高周波(RF・マイクロ波・ミリ波・5G)関連ニュース2022年6月8日 IEEE Microwave MagazineでCMOS使用のデュプレクサ、バイタルサインをレーダでとる、ドコモがノキアなどと6Gに向けて140GHzを検討、Samsungの6Gスペクトラムホワイトペーパー、Next G allianceの6Gアプリホワイトペーパーなど。
まずはIEEE Microwave Magazine 7月号。
https://ieeexplore.ieee.org/xpl/mostRecentIssue.jsp?punumber=6668
RF CMOS Duplexers for Frequency-Division Duplex Radios
という記事では、現在はSAWやBAW(FBAR)といった技術で作られているデュプレクサをRF CMOSで作る話。
先月はアイソレータをCMOSで、という話が出てたものの続きにも見える。で個人的にはSAWやBAWを
置き換えられるようになるのはまだまだ先だろうなという感じ。とはいえ、大昔の誘電体フィルタがすぐにSAWに
置き換わったようにいつ置き換わっても不思議ではないですが。
ちなみにデュプレクサとダイプレクサの違いを知ってますか?以下リンク参照:
スマホRF駆け出しエンジニアの豆知識: ①アンテナスイッチとアンテナスワップスイッチとアンテナチューニングスイッチとアンテナアパーチャスイッチの違いは? ②デュプレクサとダイプレクサの違いは?
あとこういう発表もありましたね。
Akoustis Enables Ultra Tri-band Filtering For New Line Of Aruba Wi-Fi 6E Products
他の記事では、
Contactless Radar-Based Sensors
というのがあった。レーダで生体信号をとる話。でこれは私も昔遊んでデータとっていたことがあるので
懐かしいな、と思ってみてた。これ、学生実験とかにはぴったりで面白いです。データ処理の勉強にもなるし。
ちょうどソシオネクストがこれを出した。
信号処理回路内蔵・超小型60GHz電波式測距センサーを開発[PDF]
次はドコモの報道発表。Nokiaもプレスリリースしてました。
国内外の主要ベンダーと6Gの実証実験で協力
-「5G Evolution & 6G powered by IOWN」の実用化に向けた研究開発において世界をけん引-
Nokiaとは140GHzで協業、富士通は300GHzも。本当にこんな周波数帯使われるのか本当に疑問。全く飛ばないしなあ。
スペクトルに関してはSamsungがこれを出している。
Samsung Unveils 6G Spectrum White Paper and 6G Research Findings
Next G allianceはむしろアプリについて書いてる。
6G Applications and Use Cases
あとはIMS2022に向けて様々な会社が発表している。
Qorvo® Announces Market-Leading Satcom MMIC Power Amplifier
Anokiwave to Showcase its Latest mmWave Active Antenna ICs and Solutions at IMS 2022
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