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2024年10月

2024年10月31日 (木)

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(4)  アンテナ効率(efficiency)を計算する。放射Q(Qr)、誘電体Q(Qd)、導体Q(Qc)から計算できるが今回は”小型・平面アンテナ(電気情報通信学会)"の式を基にした。

前回まででパッチアンテナのサイズ決定、入力インピーダンス、指向性の計算ができるようになった。

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(3) 指向性(Directivity)をSciPyの二重積分(dblquad)を使って計算する。

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(2) アンテナの入力インピーダンスをSciPyの特殊関数(Si)と積分(quad)を使って計算する。オフセットも入力できて50Ωになる位置も計算できる。

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(1) まずはC.A.BalanisのAntenna Theory: Analysis and Designを基に、基板の比誘電率、厚み、共振周波数を与えてパッチ幅とパッチ長さを計算

今回は効率(efficiency)。効率と指向性を掛けたものがアンテナ利得(ゲイン)なので、これでだいたい簡易的な計算ツールはそろうことになる。

今まで参考にしていた本は

C.A.BalanisのAntenna Theory: Analysis and Design

アマゾンリンク:https://amzn.to/4fiArEq

なのだが、これが何故か効率計算するとおかしな値が出る…

なので今回利用するのは

”小型・平面アンテナ(電気情報通信学会)”

アマゾンリンク:https://amzn.to/4fl1fnt

20241028-101328

に掲載されていた式を使う。


import numpy as np

def efficiency(W, L, er, h, f0, tanD, sigma):
    """
    矩形マイクロストリップパッチアンテナの効率(efficiency)を計算する。
    W:パッチ幅[mm]、L:パッチ長さ[mm]、er:基板比誘電率、h:基板厚み[mm]、f0:共振周波数[GHz]
    tanD:基板のtanδ、sigma:パッチ導体の導電率[S/m]
    戻り値:アンテナ効率[%]
    """
    u0=4.0 * np.pi * 1.0E-7
    e0=8.85418782E-12
    f0 *= 1.0E9
    W *= 1.0E-3
    L *= 1.0E-3
    h *= 1.0E-3
    lambda0 = 1 /(f0 * np.sqrt(e0 * u0))
   
    #放射Qの近似式
    if er > 2:
        Qr = 3 * er * lambda0 / (8 * h)
    else:
        Qr = (np.pi * np.pi * np.sqrt(er) / (4 * np.pi * np.pi - 16 * np.sqrt(er))) * (lambda0 / h)

    #導体Q
    ds=np.sqrt(2 / (2 * np.pi*f0 * u0 * sigma))
    Qc = h / ds
   
    #誘電体Q
    Qd = 1 / tanD

    #無負荷Q
    Qt = 1 / (1 / Qc + 1 / Qd + 1 / Qr)

    eta =(Qt / Qr) * 100
   
    return eta

 

これを

efficiency(11.8503, 9.05433, 2.2, 1.588, 10, 0.01, 5.8E7)
のように実行すると、
86.04147704360673
というように結果がでる。
いろいろ作ったが別々の関数に分かれているのが無駄なのでパッチアンテナ設計クラスを次に作る。

 

2024年10月30日 (水)

ライカ監修レンズのほぼデジカメのようなSHARP AQUOS R9 Pro、Xiaomi 14 Ultra、ライカではないがデジカメみたいなOppo Find X8の分解写真

Xに何気なく書いたら結構盛り上がっていたのでここに記録を残しておく。

SHARP AQUOS R9 Pro

Aquosr9pro

Xiaomi 14 Ultra

Xiaomi14ultra

Oppo Find X8

Oppofindx8

どうみてもAQUOSが一番安っぽい。

Xのポスト:

 

 

出典

 

 

Xiaomi 14 Ultra Teardown

 

OPPO Find X8 拆解:极窄边框背后的秘密【享拆】- 微机分WekiHome

Interface 2024年12月号を買ってきた。特集はPythonで動かして学ぶ線形代数。センサ校正、姿勢推定(クォータニオン)、LLM、主成分分析、線形判別分析、独立成分分析、畳み込み、GIS、ジオメトリ、符号化処理、圧縮符号化など盛りだくさんでPythonも線形代数も学べる。

特集が面白そうなので買ってきました。

”Pythonで動かして学ぶ線形代数”

20241025-162311

アマゾンリンク:https://amzn.to/3A3wuok

とにかく思っていた以上に話題が盛りだくさんで面白かった。

内容は

・重回帰分析を使った磁気センサ校正

 ゲイン・オフセット補正を重回帰分析で行う。これは私もよくやっていた。


・慣性センサで姿勢推定実験

 クォータニオンの解説と、実際にそれを使った実験をされています。


・Pythonで作って学ぶLLM(大規模言語モデル)

 Transformerを使ったLLMを一つ一つPythonで実装されてます。今、私もやってる最中。

・データの特徴抽出

 主成分分析(PCA)、線形判別分析(LDA)、独立成分分析(ICA)、非負値行列因子分解(NMF)など重要な手法が解説されてます。

・畳み込み演算

 画像のエッジ処理、畳み込みニューラルネットワークなどが紹介されています。


・地理情報システム(GIS)

 これは全然知らなかった分野で面白かった。ヘルマート変換を初めて知った。

・ジオメトリ処理

 3DCG作成について解説されています。

・2次元レーダにおける符号化処理

 これは私も昔関わっていた分野なので興味深い。符号化レーダについて解説されています。

・動画圧縮符号化

 世の中にある符号化の基礎について説明されています。アフィン変換、直交変換など。

 

とにかく線形代数、大事、ということがよくわかる特集でした。

2024年10月29日 (火)

高周波・RFニュース 2024年10月29日 iFixitがiPad mini 7分解・部品特定、NTTが6Gに向けサブテラヘルツで160Gbps、QorvoのSATCOMウェビナー、STMの新バイオセンサ、GSAのFWAウェビナー、6GとAI、Withwaveの50GHzまで使えるB2Bコネクタ、GapWaveとValeoレーダアンテナ協業

・iFixitがiPad mini 7分解・部品特定
  CTスキャンではiPad mini 6との違いがアップルマークだけに見えるというのが面白い。Wi-FiモジュールはUSIでアンテナ4つ。

Chip-ID

https://www.ifixit.com/Guide/iPad+Mini+7th+Generation+Chip+ID/178389

202410291

動画も。

 

・NTTが6Gに向けサブテラヘルツで160Gbps

6Gにおけるサブテラヘルツ帯の超高速無線を実現する小型無線デバイス
~InP集積IC技術により300GHz帯において世界最高の160Gbpsデータ伝送に成功~

202410292

 

・QorvoのSATCOMウェビナー

Navigating the SATCOM User Terminal Trade-Space

202410293

・STMの新バイオセンサ

STMicroelectronics’ innovative biosensing technology enables next-generation wearables for individual healthcare and fitness

202410294

・GSAのFWAウェビナー

GSA Snapshot: Fixed Wireless Access

・6GとAI

Guest Post: AI and Machine Learning in Next-Gen Networks Enhancing Efficiency and Performance

・Withwaveの50GHzまで使えるB2Bコネクタ

Withwave Introduces New Micro-Miniature Board-to-Board Connectors that Operate up to 50 GHz

202410295

・GapWaveとValeoレーダアンテナ協業

Gapwaves and Valeo Enter Joint Development and Supply Agreement for Radar Antennas

その他

IEEE Phased Array 2024: what we saw

LPDDR5X memory qualifies for Qualcomm-based 5G phones

Liquid Crystal Polymer (LCP) Films in the Electronics Industry

2024年10月28日 (月)

ヴェノム:ザ・ラストダンスをIMAX先行上映で観てきた。超よかった!ギャグとアクションの連続で全く飽きさせず、共闘やラストダンスのタイトル回収シーン!に驚き、そして泣ける。ポストクレジットシーンはものすごく後にあるのでご注意。しかしナルをヌルというのは伝統なのか…

IMAXとDolby Cinemaで先行上映されるということでIMAXのほうで観てきた。

20241026-121142

ポスターもらった。

20241026-172120

いやー面白かった。ネタバレにならないようにぽつぽつ拾っていくと

・マルチバースはもうたくさんだ!

