「なめらかな世界と、その敵」(伴名練さん)を読んだ。これは面白い!表題作のなめらかの意味に驚き、2話目では思わず検索してしまったり。特によかったのは「美亜羽へ贈る拳銃」「ひかりより速く、ゆるやかに」だがその他の作品もどれもすごいしあとがきもすごい。
あとがきがネットで公開されていて、こりゃすごいな、と思ったけれど文庫化されるまで読む機会がなくてようやく読めた。
期待通り面白かった!こんなSF作家が日本から出るとは!
なめらかな世界と、その敵、は設定が面白い。まさか最近はやっているあれをなめからという意味にとらえるとはという。
ゼロ世代の臨界点、途中であれ?と思うまでは検索してみようとしていたり。そんなのあったっけ?とか。
感情を脳をナノマシンで改造することによって永久に変えれられるという技術のある世界でのラブストーリー(かな?)、「美亜羽へ贈る拳銃」はめちゃくちゃよかった。途中で終わっていても面白かっただろうが、まだその先があって最後も想像を膨らませられる。
ホーリーアイアンメイデンは打って変わって戦時中でのある姉妹の物語で、ホラーっぽい要素も。
そしてシンギュラリティ・ソヴィエトは、ソ連で人工知能のシンギュラリティが起きていたら、、、というものだがはるかに進んだシンギュラリティと冷戦時代の技術が同時にでるのが面白かった。
最後の「ひかりより速く、ゆるやかに」。これもめちゃくちゃよかった。修学旅行に向かう同級生たちが時間の流れが極端に遅くなる現象が起きた新幹線に閉じ込められてしまい、2人だけ取り残されるお話。途中の劇中話が何だろう?と思ったら、、、ああそういうことかという。
伴名さんはアンソロジーでもどんどんいろんな作品を編集されているようなので、それもぜひ読みたい。
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