「原因において自由な物語」(五十嵐律人さん)を読んだ。学校でのいじめ、スクールロイヤー、そしていじめを助長する「顔面偏差値」アプリ。面白い、というだけでは表現できない深い余韻が残る作品でした。
いじめの悪意とかもう読んでてつらい、、、がそれに目を背ければこの話がなかったことになる作品です。
あらすじは「ミステリ作家の二階堂紡季には弁護士の遊佐想護という恋人がおり、実は想護が作品のプロットを書いていた。あるとき、想護が奇妙なプロットを持ってくる。それは学校を描いたもので、プロローグで男の子が投身自殺したともとれた。プロットの途中までで結末を当てると紡季は言い、推理を始めるが、、、」
というもの。
作者の五十嵐さんが弁護士でもあるということで法律的な描写は興味深いし、ありそうなアプリ(顔面偏差値を出すもの、それを利用したマッチングアプリ)が効率的に使われているがなによりいじめの問題を真正面に触れられていることに感銘を受けた。
とても面白い作品なのですがそれだけでは語れない作品でした。
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