・靴にいつも不運があるエディ

・Don't stop me now.が流れるシーンはめちゃ笑える。

 

・なんでヴェノムのほうが飛行機に詳しいのか。

・いいお父さんになると言われるシーンはグッと…

・あの宇宙の曲、デヴィッド・ボウイなのか。知らなかった…(若いころはほぼ知らない)

 

・字幕はスタンリー・キューブリック無視した!

・レインマンはカジノで儲ける映画(そういうことではないか)。

・Bluetooth接続を知っているヴェノム。

・ラストダンスのタイトル回収がまさかあれになるとは…びっくりした。

・共闘アクションシーンは燃える。

・そしてラストは…もう何も書きません。タンクに文字が書いてあるのが最初から見えてたんで…

ただ、敵の親玉のKnull (Nullと同じ発音)はずっとナル、っていっているのに字幕がヌルと。あれ?ぬるぽ、ガッをを知っている人もすくなくなったのではと…

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1704/21/news142.html

そういやゼノファージじゃなくてゼノフェイジと発音していた(マクロファージと同じか)

エンドクレジットの合間にもシーンがありますが、もっと重要なのはもう完全にエンドクレジットが終わって、あれ?もしかしてもうポストクレジットシーンないの?とどきどきしたらちゃんとあるのでご注意。

そりゃあの伏線が貼ってあって(1つはすぐわかるが、もう1つがそれとは予想してなかった)絶対あるな。

2024年10月27日 (日)

今夜の選挙結果発表に備えて、出口調査の結果から母比率の95%信頼区間を各候補者についてプロットするものをPythonとSciPyのbinomtest、Matplotlibのerrorbarを使って作る。毎年勝手に予想(カシオの高精度計算サイトの自作式とExcel)していたのがとても楽に。

毎年、選挙結果が出始めたころに出口調査の結果が出て、それを元に母比率の95%信頼区間を各候補者についてプロットしている。
前まではカシオの高精度計算サイトkeisan.casio.jpに自作式として作ったこれ

母比率の信頼区間の推定

で計算してExcelでグラフにしていた。ただ面倒くさい…ので今回からはPythonとSciPyのbinomtest、Matplotlibのerrorbarを使って作ってみた。例題は衆議院選 大阪10区 2021/10/31にした。

プログラム:

from scipy.stats import binomtest
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

plt.rcParams["font.family"] = "sans-serif"
plt.rcParams["font.sans-serif"] = ["Meiryo"]
plt.rcParams["font.size"] = 15

name = ["池下卓",
       "辻元清美",
        "大隈和英"
]

score = [43, 36, 21]

statistic = []
ci_low = []
ci_high = []

for i in range(len(name)):
    result = binomtest(score[i], n = 100, p = score[i] / 100)
    statistic.append(result.statistic * 100)
    low, high = result.proportion_ci(confidence_level=0.95, method='wilson')
    ci_low.append(result.statistic * 100 - low * 100)
    ci_high.append(high * 100 - result.statistic * 100)
ci = [ci_low, ci_high]

fig = plt.figure(figsize=(12, 8))
ax = fig.add_subplot(1,1,1)

x = np.arange(0, len(name), 1)
ax.errorbar(x, statistic, ci, fmt='ro',capsize=4, ecolor='black')
ax.set_ylim(10, 60)
ax.set_xticks(x, name, rotation = 40)
ax.set_title("衆議院選 大阪10区 2021/10/31 出口調査(100人)の結果の95%信頼区間")
ax.set_xlabel("候補者名")
ax.set_ylabel("得票率[%]")
ax.grid(axis='y')
結果:
Ratio2
めちゃくちゃ楽になった。さて今年の結果はどうなる?





引っ越し後、初めて選挙に投票してきた。以前住んでいたところは選挙のお知らせは、はがき一枚だったがもうちょっと立派になっていた。投票所は前は体育館だったが今回は公民会みたいなところで、かなり狭くて人が書くところが混みあっていた。

引っ越して初めての選挙。前に住んでいたところははがき一枚でお知らせが来たが、

今住んでいるところはこんな感じで封筒で来た。場所が地図で示してあるのも親切(消してますが)。

20241026-181013

ただ以前住んでいたところは小学校の体育館が投票所で広かったが、今のところは公民館のようなところでかなり狭い。

そこに人が結構いたので、候補者などを書くところが渋滞。新鮮な感じ。今のところの方が人口は多いんですが。

20241027-101422

さて次は兵庫県知事選挙だ!

2024年10月26日 (土)

映画「トラップ」を観てきた。M.ナイト・シャラマン監督作で、あのレディ・レイヴン役が監督の長女(歌もダンスもすごい)ライブを観ているかのよう。しかし最後の方、あれ?これ監督の以前の作品と世界観繋がってる?とか思った。あと自転車の意味が最初わからなかった…

M.ナイト・シャラマン監督作、トラップを観てきた。

20241025-110654

監督の長女が演じているカリスマシンガーの本当のライブのよう。しかしそれは1人の殺人鬼を見つけ出すためのトラップだった。

(ただアメリカではあんなにスマホでライブの動画とってもいいの?がとても気になったり)

監督も今回は長めのカメオ出演。シンガーの叔父役だった。

ジョシュ・ハートネット演ずる殺人鬼がどんどん追い詰められて、最後にはめちゃくちゃな方法で会場を脱出する。

だんだん本性を見せて恐ろしくなっていく…たまにあれ?という映像が挟まるけれどそれは最後の方でわかる。

なぜ殺人鬼がそのライブに来ると分かったのか?からさらに恐ろしく。

そして最後は…もうあれだな、スプリットとかミスターガラスと繋がっていた方が自然な気がする。

自転車のシーンが?と思ったが、ああ、あれを使ったのか。ますます人間じゃない…

https://screenrant.com/trap-ending-twists-explained/

2024年10月25日 (金)

高周波・RFニュース 2024年10月25日 TechInsightsがHuawei Mate XTを、iFixitがMeta Quest3Sを分解。SEMCOがC0G特性の車載MLCCを発表、QorvoとGartnerの5G RedCapレポート、TDKの三端子貫通型フィルタ解説、STMのNB-IoT/GNSSモジュール、EXFOのプライベート5Gレポート

・TechInsightsがHuawei Mate XTを分解

Huawei Mate XT Teardown

202410252

・iFixitがMeta Quest3Sを分解

Meta’s Quest 3S Is Just a Revamped Quest 2, and It’s the Better for It

 202410251

・SEMCOがC0G特性の車載MLCCを発表

Samsung Electro-Mechanics has launched a new line of automotive MLCCs in the 0201-inch C0G series, offering capacitance values ranging from 100 to 220 pF

 202410253

・QorvoとGartnerの5G RedCapレポート

Elevate Your IoT Solutions with 5G RedCap Insights

・TDKの三端子貫通型フィルタ解説

3端子貫通型フィルタ “YFFシリーズ”とは?

