マツリカ・マジョルカ、マツリカ・マハリタ、マツリカ・マトリョシカ(相沢沙呼さん)の3部作を一気に読む。最初の2作が壮大なネタ振りに思えるくらい三作目がすごい。密室殺人(違うけど)+探偵たちが様々な推理を繰り広げる
medium、invertがめちゃくちゃ面白かったので別のシリーズも読んでみようと一気に読んだ。
マツリカ・マジョルカは「高校1年の柴山祐希はクラスに居場所を見つけられず、冴えない学校生活を送っていた。ひょんなことから学校近くの廃墟に住むマツリカさんとの出会いで一変する。柴犬、と呼ばれパシリ扱いされるも学校の謎を解明するため、否が応でも他人と関わっていく」
マツリカ・マハリタは「2年生になった柴山祐希。マツリカに命じられて学校の怪談を調べる日々が続いている。そこに1年生の時に自殺したという少女の霊が時々校内に現れるという情報が舞い込んできた。」
というような学園ミステリものですが、マツリカさんがドSでエロく、柴山がシンジ君以上にうじうじ、、、(理由は途中で示されますが)してるけどむっつりスケベで案外同級生からもモテてるというキャラもの。
まあ面白いんだけどそんなにはまらないなあ、と思っていたら!三作目でガラッと変わった。
マツリカ・マトリョシカはまさに本格密室殺人もの!(って人は死んでないです)。それに探偵たち(まあ学生だけど)が様々な推理を披露しては間違うというめっちゃ面白い展開!というか最初に登場人物ページと殺人現場図があって笑った。ああ、今までの2作ってネタ振りなのか!と。
巻末の解説でもありましたが、人が死なないミステリの限界に挑戦しているようなすごい展開でした。
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