「麻倉玲一は信頼できない語り手」を読んだ。面白い!普通は信頼できない語り手は隠すのをタイトルにするほど大っぴらにして、一体何が本当なんだと不安になったところで驚きの真相に。これは全く予想できなかった!
書籍化が一度断られて別の出版社で出たということですが、これなんで断ったんだろう?と思えるほど面白かった。
あらすじは
「死刑が廃止されてから二十八年。日本に生存する最後の死刑囚・麻倉玲一は、離島の特別拘置所に収監されていた。フリーライターの熊沢克也は、死刑囚の告白本を執筆するため取材に向かう。自分は「人の命をジャッジする」と嘯く麻倉。熊沢は激しい嫌悪感を抱くが、次々と語られる彼の犯した殺人は、驚くべきものばかりだった。 」
というもの。
途中まで麻倉の語る過去の殺人がおぞましいものばかりでぞっとするが、一体麻倉がどこまで本当のことを言っているのか全くわからなくなる。ライターの熊沢は海外生活が長く、麻倉の事件を全く知らない上に取材受けたときから一切検索禁止になっているのがどういう意味をもっているか明らかになるとともに驚愕のラストに。
そういや四話目が違和感があったんだよな、と後で見返して納得。
全然違うけれど東野圭吾さんのある作品を思い出したり(あれもよかった)。
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