・STMicroelectronicsのNB-IoT/GNNモジュール

STMicroelectronics adds network-ready convenience and dual-wireless resilience to IoT module for metering and asset tracking

202410254

・EXFOのプライベート5Gレポート

https://content.rcrwireless.com/highly-bespoke-and-easily-scalable-editorial-report

 

・HuaweiのOptical Networkレポート

Huawei Releases All-Optical Network Technical and Application White Paper for Smart Hotels

2024102545jpg

・BroadcomのCPO解説

Broadcom’s journey to CPO at scale: performance KPIs & fiber reliability

202410256

・QualcommのSnapdragon Eliteの意味

What makes Snapdragon Elite ‘Elite’? Your burning questions answered

・ルネサスがインテルとパワーマネジメントで協業

ルネサス、インテルと共同で新Intel Core Ultra 200Vシリーズプロセッサ向け高性能パワーマネジメントソリューションを開発

・NXPのUWBがアウディに採用

NXP’s Advanced Trimension UWB Portfolio Hits the Road with Audi

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・その他

Semtech Expands Smart Connectivity Advanced VoLTE Coverage

Quectel EG91-EX LTE Cat 1 module receives EU RED Cybersecurity Certification

Ericsson, China Mobile and Zhangjiagang Port 5G-powered smart port success

2024年10月24日 (木)

神戸の柳原天神社→柳原えびす神社(柳原蛭子神社)でお参り。

兵庫大仏の後はまず柳原天神社へ。

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そこから柳原蛭子神社へ。

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2024年10月23日 (水)

兵庫大仏(能福寺)を観てきた。想像していたより大きかった!

大昔に見に行った気がするがすっかり忘れているのでまた訪問。

どこだっけ…と歩いているといきなりお背中が見えてびっくりした。

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ここでした。

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平清盛の公墓所もある。

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思っていたよりだいぶ大きい。

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ここで拝んできました。

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2024年10月22日 (火)

豊臣秀吉を祀る豊国神社→方広寺へ行ってきた。あの鐘の「国家安康」、「君臣豊楽」をiPhone 16 Pro Maxの5倍ズームで撮ってみた。はっきり字が見えた。

京都国立博物館の後はお隣の豊国神社と方広寺へ。

まずは豊国神社。

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豊臣秀吉がいた。

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次は方広寺。あの鐘だ…

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あのいちゃもん、「国家安康」、「君臣豊楽」をiPhone 16 Pro Maxの5倍ズームで撮ってみた。はっきり字が見えた。

https://www.touken-world.jp/tips/97921/

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2024年10月21日 (月)

特別展 法然と極楽浄土@京都国立博物館を観てきた。国宝の法然上人絵伝などの絵伝・絵巻が特に興味深かったし、江戸時代の浄土宗は知らなかった。1展示だけ写真撮影可能だったので買ったばかりのiPhone 16 Pro Maxで撮影した。薄暗い中でも鮮明に明るく撮れた。

久しぶりに京都国立博物館へ。

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特別展 法然と極楽浄土を観に来たのだ。ただ団体のバス4台くらいでご年配の方々がものすごい数集まっていて、これはやばい!と思ったのでその集団より先に入った。するとそんなに混んでなかった。危ない危ない…

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貴重な文書も多いが、私が興味を引いたのは国宝の法然上人絵伝などの絵伝・絵巻。観ていて楽しい。地獄の絵とかも。

後はやはり仏像が興味深い。それと江戸時代の浄土宗、ということで徳川秀忠の像や徳川家康の絵もあり。

1か所、写真を撮ってもいいところがあったのでiPhone 16 Pro Maxで撮ってみた。

実際は暗い照明だが、明るい照明かのような写真が撮れた。さすが。

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2024年10月20日 (日)

丸亀製麵で旨辛肉盛りまぜ玉うどん(大)をいただく。いろんな味が感じられていい。一口ごはんもついてくる。そして松屋で豚と茄子の辛味噌炒め定食をいただく。これはめちゃくちゃ濃くてご飯が進むので特盛で。

まずは丸亀製麵で旨辛肉盛りまぜ玉うどん(大)。いろんな具材が入っていて全てを混ぜて食べるととても美味しい。

最後に残るたれはひとくちご飯を混ぜて最後まで美味しく頂きました。

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20241009-113714

そして松屋の豚と茄子の辛味噌炒め定食を。ご飯は特盛で。
味がめちゃくちゃ濃いので特盛でもすぐ枯渇。茄子が美味しい。レギュラー化しないかな。

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2024年10月19日 (土)

映画「ボルテスV レガシー」を観てきた。フィリピンの皆さんのボルテスV愛をびしばし感じた!ロボットの実写映画は合体(BGM!)と戦闘シーンがかっこよければもうそれでいいのだ。リアルタイムで当時見ていた私にも染みる…ただエンドクレジットがかくかくなのは予算切れ?

フランスではグレンダイザーが大人気で、フィリピンではボルテスVが大人気という謎の現象が起きていた。でそのフィリピンでボルテスVが実写化されたということで、当時リアルタイムで観ていた私は絶対観に行こうと思った。

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組み立てボルテスVもらった。

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とにかく原作愛がすごい。合体シーン、そしてそのBGMに驚く。超電磁コマも天空剣もいい感じでロボから出てくる!

戦闘シーンもすごい。特にお母さん(これは原作2話か…)のシーンでの怒りの鉄拳シーンがすごかった。

まあ突っ込みたくなるシーンもいろいろだがそんなことはどうでもいい!

ボルテスVへの愛が感じられた作品でした。

が…当時観てない人にはとても勧められないかも…観てた人には絶対のおすすめ。

ただ一つ、、、エンドクレジットがいやにカクカク。ハリウッド映画の1/20くらの人数でCGやっていたが、もう予算使い果たした???

新長田の鉄人28号を久しぶりに見てきた。やはりでかい。

連続で写真を。

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2024年10月18日 (金)

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(3) 指向性(Directivity)をSciPyの二重積分(dblquad)を使って計算する。

さて前回、前々回でサイズの設計と入力インピーダンスが計算できるようになった。

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(1) まずはC.A.BalanisのAntenna Theory: Analysis and Designを基に、基板の比誘電率、厚み、共振周波数を与えてパッチ幅とパッチ長さを計算

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(2) アンテナの入力インピーダンスをSciPyの特殊関数(Si)と積分(quad)を使って計算する。オフセットも入力できて50Ωになる位置も計算できる。

今回は指向性。アンテナゲイン(利得)は指向性に効率をかけたものなので、ゲインを出す前段階。

今回必要なのはθ、φの二重積分。

プログラムはこんな感じで、

import numpy as np
from scipy.integrate import dblquad
def directivity(W, L, er, h, f0):
    """
    矩形マイクロストリップパッチアンテナの指向性(Directivity)を計算する。
    W:パッチ幅[mm]、L:パッチ長さ[mm]、er:基板比誘電率、h:基板厚み[mm]、f0:共振周波数[GHz]
    戻り値:指向性[dB]
    """
    u0=4.0 * np.pi * 1.0E-7
    e0=8.85418782E-12
    f0 *= 1.0E9
    W *= 1.0E-3
    L *= 1.0E-3
    h *= 1.0E-3
    lambda0 = 1 /(f0 * np.sqrt(e0 * u0))
    k0 = 2.0 * np.pi / lambda0
    X = k0 * W
    ereff = (er + 1.0) / 2.0 + ((er - 1.0) / 2.0) / np.sqrt(1.0 + 12.0 * h / W)
    wave_length = 1 /(f0 * np.sqrt(ereff * e0 * u0))
   
    def f(theta, phi, X, Y):
        return (np.sin(X*np.cos(theta)/2) / np.cos(theta)) **2 * (np.sin(theta) **3) * (np.cos(Y*np.sin(theta)*np.sin(phi)/2)) ** 2
    I2, _ = dblquad(f, 0, np.pi, 0, np.pi, args=(X, k0 * wave_length /2))
    D2 = (2*np.pi*W/lambda0) **2 * (np.pi / I2)
   
    return 10 * np.log10(D2)
directivity(11.86, 9.06, 2.2, 1.588, 10)

