夜の国のクーパー【新装版】(伊坂幸太郎さん)を読んだ。二度目だったが面白かった!ファンタジーだがミステリ度も高く、様々なトリックも組み込まれている。それに透明な兵士の正体がわかったときは涙…ファンタジーの中に1人普通の人がいるのも最初の登場からもうヒントが。
前と装丁が変わっていてあれ?伊坂さんの新作だったっけ?と思ったら一回読んでました。でもほぼ忘れていたので二度目読んでも面白かった!
あらすじは
「目を覚ますと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、身動きが取れなくなっていた。胸にはトムと名乗る灰色の猫が座り、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と言うものだから、驚きが頭を突き抜けた。「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きて」猫は摩訶不思議な隣国との戦争と「クーパー」について語り始める 」
というもの。
想像していた以上にいろんなトリックが盛り込まれていた、というのが最後の方でわかる。特にクーパーの兵士は透明になってピンチになったら助けに来てくれる、というのの真相は電車の中で読んでいたのに思わず涙ぐむ…
そして縛られていた男の真相も、ああ、だからか!最初がああなっていたのか!とうなる。
伊坂さんも
「僕の小説の中では
もっとも本格ミステリー度が
高い自信作です。
今でいう特殊設定ミステリーなのでは?
と思ったりもします。――伊坂幸太郎 」
と言っていたそうなので納得。一度読んだ人ももう一度読むのをお勧めします。
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