逆ソクラテス(伊坂幸太郎さん)を読んだ。帯通り、最高の読後感だ!子供たちを主役とした全て否定語がタイトルにつく5編の短編集。ピッコロ大魔王、オプティマスプライム、そしてドン・コルネオーレも最高。文庫版は伊坂さんのインタビューも乗っていてこれも興味深い。
これは本当によかった。さわやかな読後感で、なんか落ち込んでいても元気がでる。
表題作のあらすじは、
「敵は、先入観だよ」学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から突然ある作戦を持ちかけられる。カンニングから始まったその計画はクラスメイトや担任の先生を巻き込んで、予想外の結末を迎える。はたして逆転劇なるか?
というもの。
これは最後まで読んで、え!と思って最初から読み直すことになるだろう。直接書かないのがいいな。
そして残りも全て否定語がつく少年たちが主人公の短編。
「スロウではない」・・・ピッコロとドン・コルネオーレ!これは最後ぐっとくる。
「非オプティマス」・・・これはハラハラする…まさかと思ったら結末は…
「アンスポーツマンライク」・・・最近もこういう事件が多いのでなんか考えさせられる。
「非ワシントン」・・・まさか、、、そう繋がっているのか、、、というラスト。
そしてそれぞれの解説を伊坂さんが巻末でインタビュー形式でしてくれていてこれも興味深いです。
お勧め。
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