などとすれは計算できる。

Msa04

次は効率かな。

2024年10月17日 (木)

高周波・RFニュース 2024年10月17日 Microwave Journalで受動部品や6G向けアンテナ、IEEE Journal of Microwavesで火星探査用の無線、Microchipが20種類のWi-Fi製品を発表、SK Telecomの6Gホワイトペーパー、NIがSDRと6Gについて語る、6GフォーラムでAIが議論

・Microwave Journalで受動部品や6G向けアンテナ

202410171

https://www.microwavejournal.com/publications/1

・IEEE Journal of Microwavesで火星探査用の無線
202410172

オープンジャーナルのJournal of Microwaves、今回から隔月発行になるようです。

いろいろ興味深い論文はあるが、こちらを紹介。

https://ieeexplore.ieee.org/xpl/mostRecentIssue.jsp?punumber=9171629

・Microchipが20種類のWi-Fi製品を発表

202410173

Microchip Releases 20 Advanced Wi-Fi® Products for Industrial and Commercial Applications

・SK Telecomの6Gホワイトペーパー

202410174

SK Telecom Publishes White Paper on How the Future Telco Infrastructure Will Evolve in the AI Era

 

・NIがSDRと6Gについて語る

NI Expert: Software-Defined Radio and 6G Will Work Together

・6GフォーラムでAIが議論

How does AI fit into the 6G vision?

 

・SEMCOがMLCC製造時のPETフィルムを作業着にアップサイクル

202410175

[A MESSAGE from Samsung Electro-Mechanics] “Upcycled” Work Uniforms from MLCC Waste First Launch in Korea

・Marvellが3nm PCIe GEN 7をデモ

Marvell Demonstrates Industry-Leading 3nm PCIe Gen 7 Connectivity for Accelerated Infrastructure at OCP 2024

・NXPの車載イーサネットスイッチ

202410176

New S32J Family of Safe and Secure Ethernet Switches Enables Scalable Vehicle Networks, Extending NXP CoreRide Platform

 ・NordicのBluetooth LEがバイクのナビゲーション用サングラスに採用

202410177

Bluetooth LE-powered sunglasses provide motorcycle riders with distraction-free navigation experience

・Infineonの再生可能が非接触決済カード

202410178

Infineon launches SECORA™ Pay Green – the world’s first contactless payment card technology allowing for up to 100% reduction in plastic waste

2024年10月16日 (水)

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(2) アンテナの入力インピーダンスをSciPyの特殊関数(Si)と積分(quad)を使って計算する。オフセットも入力できて50Ωになる位置も計算できる。 

さて昨日はパッチアンテナのサイズの決定をした。

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(1) まずはC.A.BalanisのAntenna Theory: Analysis and Designを基に、基板の比誘電率、厚み、共振周波数を与えてパッチ幅とパッチ長さを計算

今回は同じくBalanisの本より、入力インピーダンスを計算する。

必要なのはSciPyの

scipy.special.sici

と、積分。

プログラムはこんな感じで


import numpy as np
from scipy.integrate import quad
from scipy.special import sici, j0
def input_impedance(W, L, er, h, f0, offset = 0):
    """
    矩形マイクロストリップパッチアンテナの入力インピーダンスを計算する。
    W:パッチ幅[mm]、L:パッチ長さ[mm]、er:基板比誘電率、h:基板厚み[mm]、f0:共振周波数[GHz]、offset:パッチ端からの給電位置
    戻り値:入力インピーダンス[Ohm]
    """
    u0=4.0 * np.pi * 1.0E-7
    e0=8.85418782E-12
    f0 *= 1.0E9
    W *= 1.0E-3
    L *= 1.0E-3
    lambda0=1/(f0*np.sqrt(e0*u0))
    k0=2.0*np.pi/lambda0
    X = k0 * W
    siX, _ = sici(X)
    I1 = -2 + np.cos(X) +  X * siX + np.sin(X)/X
    G1 = I1/(120*np.pi**2)
    def f(t, X, Y):
        return ((np.sin(X*np.cos(t)/2.0)/np.cos(t))**2) * j0(Y*np.sin(t)) * np.sin(t) **3
    I2, _ = quad(f, 0, np.pi, args = (X, k0*L))
    G12 = I2/(120*np.pi**2)
    Rin = 1/(2*(G1+G12))
    return Rin * np.cos(np.pi * offset * 1.0E-3 / L) ** 2

 

こんな感じで入力インピーダンスが出る。

Msa03

次は指向性かな。

2024年10月15日 (火)

Pythonでマイクロストリップパッチアンテナの設計ツールを作る(1) まずはC.A.BalanisのAntenna Theory: Analysis and Designを基に、基板の比誘電率、厚み、共振周波数を与えてパッチ幅とパッチ長さを計算

フィルタ合成の話はだいたい終わったので、今回からアンテナの話に入る。

簡単なのはホーンアンテナかパッチアンテナかパラボラアンテナだが、まずはパッチアンテナをやってみよう。

まずはサイズの決定をして、そのあと入力インピーダンス、指向性、効率などを計算していく。

実はカシオの高精度計算サイトにもう作っていたもの↓のPython版。

 マイクロストリップパッチアンテナの設計(効率・アンテナ利得)

Msa01

使う式はConstantine A. BalanisAntenna Theory - Analysis and Design (2nd edition)から持ってくる。

20241014-182748   

これは実はとても古くて今は4th editionが出ている。

https://amzn.to/4f4bLzi

では基板の比誘電率、厚み、共振周波数を与えてパッチ幅とパッチ長さを計算するPythonプログラムはこちら。


# 矩形マイクロストリップパッチアンテナの幅、長さの決定
import numpy as np

def patch_design(er, h, f0):
    """
    矩形マイクロストリップパッチアンテナの幅W、長さLを基板の比誘電率er, 厚みh[mm],共振周波数f0[GHz]
    を与えて計算する。
    戻り値: W, L
    """
    u0=4.0 * np.pi * 1.E-7
    e0=8.85418782E-12
    W = (1.0 / (2 * f0 * 1.0E9 * np.sqrt(e0 * u0))) * np.sqrt(2.0 / (er + 1.0)) * 1.0E3
   
    #有効比誘電率ereff
    ereff = (er + 1.0) / 2.0 + ((er - 1.0) / 2.0) / np.sqrt(1.0 + 12.0 * h / W)

    #フリンジングΔL
    dL = h * 0.412 * (ereff + 0.3) * (W / h + 0.264) / ((ereff - 0.258) * (W / h + 0.8))

    wave_length = (1.0E3 /(f0 * 1.0E9 * np.sqrt(ereff * e0 * u0)))
   
    L = wave_length / 2 - 2 * dL

    return W, L

使い方はBalanisの例題に乗っていたものを使うと

W, L = patch_design(2.2, 1.588, 10)

とすると、

print(W, L)

11.85033740616217 9.053429316199928

と出る。次回はSciPyの積分を使った入力インピーダンスの予定。

2024年10月14日 (月)

高周波・RFニュース 2024年10月14日 I-PEXとSpectra7が800Gアクティブカッパーケーブル協業、ヒロセ電機の5G 43.5GHzまで対応のコネクタ、DICとユニチカがLCPより低損失のPPS、TechInsightsのApple Watch 10分解、KDDIがSamsungをOpen RANで選択、TIのPLDポートフォリオ

