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2024年12月

2024年12月31日 (火)

2025年年賀状に描く巳の絵をいろんな生成AI(OpenAI ChatGPT-4o, Google Gemini 2 Flash Experimental、XのGrok2、Microsoft Designer)に描いてもらう。同じプロンプトだったが一番好きなのはChatGPTかな。でも実は年賀状には全部使った。

OpenAI ChatGPT-4o

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 Google Gemini 2 Flash Experimental

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XのGrok2

Image

Microsoft Designer)

Designer

この中だとChatGPTかな。でも4枚全部使った。Grok2はなぜか人間の画像も出してきたが…

Grok2

 

 

2024年12月30日 (月)

Newton2025年2月号の特集は量子力学100年。プランク、アインシュタインから始まり量子電磁力学、BSC、トランジスタと言った話題や昨日NHKでもやっていた量子もつれや量子コンピュータなど様々な話題が2ページずつわかりやすく書かれている。今年はこの特集の本多いな。

量子力学100年という特集をいろいろな雑誌がしている。科学数理科学は買って読んだがNewtonの特集もそうだということで購入。現代化学の特集もそうらしい。

20241229-160427

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Newtonは先に読んだ2誌よりずっと一般向けなので一切数式なしに2ページずつで物理学者とその業績をわかりやすく紹介している。

実は最初の広告ページからNGKがガラスで量子力学の話をしていたり。

プランク→アインシュタイン→ドブロイ→ハイゼンベルク→シュレーディンガー→ディラック→不確定性原理→コペンハーゲン解釈→量子もつれ(昨日NHKスペシャルでもやっていた)から

仁科芳雄、朝永振一郎、ファインマンなどの紹介やトランジスタ、BCS理論、南部陽一郎、江崎ダイオード、量子コンピュータなど52ページで幅広い話題を扱っている。

高校生や理系ではないが興味がある大人にはとってもいい特集なのではなかろうか。

その他レオナルドダヴィンチの解説や猫の心理学、母体の神秘など面白い話題が多かった。

2024年12月29日 (日)

NHK パンサー尾形さんの笑わない数学 微分・積分 スペシャルがもうすぐ始まる。これから見てリアルタイムでポストしたのでそのスレッドを残す。

こちらのスレッドです。ε・δ論法は大学一年生の時に習ったが、私はそんなに違和感なかったけどなあ。

 

丸亀製麵で俺たちのトマト豚汁うどん(大盛)をいただく。さすがTOKIO、トマトと味噌がばっちり合っている。

トマトを味噌に溶かすとものすごく濃いスープになった。それが美味しい。卓上の七味も追加で辛さも追加。

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ちくわ天とかしわ天も追加。

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2024年12月28日 (土)

NHKスペシャル 「量子もつれ アインシュタイン 最後の謎」を見てリアルタイムでXにポストしてました。リンクを貼っておきます。

こちらから続くポストです。

 

すき家で鶏カレー担々鍋定食(鶏肉2倍盛)をいただく。辛口ソースがついてくるが、カレーのときはたくさんかけても全然辛くなかったけれどこれにかけるとベースが違うのか煮込まれるからなのかかなりの辛さにできた。

鶏カレー担々鍋定食(鶏肉2倍盛)には辛口ソースがついてくる。辛さ調節できるのはいいな。

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これはソースをかける前。

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カレーのときは全然辛くならなかったので、これにも大量に辛口ソースを投入。するとめちゃくちゃ辛くなった。やりすぎたくらい。

辛いのが苦手な人は気を付けましょう。

ただ辛くて鶏肉もたっぷりでも美味しく、ものすごく温まった。

2024年12月27日 (金)

聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンvs悪魔軍団を観てきた。ニチアサ特撮番組のパロディ(が追加戦士がひどすぎる)で、有名俳優たちがものすごいチョイ役で出ていて面白かった。しかし一番笑ったのは宮内みどり。そして最近まで神だった人が堕天使になって出てくる。

忍たま乱太郎の忍術学園があるけど観てきたのは聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンvs悪魔軍団。

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ストーリーは

「広い宇宙の数あるひとつ、燦然と輝く命の星、地球。
世紀末を無事乗り越えた神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダは、
日本の四季折々を感じながら下界で密やかにバカンスを楽しんでいた。
東京・立川にある風呂なし6畳一間のアパートをシェアし、ふたり暮らし。
アイスを分け合ったり、近所の商店街で福引きを楽しんだり、
お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成したり。
ゆるーい日常を過ごす2人の元にある日、天界からの使者が現れ、
禁断のオファーが伝えられる。
やがてそれは、神も仏も天使も悪魔も入り乱れる、
まさかの地球滅亡の危機へと繋がっていく!?」

