「クジラアタマの王様」(伊坂幸太郎さん)を読んだ。面白かった!最初挿絵?と思っていたイラストが文と並んでお話を形成していることに気付いてから特に!ハシビロコウの絵が特に好き!コロナ前に書かれた作品なのにそれを予期したかのような展開も。
サイコロの絵から(ようやく、、、)あ、これ絵は挿絵じゃないんだ!ここもふくめて小説になってるんだと気づく(遅すぎ)。
そこから再度絵を見直していってさらに面白くなってきた。絵がなかったらクライマックスのシーンのイメージが全然違ったものになったと思うしこれはとてもよかった!
あらすじは「製菓会社の広報部で働く岸は、商品への異物混入トラブルに見舞われる。疲労困憊する岸だったが、ある議員の登場で状況が変わる。その議員はある夢について語り始める。。。」
というもの。現実と別の世界が夢で繋がる、というとよくある異世界ものみたいですが伊坂幸太郎さんが書くともっとひねりがきいていて
めちゃくちゃ面白い。またハシビロコウが出てきますがそれがイラストがとてもいいんですよ。
そしてラストは本当に大ピンチ。そのクライマックスもイラストをずっと見てるとさらに感慨深くなる。
本当に面白い作品なのでお勧めです。
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