・I-PEXとSpectra7が800Gアクティブカッパーケーブル協業
202410141

I-PEXとSpectra7、次世代の25.6Tデータセンタースイッチ 内部接続向け800Gアクティブカッパーケーブルで協業(2024/Oct/11)

・ヒロセ電機の5G 43.5GHzまで対応のコネクタ
202410142

ヒロセ電機、5G 39GHz帯の上限周波数43.5GHzに対応した
2.92mmテストコネクタ 「HK-LR-SR2-A」 を開発、
一般販売を開始。 

・DICとユニチカがLCPより低損失のPPS

202410145

DICとユニチカ、ミリ波対応のプリント配線板やミリ波レーダーなどの関連部材に対応した低誘電特性を持つ「特殊PPSフィルム」を共同開発

 

・TechInsightsのApple Watch 10分解
202410143

Apple Watch Series 10 Teardown

・KDDIがSamsungをOpen RANで選択

KDDI Selects Samsung To Deploy Open RAN Powered by Virtualized RAN in Japan

・TIのPLDポートフォリオ

202410144

TI’s new programmable logic portfolio helps engineers go from concept to prototype in minutes

・Infineonの車載指紋センサ

Infineon introduces new fingerprint sensor ICs for identification and authentication in automotive applications

・Oukitel C38分解動画

 

 

2024年10月13日 (日)

iOS18になってからiPhoneの計算機アプリに計算メモ、というのが追加されて計算式を書くと勝手に結果を出してくれる。四則演算だけかと思いきや、sin, asinやlog, expもちゃんと計算してくれる。またx=2とか変数に代入しておくとそれを使って計算してくれる。しかもグラフも。

この前、iPhoneの電卓で0で割るとゼロで割っています、と出るのを知った。

 

その時に電卓に計算メモ、という機能が追加されたのを知った。

https://macfan.book.mynavi.jp/article/24509/

リンク先は四則演算しかないが、よく使う関数はどうなる?とみてみたら

20241013-213340

お、関数電卓に入っているようなものは全部使えそう。変数に代入もできる。案外便利かもしれない。

それだけじゃなくてグラフも描いてくれる。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph1ac0b5cc/ios

20241013-214748

ただiOS18にするとこうなるけど…

 

吉野家で肉だく牛オムハヤシライスをいただく。これはハヤシの酸味と肉、卵が混在となってかなり美味しいです。ちょっとオムライスぽさもでる。

カレーは普通なので、ハヤシライスにしてみた。めったにハヤシライスは食べないので新鮮。

写真がボケボケになった。

20241001-124642

トマトの酸味がよく効いていて、肉もたっぷりでそこにスクランブルエッグが乗る感じ。かなり美味しい。

ちょっとオムライスぽさも感じた。

2024年10月12日 (土)

映画「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」をDolby Cinemaで観てきた。まさかこの結末とは…予告編の映像全部ミスリーディングだった。病院に収監されたアーサーが裁判にかけられるが、その最後のセリフが全てか…前作ほどの衝撃はないが2人の歌はよかった。突然始まるのは驚くけど。

歌が重要と来たので音響がいいDolby Cinemaで観てきた。

20241011-113307 20241011-113318

途中であれ?なんで?と思う1カットがあって、それが結末に繋がっていたという…

予告編を見たらジョーカーが脱獄?してハーレーと悪事を重ねると思えるのだが、全然違う映画だった。

とは言え、後半でお!そうなる?と思ったらやっぱり違った。

前作が善良な人間がジョーカーになるまでの衝撃の展開だったが、今回はどういったらいいのか…何を言ってもネタバレになりそうな気がする。

裁判でのアーサーの最後のセリフで、一体ジョーカーとは何だったんだ?と分からなくなる。

歌は突然始まって最初違和感あったけど、すぐに慣れた。ガガ様は当然ですがホアキン・フェニックスの歌もいい。

でもこれは賛否両論ありそう。特に1作目にドはまりした人は受け入れられないのではないか。

2024年10月11日 (金)

開館3周年の大阪中之島美術館でTRIO パリ・東京・大阪モダンアート・コレクションを観てきた。テーマごとに3都市の美術館収蔵の作品を並べて展示してあって興味深かった。デュフィの電気の精が10枚に著名な科学者(Maxwell, Heltzなど)を描いて技術の進歩を見せていたのがよかった。

TRIO パリ・東京・大阪モダンアート・コレクションを観に大阪中之島美術館へ行ってきた。

20241002-105452

テーマごとに3都市の美術館収蔵の作品を並べて展示してあってほとんどの作品が写真撮影OKでした。

20241002-105956 20241002-110025 20241002-110613 20241002-110618 20241002-110844

面白いのはデュフィの電気の精。右から時代を追って電気の技術の進歩を描いていて、その下側に著名な科学者たち(マクスウェル、ヘルツ、ファラデー、ポアンカレなどなど)を描いていたもの。

20241002-111425 20241002-111426 20241002-110946  20241002-111000   20241002-110923

 

 

 

 

 

 

 

彫刻なども。

20241002-112027 20241002-112847 20241002-113018

これはフーリエ変換という作品。

20241002-113119 20241002-113155

 

 

 

 

どれもなかなか興味深かった。

2024年10月10日 (木)

高周波・RFニュース 2024年10月10日 MediaTekがAI機能強化のDimensity 9400を発表、Qualcommが産業IoTソリューションIQシリーズ発表、5G Americasの6G向けには7-8GHzというホワイトペーパー、TDKがLiNbO3を使ったレーザー制御デバイス発表、Quectelのアンテナ

・MediaTekがAI機能強化のDimensity 9400を発表
202410101

MediaTek’s Dimensity 9400 Flagship SoC Offers Extreme Performance and Efficiency for the Latest AI Experiences

・Qualcommが産業IoTソリューションIQシリーズ発表
202410102

Qualcomm Introduces Industrial-Grade IQ Series and IoT Solutions Framework to Usher in New Era of Industrial Intelligence

・5G Americasの6G向けには7-8GHzというホワイトペーパー
202410103

Spectrum in the 7-8 GHz Range Could Enable Future 6G Networks

・TDKがLiNbO3を使ったレーザー制御デバイス発表
202410104

世界初、スマートグラスで4Kを実現可能にする可視光フルカラーレーザー
制御デバイスを開発

 

・Quectelが複数のアンテナ発表

Quectel introduces new 5G, 4G, Wi-Fi and LoRa IoT antennas to complement its industry-leading module portfolio and ease development process for customers

 

Google Colab(Colaboratory)でPythonの高周波用ライブラリscikit-rfを使う(3) 評価基板のインピーダンスずれ、不整合部分が一目でわかるTDR(Time Domain Reflectometry)を試す。データはQucsStudioで伝送線路モデルを作って実施。TDRデータをCSVファイルで保存する方法も。

今回はTDR。データは伝送線路がとても分かりやすいのでそれでいこう。

scikit-rfにもモデルを作る機能はあるのだが、それはまた別の機会ということで今回はKeysightのADSによく似た操作の高周波シミュレータ、QucsStudioを使う。

こんな回路。

Scikitrf301

ポート1にSMAコネクタがついていて、その芯線とマイクロストリップラインの接続部が不整合があってL,Cで表している。そして特性インピーダンス50Ωからずれているマイクロストリップラインがあって、反対側のポート2も同じ構造をしているようなモデル。こういうのが典型的な評価ボード(EVB)のThruの例。

