「たかが殺人じゃないか: 昭和24年の推理小説」を読んだ。これはすごい…ラストで鳥肌。タイトルの意味と動機を知ったときも驚く。トリックの伏線や当時の時代背景なども詳しく面白かった!辻真先さんはサザエさんとかの脚本でしか知らなくて今まで読まなかったのが後悔。
辻真先さんと言えばもうサザエさんなどの脚本しか知らなかった…いや小説があるのは知ってましたが同姓同名だと勝手に思っていた。
初めて読んだけれど非常に面白かった!あらすじは
「昭和24年、ミステリ作家を目指している風早勝利は、名古屋市内の新制高校3年生になった。学制改革による、たった1年だけの男女共学の高校生活。そんな中、顧問の勧めで勝利たち推理小説研究会は映画研究会と合同で夏休み中の一泊旅行を計画する。顧問と男女生徒5名で湯谷温泉へ、中止となった修学旅行代わりの旅だった。
しかしそこで密室殺人に巻き込まれ。。。
またキティ台風が襲来する夜に今度は首切り事件に巻き込まれる。」
というもの。戦後間もない時代背景、学生たち、名古屋の風景、などなど舞台設定がとても丁寧で興味を引くもので、そこに伏線がはられたトリック、そして衝撃の動機が来る。そしてタイトルの意味も。
なによりラスト。本当に鳥肌が立った。ミステリの賞の3冠も納得。辻さんの書はもっと読んでいきたい。
« 餃子の王将で5月限定の麻婆麵をいただく。かなり太麺で量もたっぷり。 | トップページ | からやまでよだれ鶏から揚げ定食(ご飯大)をいただく。唐揚げもネギ、もやしも美味しいが揚げ豆腐?の食感が面白い。 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「トライロバレット」(佐藤究さん)を読んだ。すごかった。三葉虫に魅せられた高校生がいじめの標的にされ、一方、戦争帰りの金物屋の店主は高校の上を軍用ヘリが飛んでいるという幻聴に悩まされ…一体これがどうつながるのか?と思ったら帯通り「少年は、変身した。」ヒーローに。(2025.01.16)
- Newton2025年2月号の特集は量子力学100年。プランク、アインシュタインから始まり量子電磁力学、BSC、トランジスタと言った話題や昨日NHKでもやっていた量子もつれや量子コンピュータなど様々な話題が2ページずつわかりやすく書かれている。今年はこの特集の本多いな。(2024.12.30)
- ペッパーズ・ゴースト(伊坂幸太郎さん)を読んだ。他人の未来を見ることができる国語教師と、教え子が書いた猫を虐待していた奴らに罰を与える2人組の小説が驚きの展開で重なり、過去のテロ事件やマスコミ報道、ニーチェの言葉とも重なりさらに驚きの真相に。面白かった!(2024.12.20)
- 数理科学 量子力学の軌跡 現代的視点で捉えなおす100年の歩みを買った。1969年の数理科学で山内恭彦、朝永振一郎らが座談会をしていたとか、湯川は最初、核力を電子起源として仁科からアドバイスもらったとか、マクロな状態の重ね合わせやFeynmannおそるべし、とか面白い。(2024.12.19)
- 「浜村渚の計算ノート 11さつめ エッシャーランドでだまし絵を」を読んだ。今回はルース・アーロンペア、5枚のカードと2人の囚人パズル、3パスプロトコル、ペンローズの三角形とペンローズ・タイル、そしてエッシャー。ちょっと叙述も入ったり?解説はヨビノリたくみさん。(2024.12.13)
« 餃子の王将で5月限定の麻婆麵をいただく。かなり太麺で量もたっぷり。 | トップページ | からやまでよだれ鶏から揚げ定食(ご飯大)をいただく。唐揚げもネギ、もやしも美味しいが揚げ豆腐?の食感が面白い。 »
コメント