Pythonの高周波用ライブラリscikit-rfがv1.1.0になってImpedance Corrected 2xThru(ZC-2xThru, IEEEP370)のバグが直った。早速試す。公式サイトの例が線路なのでバンドパスフィルタで。まずまずの結果が得られた。
scikit-rf、いつの間にかv1.1.0になっていて
https://github.com/scikit-rf/scikit-rf/releases/tag/v1.1.0
fix wrong fix-2 flip in ieeep370 with z correction by @mhuser in #1072
という項目が。前々からmatlabのコードとどうも合わんな、と思っていたがやっぱりバグだったか。
ではチェックしてみよう。
公式サイトの例が全部マイクロストリップラインを使って作っているのでいまいち面白くない…
https://scikit-rf.readthedocs.io/en/latest/examples/networktheory/IEEEP370%20Deembedding.html
そこで試すのはTDKさんのバンドパスフィルタにした。まず表示してみる。
表示すると、
のようになる。
ではフィクスチャとThruを模してみよう。
まずSMAコネクタ(50Ω)があって、基板との接続部(今回は細いラインでインダクタ的)があり、そこから基板の線路があるとする。
フィクスチャは50ΩラインだがThruは1.5倍の線幅でインピーダンスが低い側にずれているとする。
コードはこんな感じ。
表示すると
のようになって波打った波形(リップル)になっている。コネクタ部の影響。
Thruの方はもっとひどくて
のようになっている。さて、ZC-2xThruを実行してみる。
リターンロスがいまいちだがまずまずではなかろうか。
ちなみにNZC-2xThruだとだいぶひどいのでZC-2xThruの効果は出ている。
IEEE P370のZC-2xThruなどについてはこちらを。matlabのコードもある。
https://gitlab.com/IEEE-SA/ElecChar/P370
« 高周波・RFニュース2024/7/2 ロームのテラヘルツ共鳴トンネルダイオード、TechInsightsのVivo X Fold3 Pro分解、Motorola Moto Edge 50 Ultra X50 Ultra分解、Nordic 搭載のマルチセンサー プラットフォーム、Z-Waveの新しいリファレンスアプリケーションデザイン | トップページ | 高周波・RFニュース 2024/7/3 Next G Allianceの6G周波数帯ホワイトペーパー、NGMNのエネルギー効率の高いネットワークのロードマップ、5G Americasによると5G接続数は20億に、GSAのレポート 5G体験、Xiaomi Poco F6 Pro 分解など。 »
「学問・資格」カテゴリの記事
- Qwen3.6-35B-A3Bが発表され、Ollamaでも使える。そこで電子レンジの動作原理(2.45GHzは水分子の共振周波数でない)と隕石が大気圏突入で燃える原理(摩擦熱ではない)を聞くと、誘電緩和と断熱圧縮について正しく答えられた。今までのローカルLLMで一番賢い回答と思う。(2026.04.17)
- 高周波・RFニュース 2026年4月17日 atisの3GPP Rel.20ウェビナー動画公開、MWCバルセロナ2026でのGSMA Device Enablement Summit資料公開、ハリファ大学が無線周波数AI言語モデルRF-GPT発表、レドームの解説など(2026.04.17)
- ExcelのOfficeスクリプト(TypeScript)で数値計算ライブラリmath.jsを使う(1) Officeスクリプトは外部API呼び出せるし、math.jsは RESTful APIで呼び出せることがわかった。まずは選択したセルのデータを読み、行列演算。LU分解で一次方程式を解き、逆行列と行列式を求める。(2026.04.17)
- 高周波・RFニュース 2026年4月16日 AmazonがGlobalstarを買収、GSMAが日本のデジタル化をレポート、Mini-Circuitsがケーブルアセンブリを動画で解説、Kymetaが米国海軍研究局と衛星通信で契約、PerasoがドローンIFF向け60GHzモジュール出荷、SEMCOが1500V耐圧MLCC発表(2026.04.16)
- 高周波・RFニュース 2026年4月15日 Microwave Journalはアンプと発振器特集、Signal Integrity Journalは100GHz越えのインターコネクトのAIを使うHFSSモデル化、ローデ・シュワルツが潜水艦通信をUDT2026で発表、Xiaomi Poco X8 Pro分解動画、atisの5Gポリシーレポート(2026.04.15)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- Qwen3.6-35B-A3Bが発表され、Ollamaでも使える。そこで電子レンジの動作原理(2.45GHzは水分子の共振周波数でない)と隕石が大気圏突入で燃える原理(摩擦熱ではない)を聞くと、誘電緩和と断熱圧縮について正しく答えられた。今までのローカルLLMで一番賢い回答と思う。(2026.04.17)
- 高周波・RFニュース 2026年4月17日 atisの3GPP Rel.20ウェビナー動画公開、MWCバルセロナ2026でのGSMA Device Enablement Summit資料公開、ハリファ大学が無線周波数AI言語モデルRF-GPT発表、レドームの解説など(2026.04.17)
- ExcelのOfficeスクリプト(TypeScript)で数値計算ライブラリmath.jsを使う(1) Officeスクリプトは外部API呼び出せるし、math.jsは RESTful APIで呼び出せることがわかった。まずは選択したセルのデータを読み、行列演算。LU分解で一次方程式を解き、逆行列と行列式を求める。(2026.04.17)
- 高周波・RFニュース 2026年4月16日 AmazonがGlobalstarを買収、GSMAが日本のデジタル化をレポート、Mini-Circuitsがケーブルアセンブリを動画で解説、Kymetaが米国海軍研究局と衛星通信で契約、PerasoがドローンIFF向け60GHzモジュール出荷、SEMCOが1500V耐圧MLCC発表(2026.04.16)
- 高周波・RFニュース 2026年4月15日 Microwave Journalはアンプと発振器特集、Signal Integrity Journalは100GHz越えのインターコネクトのAIを使うHFSSモデル化、ローデ・シュワルツが潜水艦通信をUDT2026で発表、Xiaomi Poco X8 Pro分解動画、atisの5Gポリシーレポート(2026.04.15)
« 高周波・RFニュース2024/7/2 ロームのテラヘルツ共鳴トンネルダイオード、TechInsightsのVivo X Fold3 Pro分解、Motorola Moto Edge 50 Ultra X50 Ultra分解、Nordic 搭載のマルチセンサー プラットフォーム、Z-Waveの新しいリファレンスアプリケーションデザイン | トップページ | 高周波・RFニュース 2024/7/3 Next G Allianceの6G周波数帯ホワイトペーパー、NGMNのエネルギー効率の高いネットワークのロードマップ、5G Americasによると5G接続数は20億に、GSAのレポート 5G体験、Xiaomi Poco F6 Pro 分解など。 »






コメント