QorvoのQSPICEが正式発行された!LTSpiceと同じ作者さんということで両者+QucsStudioと比較。特にLTSpiceと比較してサクサク動くし、C++でモデルが書ける(内蔵してる)し、45°に部品を回転できる。ユーザーフォーラムもすでにできている。
先日この話を書いた。
この時はまだβ版だったが、7/25に正式にダウンロードできるようになった。
Qorvo® QSPICE™ Revolutionizes Circuit Simulation for Power and Analog Designers
ということで早速ダウンロードして試してみた。
アンプとかがいいのだろうが、まあ私の専門分野の高周波のパッシブ回路で。QucsStudioのフィルタ合成で作った回路をQSPICE、LTSpiceに移してやってみた。
QSPICE
LTSpice
QucsStudio
あきらかにLTSpiceよりめっちゃ速くなっている。まだ慣れてないので回路書きにくいが、
たぶん慣れたら超高速で書けそうな気がする。
で実行するが、QSPICEのみSパラメータに直す機能がないので、電圧でみている。
これもQSPICEのほうがLTSpiceよりかなり速い。
QSPICE
LTSpice
QucsStudio
QSPICEのいいところはこんな風なダイオードブリッジのような45°傾いたように並べられること!
あとC++が内蔵されていて直接モデルをC++で書ける。こりゃすごい。Verilogも。
https://www.qorvo.com/design-hub/videos/using-c-plus-plus-and-verilog-in-qspice
Forumもすでにできている。
https://forum.qorvo.com/c/qspice/9
これはLTSpiceを置き換えていくのだろうか?まだモデルがQorvoのものしかないが、どんどん追加されるような気がする。
※参考
スマホRF駆け出しエンジニアの豆知識: ⑨フリーの高周波シミュレーションソフト(回路シミュレーションはQucsStudio, LTSpice XVII、電磁界シミュレーションはHFSS学生版、Rogersツールで特性インピーダンス計算、PythonはScikit-rf)
LTspiceで高周波解析(1)伝送線路のマイクロストリップライン素子(Microstrip LineのWheelerやHammaerstadモデル)をサブサーキットとして作ってみて、かつSパラメータ解析まで.net文をつけてやってみる。線幅、基板厚、比誘電率などをパラメータで計算できる。
LTspiceで高周波解析(2)伝送線路のマイクロストリップライン素子を作ったのでそれをスタブとして使ってスタブBPF(バンドパスフィルタ)のSパラメータを計算してみる。QucsStudioのツールを使ってフィルタ合成したもの。
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