と公式サイトに書いてありますが実際はニチアサ特撮番組のパロディ。脚本家が2人(?)出てくるのですが
その脚本の追加戦士たち(次々出てくる)がひどすぎる…

デンジマンを思わせる戦士たち(これも豪華メンバー)は島本先生デザインだった。

そしてものすごい有名俳優たちが本当にどうでもいい役で出てきていて面白い。

カンペを読む人と走馬灯に現れる人はえ?この人が?とか思った。

しかし一番面白かったのは宮内みどりのくだり。あれアドリブなの?脚本だったら逆にすごいけど。

そして最近まで神(全領域異常解決室)だった藤原竜也さんも堕天使で登場。

もう何も考えなくても笑えます。

2024年12月26日 (木)

最近書店で本を買うと管理用のRFIDタグが入っているが、その超小型のチップがiPhone 16 Pro Maxのマクロカメラで撮れるかやってみた。何となく見えてる感。すごいな。

最近、書店で本を買うとRFIDタグが入っている。シールのような形で台紙に貼りついているのでなんとか台紙から引きはがした。

汚いがこんな感じ。

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ピカピカ光っているのがダイポールアンテナ。で真ん中のギャップにチップがあるはず…とiPhone 16 Pro Maxのマクロカメラで撮ってみると…

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はっきりとは見えないが何となく見えるな。すごい。ある程度なら顕微鏡のような使い方もできる。

ちなみにRFIDは電源なしで動くが(ICOCA、SUICAとかと同じ)、リーダーからRF信号として電源もらいながら負荷変調(あるいはバックスキャッタリング)という面白い方式で実現している。最初これを聞いたときは面白いことを考えるなあと感心した。

 

 

 

 

 

2024年12月25日 (水)

高周波・RFニュース 2024年12月25日 MediaTekがDimensity 8400を発表、TDKのパターンコイル解説、太陽誘電の0.35mm厚さのメタル系パワーインダクタ、3GPPのリーダーインタビュー、GSAの2G-3G切り替えレポート、Amazon Sidewalk解説、Withwaveの110GHzマルチ同軸コネクタ

・MediaTekがDimensity 8400を発表

MediaTek Unveils the Dimensity 8400, the First All Big Core Chip for Premium Smartphones

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・TDKのパターンコイル解説

TDK独自のパターンコイルテクノロジによる製品展開

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・太陽誘電の0.35mm厚さのメタル系パワーインダクタ

太陽誘電:メタル系パワーインダクタで世界初の薄さ0.33mmを実現

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・3GPPのリーダーインタビュー

Leaders' Interview at TSGs#106

202412254

 

・GSAの2G-3G切り替えレポート

2G-3G Switch-Off December 2024

・Amazon Sidewalk解説

How Amazon Sidewalk differs from Wi-Fi, cellular, and LoRaWAN networks

・Withwaveの110GHzマルチ同軸コネクタ

Withwave Introduces New Line of High Speed & High-Density Multicoax Cable Assemblies up to 110 GHz

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2024年NORADとGoogleのサンタ追跡を見てリアルタイムで日本のどこに行っているかチェックしてXにポスト。リンクを貼り付けておきます。

これがポストのリンク。

 

2024年12月24日 (火)

宮本むなしで赤辛牛もつ鍋定食 もつ倍盛りをいただく。これは本当に大好きで毎年出るたびに食べている。今年も美味しい。

宮本むなしの、というかチェーン店の食べ物で一番好きなのはこのもつ鍋。

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二倍にするとモツたっぷり。

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宮本むなしがいいのはカセットコンロで提供されるところ。

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本当に大好き。モツを堪能しました。

2024年12月23日 (月)

Google Colab(Colaboratory)でPythonの高周波用ライブラリscikit-rfを使う(4) 一切コードを書かずに、AIに全部お任せしてSパラメータのdB表示での図示と、スミスチャートの図示を行う。

Google ColabにはAIでコードを生成する機能がある。生成、の部分をクリックして、

Colabai01

やってほしいことを書くと、勝手にコードを書いてくれる。

Colabai02


# prompt: scikit-rfをインストールし、その他必要なライブラリをimportしてください。Googleドライブに接続し、Colab Notebooksフォルダに入っているMMPX-00002PSM.s5pというTouchstoneフォーマットのSパラメータを読み込んでください。その後、S21,S31,S41,S51のみをdB単位でグラフ表示してください。
!pip install scikit-rf

import skrf as rf
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
from google.colab import drive

# Mount Google Drive
drive.mount('/content/drive')

# Load the network data
network = rf.Network('/content/drive/MyDrive/Colab Notebooks/MMPX-00002PSM.s5p')

# Extract S-parameters and convert to dB
s21_db = 20 * np.log10(np.abs(network.s[:, 1, 0]))
s31_db = 20 * np.log10(np.abs(network.s[:, 2, 0]))
s41_db = 20 * np.log10(np.abs(network.s[:, 3, 0]))
s51_db = 20 * np.log10(np.abs(network.s[:, 4, 0]))