特性はこんな感じで、TransmissionLine.s2pとしてGoogleドライブに保存しておく。

Scikitrf302

Google ColabでまずそのSパラメータを読むところまでは前回、前々回と同じ。

Scikitrf303

!pip install scikit-rf

from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')

import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
import skrf as rf
rf.stylely()

path = "/content/drive/MyDrive/Colab Notebooks/"
tl = rf.Network(path + "TransmissionLine.s2p", f_unit="GHz")
tl.plot_s_db(m = 0, n = 0)
tl.plot_s_db(m = 1, n = 0)
Scikitrf304
周波数領域から時間領域に直すにはDC成分が必要だが、ネットワークアナライザではDCは測定できない。なのでDCは補外する。
線形補外するには、
tl_dc = tl.extrapolate_to_dc(kind='linear')
とすればいい(他のオプションもあり)。
ここからTDRにするにはものすごく簡単で、
tl_dc.plot_z_time_step(m=0, n=0)
plt.xlim(-0.5, 2)
とすればいい。
結果はこちら。
Scikitrf305
シャントCがあるとインピーダンスが下がり、シリーズLがあるとインピーダンスがあがり、そしてマイクロストリップライン部分はインピーダンスがずれている、というのが非常にわかりやすくなっている。
図示するだけならこれでいいが、数値データとして保存したいのと、windowingやPaddingがこれではできない。
そこでいったんS11のステップ応答を計算してからインピーダンスに直す方法もある。
Scikitrf306
t, s11 = tl_dc.s11.step_response(window="hamming", pad=0)
t *= 1e9
Z = 50.0 * (1 + s11)/(1 - s11)
plt.plot(t, Z)
plt.xlabel("Time (ns)")
plt.ylabel("Z(Ohm)")
plt.xlim(-0.5, 2)
こちらの方が自由度が高いのでお勧め。CSVファイルに保存するには
np.savetxt(path + "TDR.csv", np.array([t, Z]).T, delimiter=",")
とすればいい。
次回は…De-embeddingかCalibrationかな。

2024年10月 9日 (水)

高周波・RFニュース 2024年10月9日 IEEE Microwave Magazineは自律システム特集で人のジェスチャーやドローンのモデリング、iFixitがApple Watch series 10分解で60.5GHz通信を確認、Taoglasのイーサネットコネクタにつけられるアンテナ、Kyocera AVXのチューリップアンテナ

・IEEE Microwave Magazineは自律システム特集で人のジェスチャーやドローンのモデリング

202410091

https://ieeexplore.ieee.org/xpl/mostRecentIssue.jsp?punumber=6668

最近のKeysightやローデ&シュワルツのレーダーターゲットシミュレータもすごいです。

・iFixitがApple Watch series 10分解で60.5GHz通信を確認

丸で囲ったところが診断用の60.5GHz通信のアンテナ。

FCCでも確認した。

https://fcc.report/FCC-ID/BCG-A2999/

202410092

・Taoglasのイーサネットコネクタにつけられるアンテナ

面白いことを考えるもんだ。

202410093

Taoglas Introduces “AntJack”—an Industry-first Wi-Fi Antenna for an RJ45 Jack

・Kyocera AVXのチューリップアンテナ

 

こっちも面白い。

New Revolutionary, Award-Winning Ultra-Wideband LDS Tulip Antenna

 

・Broadcomが2024OCPグローバルサミットでAIインフラを発表

Broadcom Delivers On AI Infrastructure Vision with Industry-Leading Solutions at 2024 OCP Global Summit

・Qorvo(Anokiwave)のミリ波フェイズドアレイアンテナホワイトペーパー

202410095

Millimeter Wave Beamforming And Phased Array Basics

・Silicon LabsのIoT向けSeries3

202410096

Silicon Labs Series 3 Platform Guides the IoT Evolution  

・FibocomがSnapdragon X75使用のFWAシステム発表

Fibocom Unveils Pioneering 5G AI FWA Solution Based on Snapdragon® X75 5G Modem-RF System at Network X 2024

・その他

u-blox extends reach of PointPerfect GNSS correction service via RTCM RTK data format

Sequans Monarch LTE-M/NB-IoT Module Powers the Next-Generation Building36 Connected Thermostat

2024年10月 8日 (火)

1980~2024年までのノーベル物理学賞を素粒子・宇宙と物性・基礎に分けてプロット。昔は2つの分野は交互に獲る、という感じだったが2024年が人工ニューラルネットワークでの機械学習になったことで4年連続で物性基礎になった。

今年のノーベル物理学賞が発表になった。

https://www.nobelprize.org/prizes/physics/2024/press-release/

おお、人工ニューラルネットワークによる機械学習を可能にする基礎的な発見と発明、か!

ジョン・J・ホップフィールドさんとジェフリー・E・ヒントンさんが受賞。最近の生成AIに発展で、その分野の最初期の成果にスポットを当てた感じなのかな(なのでもうAIで受賞はないだろう)。

で、1980年から素粒子・宇宙と物性・基礎に分けてプロットしている。今年が物性・基礎になったことで4年連続になった。

Nobel2024

昔は基本、交互に受賞するという感じだったのが完全に崩れてるな。来年あたりは素粒子・宇宙で。

高周波・RFニュース 2024年10月8日 BroadcomがAI搭載の50G PON発表、QualcommがエッジAIとWi-Fi7統合のNetworking Pro A7 Elite発表、MaxlinerもWi-FiとAI融合のMaxAI発表、EricssonがSoftbankとAI-RANで協業、QuectelがIoT Wi-Fi/Bluetoothモジュール発表、Samsungの決算発表

本当にAI関連の発表が多くなってきた。

・BroadcomがAI搭載の50G PON発表

202410082

Broadcom Announces Industry’s First Merchant Silicon 50G PON Solution with AI/ML Capabilities

・QualcommがエッジAIとWi-Fi7統合のNetworking Pro A7 Elite発表

202410081

Qualcomm Unveils the Networking Pro A7 Elite Platform, the First Commercial Platform to Revolutionize Networking Connectivity with Edge AI

・MaxlinerもWi-FiとAI融合のMaxAI発表

202410085

MaxLinear Enhances Overall Wi-Fi Experience and Lowers Costs for MSOs with New MaxAI™ Use Case Aware AI/ML Framework

・EricssonがSoftbankとAI-RANで協業

Ericsson and SoftBank Corp. step up collaboration on AI-RAN integration to enhance network efficiency and performance

・QuectelがIoT Wi-Fi/Bluetoothモジュール発表

202410084

Quectel expands IoT Wi-Fi and Bluetooth module portfolio, boosting speed and cost efficiency for faster time-to-market

・Samsungの決算発表

Samsung Electronics Announces Earnings Guidance for Third Quarter 2024

・3つ折りスマホ、Huawei Mate XT分解動画

これ、左と右で通信機能分けてる?右が通常の4Gで同軸ケーブルで上下繋いでいて、真ん中がフレキにRF通していて5Gとか?

