オメガ城の惨劇(Saikawa Sohei’s Last Case)を読んだ。帯の「F」の衝撃、再び。というのは違うが、昔からこのシリーズ読んでいる人へのサービス本でした。でもΩ、Lastだし、もう書かないよ、いつまでS&Mシリーズ期待すんの、という森さんの意思表示なんだろうな。
「F」の衝撃、再び。という帯がすごい。確かに昔「すべてがFになる」を読んだときは衝撃的で、S&Mシリーズやその他もかなり読んだ。
Vシリーズとつながるときはおお、とか思った。ということでそのあたりから読んでいる人へのサービスかもしれないなと読み終えて思った。
あらすじは
「孤島に聳えるオメガ城への招待に応じた六人の天才と一人の雑誌記者。そこにはサイカワ・ソウヘイも含まれていた。彼らが城へやってきた理由はただ一つ。招待状に記された「マガタ・シキ」の名前だった。」
という嵐の山荘もの、
まあその真相自体は驚きはあんまりないんですが、エピローグで語られる真相が最初に書いた感想になるという。
いや本当にもう森さん書く気ないけど、編集部に言われて仕方なく、、、でも最後だよ、ということでΩ(最後)やLastを使ってるんだろうという感じが半端ない。
やたら年齢の話が出るのはもうみんな年なんだから、いつまでもS&MシリーズとかVシリーズとかいう連中いい加減にしろ、と言っている、とも思えたり。正直、いつまでS&Mシリーズをお前ら引きずっているんだ、新作を読めよ、とか言ってる感じが強い。
ということで森さん作品をあんまり読んでいない若い人がレビューすると三流ミステリィ(森さん流)と言われても仕方ない感じがしたり。
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