# Create the plot
plt.figure(figsize=(10, 6))
plt.plot(network.f, s21_db, label='S21 (dB)')
plt.plot(network.f, s31_db, label='S31 (dB)')
plt.plot(network.f, s41_db, label='S41 (dB)')
plt.plot(network.f, s51_db, label='S51 (dB)')

# Customize the plot
plt.xlabel('Frequency (Hz)')
plt.ylabel('Magnitude (dB)')
plt.title('S-Parameters (S21, S31, S41, S51)')
plt.legend()
plt.grid(True)

# Show the plot
plt.show()

実行すると、ちゃんと表示してくれる。

Colabai03

スミスチャートも描いてくれる。

Colabai04


# prompt: S11のみスミスチャートを表示してください。

import skrf as rf
import matplotlib.pyplot as plt
from google.colab import drive

drive.mount('/content/drive')

network = rf.Network('/content/drive/MyDrive/Colab Notebooks/MMPX-00002PSM.s5p')

network.plot_s_smith(m=0, n=0) # m=0, n=0 corresponds to S11
plt.title('Smith Chart of S11')
plt.show()

もうコード書く必要もないし、Pythonの環境を整える必要もない。すごい時代になったものだ…

 

 

2024年12月22日 (日)

松のやで“厚切り200g”にんにく醤油のフライドステーキ定食をいただく。ものすごい数のニンニクと分厚い豚肉、濃いタレでご飯が進む味。そして松屋でダブルカットヒレステーキ丼(120g×2で240g)をいただく。柔らかくはないがしっかりと噛み応えがある肉で肉食べた感強し。

一見してニンニクの量がとんでもない。びっくりした。予想以上だった。

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豚肉もものすごく厚く、これは食べでがある。タレも濃くていい。

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また別の日は松屋でダブルカットヒレステーキ丼を。
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さすがにWにすると肉で米が隠されるほど多い。柔らかくはないが許容範囲で、逆に嚙み応えがあっていい。

肉・肉・肉で肉食べた感強い。

 

2024年12月21日 (土)

映画「はたらく細胞」を観てきた。とてもよかった!この設定で人間パートも細胞パートも泣ける話になるとは…アクションはすごいし(特に佐藤健さん)永野芽郁さん可愛いし芦田愛菜さんの演技に感動、Fukaseさんの正体に衝撃。笑えて泣けて勉強になるお得な映画。

原作はある程度読んでいた(BLACKは1、2話程度)ので内容想像していたのだが、想像の100倍くらいよかった。

まさか泣ける話になっているとは…(会場ですすり泣く声があちこちで聞こえたり)

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細胞パートは、とにかく永野芽郁さんが可愛いのと、佐藤健さんがあのメイクなのにかっこいい。アクションもこれまであまり見たことないような壁蹴りアクションですごい。仲里依紗さんもとにかく強くて、山本耕史さんとのシーンもよかった。ただアクションと言えば最後に持って行ったのは松本若菜さんでした。
Fukaseさんの生い立ちといい、とにかく想像していなかったような泣けるシーンが最後に連発されます。

一番泣けたのはあの白い…(ネタバレなんで書かない)。

人間パートは、阿部サダヲさんが最初は笑かしてくる(便意のところはひとごとじゃない…)がどんどん泣ける話になっていく。

芦田愛菜さんは最初可愛くてどんどん病気になって…という演技はやはりすごい。

エンドクレジットで出てきた細胞の詳細な説明もあって勉強にもなる。これはお勧め。

エンディング曲のOfficial髭男dismの50%もいい曲です。

2024年12月20日 (金)

ペッパーズ・ゴースト(伊坂幸太郎さん)を読んだ。他人の未来を見ることができる国語教師と、教え子が書いた猫を虐待していた奴らに罰を与える2人組の小説が驚きの展開で重なり、過去のテロ事件やマスコミ報道、ニーチェの言葉とも重なりさらに驚きの真相に。面白かった!

書店でものすごい数が平積みされていて、伊坂さん人気がよくわかる。

20241219-171154

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あらすじは「中学教師の檀は、猫を愛する妙な二人組の小説原稿を生徒から渡される。さらに他人の未来を観る力を持つことから謎の集団とも関わり始め……。苦い過去を乗り越えて檀先生は、世界を、自分を救えるのか!?