それよりバッテリーが3つあるのに驚く…

 

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・iFixitのiPhone 16内部写真の壁紙

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iPhone 16 Wallpapers

デ・キリコ展@神戸市立博物館を観てきた。マヌカンを描いた作品しか知らなかったが、歴史を追って自画像やネオ・バロック、新形而上絵画、彫刻や舞台美術と様々なものが観られたので興味深かった。いくつかの作品は写真OKだった。

久々に神戸市立美術館へ。デ・キリコ展を観に来た。

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自画像や、

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形而上美術、

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20241001-112423

マヌカンを描いたもの。こういうのがデ・キリコのイメージだったが他にもいろいろあって面白かった。

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20241001-114722

彫刻や舞台美術もやっていたのは知らなかった。これもよかった。

1Fには神戸の歴史の展示もあってこれもなかなか面白い。

 

 

2024年10月 7日 (月)

iPhone 16 Pro Max(デザートチタニウム 512MB)がようやく届いた。今回から物理SIMやめてeSIMにした。せっかくなのでこれまで買ったiPod touch, iPhone 5S, iPhone 6S, iPhone X, iPhone 12 Pro Maxと並べて記念撮影。

発売日に予約したiPhone 16 Pro Maxがようやく届いた。

20241005-190834 20241005-190847

思っていたより色が白っぽくて上品でいいな。カメラはマクロ撮影がすごくなっていた。

データ移行も隣に今までのiPhone置いておけばクイックスタートで簡単にできる。

そしてもう物理SIMでもないだろうということでeSIMに変更。これも簡単に乗り換えられた。

ただ、ドコモのメール設定がChromeではだめでSafariじゃないと、というところのみ引っかかった。

いくつかのアプリは再設定が必要だったが、まあそれもそんなに手間じゃなかった。

せっかくなのでこれまで買ったiPod touch, iPhone 5S, iPhone 6S, iPhone X, iPhone 12 Pro Maxと並べて記念撮影。

Img_0002

本当にどんどんでかくなっている…

2024年10月 6日 (日)

すき家でアボカドまぐたく丼とやわらかチキンカレーをいただく。アボカドはまぐろっぽいと言われるので全然違和感なかった。チキンカレーは辛口ソースがついていて表示は3本かけると激辛ということだったが、6本くらいかけてココイチの2辛くらいかなと思ったり。

相変わらずのフリスビーだが、アボカドとたくわんが乗っていてもう何が何だか。

でも味は美味しいです。たくわんがしゃきしゃきしていいアクセントで、アボカドもマグロと一体化。

20240904-114126 20240904-114123

別の日にはやわらかチキンカレーをいただいた。

20241002-125649

ノーマルだととても甘い!そこで辛口ソースの出番。容器に3本線くらいかけると激辛になる、と書いてあったのでやってみた。

うーん、ベースが甘いのでココイチだと1辛くらいかな(辛さの方向性が違うけど)。

そこで6本くらいかけると2辛くらいだと思ったり。

結局9本くらいかけて3辛くらいにした。甘さが先に来るのでそこまで辛いとは思わなかったが、ちょっと首筋に汗が…

2024年10月 5日 (土)

映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を観てきた。全体像は全く見せずに、ジャーナリストたちのロードムービーとしてその視点だけで話が進み、人が簡単に殺されていく…何が起きているのかわからないだけに恐ろしい。「お前はどの種類のアメリカ人だ?」が一番怖い…

公開初日に観てきました。

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ポストカードもらった。

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若い戦場カメラマン、この前エイリアン:ロムルスでレイン役だったケイリー・スピーニーだった。ベテランカメラマン誰だっけ、、、と思ったらキルステン・ダンストか!

アメリカで内戦が起きたらということですがトランプが扇動して議会が襲撃されたことから全くあり得ない話とは思えない…今度の大統領選挙の内容によっては本当に起きるかもしれないと恐ろしい。

とにかく何が起きたのか全体像を見せない。ちょっとずつFBIが解体されたとか、アメリカの都市が爆撃されたとか会話で出てくるくらい。

ジャーナリスト4人が車でワシントンD.C.に向かって大統領にインタビューする、その道すがらのロードムービー視点しかなく、その中で人が簡単に大量に殺されていく。平和に見えた町も実は…というのもあった。実際に銃を持った人間には絶対勝てないし、避けもできない。一番怖かったのは「お前はどの種類のアメリカ人だ?」だな。

悲惨な場面で絶対に普通は使わないような音楽を使っているのも印象的だった。ラストもものすごくあっさりしているのがさらに怖い…

 

 

2024年10月 4日 (金)

高周波・RFニュース 2024年10月4日 iFixitがAirPods 4を分解、米国防省が6Gテラヘルツについて議論、Greenerwaveの5G FR1/FR2/FR3用RIS、TDKのスピンメモリスタを使ったニューロモルフィック素子、シライ電子の透明アンテナSPET-SG

・iFixitがAirPods 4を分解
202410041

 アンテナの構成は今までと変わってなさそう。

 

・米国防省が6Gテラヘルツについて議論

Terahertz for 6G? Not so fast, US Department of Defense Argues

・Greenerwaveの5G FR1/FR2/FR3用RIS
202410042

FR3用は初めて見た。

Greenerwave Offers Reconfigurable Intelligent Surfaces for 5G FR1, FR2, and FR3 Bands

 

・TDKのメモリスタを使ったニューロモルフィック素子
メモリスタにはずっと前から期待している。

202410043

スピントロニクス技術を用いたニューロモルフィック素子を開発、AI消費電力1/100可能なニューロモルフィックデバイスの実用化に向けてCEA及び東北大学と連携

・シライ電子の透明アンテナSPET-SG

202410044

透明アンテナ | フレキシブルでクリアなアンテナフィルム

方舟(夕木春央さん)を読んだ。衝撃的…「え?」と声を上げそうになった。方舟という名の地下施設に閉じ込められた10人。誰か1人を犠牲にしないとみんな助からない…という状況で殺人が起き、犯人をその1人にするため推理するが…これは本当にネタバレ厳禁なやつ。

帯に書かれたこの有栖川有栖さん(解説も)の”この衝撃は一生もの。”というのは本当だった。

20241002-150851

アマゾンリンク:https://amzn.to/3ZLYIOy

あらすじは

9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?

大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。

タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。

というもの。私は閉所恐怖症なのでものすごく読んでて苦しい…

探偵役が論理を駆使して犯人を暴き出す、ように見えたが…もうこれ以上はネタバレになるので書きません。

有栖川有栖さんの解説がわかりやすく(絶対に解説から読んではだめ。そういう読み方する人がいるのは信じられないが…)、確かに真相がわかってから読み返すと意味が全然変わってくる。

とにかくこれは今一番読むべきミステリ。

ある意味シリーズ化できる気がする。

2024年10月 3日 (木)

Google Colab(Colaboratory)でPythonの高周波用ライブラリscikit-rfを使う(2)スミスチャート(インピーダンスチャートとアドミタンスチャート)を描いてみる。そしてマーカーをうってその値を読む。

さて前回はTouchstoneフォーマットのSパラメータを読んでdB表示で図示してみるところまでだった。

Google Colab(Colaboratory)でPythonの高周波用ライブラリscikit-rfを使う(1)まずは準備とTouchstone形式でSパラメータファイルを読み込んでdB表示をする。事例はMarki MicrowaveのQuadplexer(4バンド分離)のs5pを使う。 

今回はスミスチャートを描いてみよう。例題は前回と同じくMarki MicrowaveのQuadplexer。

データを読むところまでは同じ。

!pip install scikit-rf

from google.colab import drive
drive.mount('/content/drive')

import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
import skrf as rf
rf.stylely()

path = "/content/drive/MyDrive/Colab Notebooks/"
ntwk = rf.Network(path + "MMPX-00002PSM.s5p", f_unit="GHz")
単純にスミスチャートを描くだけなら前回のplot_s_db()をplot_s_smith()にするだけ。
Scikitrf0202
これはインピーダンスチャートだが、アドミタンスチャートにするにはchart_type='y'にする。
Scikitrf0203
スミスチャートと言えばマーカーを引いて値を読みたいところだが、最近まであまりうまいやり方がなかった。
しかし公式サイトでやり方が記載された。
これを元にやってみよう。ただし、公式サイトの例題が配列の要素指定なのがいまいちなので、周波数から探すようにした。ただしこれは確実にその周波数があると分かっている場合のみなので、一番近い値にしたいときは例えばこれなど
を参照。
# 周波数が配列の何番目に当たるか?
fmarker = []
for i in [15.0e9, 25.0e9, 35.0e9, 40.0e9]:
    fmarker.append(np.where(ntwk.f == i)[0][0])

