「クローズドサスペンスヘブン」を読んだ。最初から6人全員死んでいて、殺された以外の記憶がない状態で”天国”で出会う...という斬新な設定で面白かった。動機も現代的で、量子力学も取り入れられてる?
「全員もう死んでる」という特殊設定のミステリで道尾秀介さんと湊かなえさんが帯で激賞しているので気になって読んでみた。
これはなかなか面白かった。
殺された以外の記憶のない状態で、リゾートビーチ近くの西洋館、”天国屋敷”で出会う6人。姿の見えない配達人から毎朝届く新聞によると現世で惨殺され、この天国屋敷に返り咲いたらしい。自分が誰かも、一体誰に殺されたかもわからない。
6人は犯人を突き止めることができるのか、、、
というあらすじですが、その「天国」にいる設定をうまく生かしたストーリーとトリックになっていて面白い。
観測されるまで、、、というシュレーディンガーの猫要素も取り込んでそれも面白いし、最後は、、、しみじみというか動機が現代的でよかった。自分だったらどうなるだろう?とか考えてしまった。
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