲーム+流行りのデスゲームと思いきや!仕掛けはもう1ページ目から始まっていた。最近のミステリ作品について登場人物が語ってるのも面白い。
こういう探偵が追い込まれる作品は面白い作品が多い。名探偵に薔薇を、とかこの前作の名探偵の証明とか。
今回も一瞬デスゲーム作品と思いきや、実は、、、とメイントリック以外にもう一つ仕掛けがあって、、、というもの。
あらすじは
「気がつくと密室館と呼ばれる館の一室にいた日戸涼。ミステリ作家・拝島登美恵によって、涼を含む男女8名が監禁されたのだ。その中には若き名探偵、蜜柑花子の姿も。4日間のうちに、これから館内で起こる殺人のトリックを解明できれば開放する、と拝島は宣言した。果たして蜜柑花子はそのトリックを解き明かし、、、」
ということだけ聞くと、歌野晶午さんの密室殺人ゲームと流行りのデスゲームの組み合わせ?っぽいですが全然違いました。
しかもその謎だけでなく、もう一つ「名探偵の証明」にふさわしい仕込みが入っていたとは、、、
(なので清涼院流水のコズミック?みたいなところが出てきても納得)
あと最近のミステリ(氷菓とか体育館の殺人とか。鮎川哲也賞を去年とったけど売れなかったというのは???(前作?))
完結編の文庫版(名探偵の証明 蜜柑花子の栄光)も今月出るということなので楽しみだが、この感じでは蜜柑さんもまた追い込まれそう、、、
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