# マーカーの準備
lines = [
    {'marker_idx': fmarker, 'color': 'b', 'm': 0, 'n': 0, 'ntw': ntwk}
]

# figureの準備
fig, ax = plt.subplots(1, 1)

# スミスチャートの設定
rf.plotting.smith(ax = ax, draw_labels = True, ref_imm = 50.0, chart_type = 'z')

# データをプロット
col_labels = ['Frequency', 'Real Imag']
row_labels = []
row_colors = []
cell_text = []
for l in lines:
    m = l['m']
    n = l['n']
    l['ntw'].plot_s_smith(m=m, n=n, ax = ax, color=l['color'])
    #マーカーをプロット
    for i, k in enumerate(l['marker_idx']):
        x = l['ntw'].s.real[k, m, n]
        y = l['ntw'].s.imag[k, m, n]
        z = l['ntw'].z[k, m, n]
        z = f'{z.real:.4f} + {z.imag:.4f}j ohm'
        f = l['ntw'].frequency.f_scaled[k]
        f_unit = l['ntw'].frequency.unit
        row_labels.append(f'M{i + 1}')
        row_colors.append(l['color'])
        ax.scatter(x, y, marker = 'v', s=20, color=l['color'])
        ax.annotate(row_labels[-1], (x, y), xytext=(-7, 7),
                    textcoords='offset points', color=l['color'])
        cell_text.append([f'{f:.3f} {f_unit}', z])
leg1 = ax.legend(loc="upper right", fontsize= 6)

# 表をプロット
the_table = ax.table(cellText=cell_text,
                      colWidths=[0.4] * 2,
                      rowLabels=row_labels,
                      colLabels=col_labels,
                      rowColours=row_colors,
                      loc='bottom')
the_table.auto_set_font_size(False)
the_table.set_fontsize(6)

結果はこちら。ちゃんとマーカーがついてる。

Scikitrf0204
次はTDRあたりかな…

2024年10月 2日 (水)

高周波・RFニュース 2024年10月2日 QualcommとSTMicroelectronicsがWireless IoTで提携、YoleがRF front-end市場は2029年に$23.1Bになると予測、Infineonが20GbpsのUWBペリフェラルコントローラ発表、SiversがFull Duplex arrayでCHIPS法から資金、NTTドコモとSamsungのAI協業

・QualcommとSTMicroelectronicsがWireless IoTで提携
202410021

Qualcomm側

Qualcomm and STMicroelectronics Enter Strategic Collaboration in Wireless IoT

STMicroelectronics側

STMicroelectronics and Qualcomm enter strategic collaboration in wireless IoT

・YoleがRF front-end市場は2029年に$23.1Bになると予測

202410022

RF front-end technologies driving innovation in the automotive industry

・Infineonが20GbpsのUWBペリフェラルコントローラ発表

Infineon introduces the industry's first 20 Gbps universal USB peripheral controller

・SiversがFull Duplex arrayでCHIPS法から資金

Semiconductors receives CHIPS Act funding award from NEMC Hub to Develop Full-Duplex Arrays for Electronic Warfare

・NTTドコモとSamsungのAI協業

Samsung Electronics and NTT DOCOMO Collaborate on AI Research in Mobile Communications

数理科学10月号「生成AIのしくみと数理 新しい知能はどこまでわかっているのか」を買った。様々なモデルについての解説があり、非平衡熱力学、ボルツマンマシンは学生のときかじった。ただTransformerも拡散モデルもなんでこんなシンプルなのに複雑なことができるのかが分からん…

生成AIは漠然としかアルゴリズムを知らないので網羅的に解説されているのはとても参考になる。

20241001-173731

アマゾンリンク:https://amzn.to/3TSu0zz

内容は:

巻頭言 岡野原大輔
生成AIの登場と発展 岡野原大輔
生成モデルの基礎と主要なモデル 宮戸 岳
エネルギーベースモデル ~ ボルツマン,ホップフィールド ~ 唐木田 亮
拡散モデルの理論 鈴木大慈
拡散モデルやその周辺と非平衡熱力学との接点 伊藤創祐
大規模言語モデル 岡崎直観
大規模言語モデルとIn-Context学習の構成 得居誠也
生成AIと倫理・法・社会 工藤郁子

で、物理を専攻していた私には非平衡熱力学、フォッカープランク方程式、ランジュバン方程式やボルツマンマシンなど昔やっていたこととの関係が書かれていて興味ぶかい。

ただ、Transformerについては以前も学んだことがあるものの、なんでこんな簡単なモデルでLLMとかあんなに複雑なことができるのか全く分からない…この特集読んでもわからなかった…

岡野原さんが書かれていた多様体仮説(世の中の興味あるデータは見かけ上の次元よりずっと少ないパラメータで表現できる空間に分布している)が正しいということなのかな。人間の思考も考えているよりずっとシンプルなような気もする。

2024年10月 1日 (火)

高周波・RFニュース 2024年10月1日 iFixitがiPhone 16 Pro MaxのMain Logic Board上のチップ解説、2024 International Conference on Microwave and Millimeter Wave Technology資料公開、3つ折りスマホHuawei Mate XT分解動画

・iFixitがiPhone 16 Pro MaxのMain Logic Board上のチップ解説
202410011

これ見るとMLB上にミリ波のSiPないな。アンテナ含めて全部上の基板に持って行ったようだ。

iPhone 16 Pro Chip ID

・2024 International Conference on Microwave and Millimeter Wave Technology資料公開
202410012

RIS, FSS系はやはり増えているのと、この分野でもAI、機械学習との組み合わせがぽつぽつ出てきている。

2024 International Conference on Microwave and Millimeter Wave Technology (ICMMT)

・3つ折りスマホHuawei Mate XT分解動画
202410013

その他

Qualcomm and Sequans Complete Sale of 4G IoT Technology

Future Telco Conversations Highlight Culture Clashes Ahead

5G Market Snapshot September 2024

映画「侍タイムスリッパー」を観てきた。評判通り面白かった!笑って泣いて、殺陣もすごく緊張する迫力ある場面もShogunでの真田さんのエミー賞でのスピーチとも重なる場面もあり、最後にオチも。エンドクレジットが監督と助監督だらけで笑った。第二のカメ止めになるのは確実。

ずっと観に行こうと思っていてようやく観られた。席がほとんど埋まっているほど人気。

20240930-123826

本当に評判通りよかった。とにかく殺陣がすごいのと、笑えるシーンを盛り込みまくり。

前半は笑える要素が多いが、後半からあることによってガラッと変わるのに驚く…(カメ止めもそうだった。最後のほうのあれは意識してる?)

そして非常に緊迫するシーンがあって、え?どうなるの?とハラハラして観ていたら…そうきたか!これはネタバレ厳禁。

で、実はイオンシネマ大日が出てくるのだが、私はそっちに行くか別のところに行くか迷って別のところにしたのだった。

知っていたらイオンシネマ大日で観たのに…京都の三条商店街も出てくる。

途中でShogunの真田広之さんのエミー賞のスピーチと重なるところが出てきてぐっと来たり。

そしてエンドクレジットで監督の安田淳一さんが12役やっているのに驚くが、実は劇中の助監督、沙倉ゆうのさんは本当の助監督でもあって、さらに助監督も何役もしているのに驚くやら笑うやら。

とにかくお勧めの映画。

 

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