というもの。檀先生の未来を見る能力<先行上映>は他人の飛沫をあびる!ことで発生するもので、それを得るための苦労が面白い。

また教え子の女子が書いてきた小説(猫を虐待していたり、その動画に賛辞を送っていた連中を2人組の猫好きな男たちが復習していく)が交互に挟まる展開で、これ全然関係ないじゃない、と思ったら驚きの展開でクロスオーバー。なるほど、やっぱり伏線がはってあった。

テロや、近年のマスコミ報道とかの批判にもつながる話もあり、そしてなんとニーチェのツァラトゥストラも重要な役割を果たす。

ラストの真相はそのニーチェの言葉が伏線にもなっていた。びっくり。やっぱり伊坂さんは面白い。タイトルの意味もそこで分かる。

ペッパーズゴーストはディズニーのホーンテッドマンションのゴーストに使われているそう。

https://castel.jp/p/1860

伏線と言えば部長のが一番好きだったり。お勧めです。

高周波・RFニュース 2024年12月20日 Qualcommの6Gスペクトルのプレゼン資料、3GPPの6Gのシナリオとパフォーマンス要件、Infineonの新ミリ波レーダチップ、Spectrum Controlのミリ波ダウンコンバートSiP、NXPが車載ネットワークのAviva Linksを買収など

・Qualcommの6Gスペクトルのプレゼン資料

やっぱりテラヘルツより7GHz帯が現実的。

6G technology and spectrum needs: Unlocking the next generation of wireless connectivity

202412201

・3GPPの6Gのシナリオとパフォーマンス要件

6G Scenarios and Performance Requirements

202412203

・Infineonの新ミリ波レーダチップ

Infineon's new radar MMIC RASIC™ CTRX8191F enables the next generation of 4D and HD imaging radars

202412202

・Spectrum Controlのミリ波ダウンコンバートSiP

Spectrum Control Introduces mmWave Block Converter with Integrated Digital Control in a Surface Mount Package

202412204

・NXPが車載ネットワークのAviva Linksを買収

NXP to Acquire Automotive Networking Pioneer Aviva Links, Accelerating Asymmetrical ASA Multi-Gigabit Connectivity in Software-Defined Vehicles

・SiversとAyar Lasbが協業

Sivers Semiconductors and Ayar Labs to expand their partnership on enabling high volume manufacturing of optical I/O solutions for scalable cost-effective AI infrastructure

その他:

Can AI rescue 5G?

 

モアナと伝説の海2を観てきた。やっぱり海や肌の質感(おじいさんとか)のCGがすごい。しかしお約束だが島からの同行者たちの最初のつかえなさぶりがひどい…カカモラの戦士やマタンギ(ソニンさん)の歌、ココナッツディスプレイやマウイの刺青のあれが特によかった。

ちょっと出遅れましたが観てきました。シールもらった。

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しかしどんどん海や、肌の質感がすごくなっていく。髪の毛も。もういくらCGが進んでも驚かないとはいえさすがはディズニー。

あらすじは

モアナが壮大な冒険の末に故郷の島を救ってから3年。妹シメアが生まれて少し大人になったモアナは、愛する家族や島の仲間たちに囲まれながら、以前は禁じられていた海へと航海に繰り出す日々を送っていた。そんなある日、「かつて人々は海でつながっていたが、人間を憎む神によって引き裂かれてしまった。海の果てにある島にたどり着けば呪いが解け、世界は再びひとつになる」という伝説を知ったモアナは、人々の絆を取り戻すため立ちあがることを決意。風と海を司る半神半人のマウイや島の新たな仲間たちとともに、危険に満ちた冒険の旅に出る。

というものだが、とにかく新たな仲間というのがつかえなさすぎて笑える。にわとりがマシに思える…でも当然最後はちゃんとしますが。

今回の新キャラではマタンギがよかった。ソニンさんが吹き替えだがその歌もよかった。しかしエンドクレジット中のあれを見るとまだ何も終わってない(3作目への布石)。

カカモラの戦士がかっこよかったり、マウイの刺青が大変なことになってどうなるのかと思ったら…というのもよかった。

終わると子供たちが拍手してたので、やっぱり人気があるなあと感心。

ところであれはムツゴロウ?ハゼ?

2024年12月19日 (木)

数理科学 量子力学の軌跡 現代的視点で捉えなおす100年の歩みを買った。1969年の数理科学で山内恭彦、朝永振一郎らが座談会をしていたとか、湯川は最初、核力を電子起源として仁科からアドバイスもらったとか、マクロな状態の重ね合わせやFeynmannおそるべし、とか面白い。

数理科学2025年1月号 量子力学の軌跡 現代的視点で捉えなおす100年の歩みを買った。

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アマゾンリンク:https://amzn.to/3BBFWA0

内容は

巻頭言 ~ 量子力学の建設から百年を迎えて ~ 筒井 泉

 どこから数えて100年?と思ったらハイゼンベルクの行列力学が出てからだそうです。


量子論から量子力学へ 山本義隆

 山本さんらしく歴史的なことがとても詳しいのと、最後のFeynmannおそるべしである、が面白い。


量子力学と素粒子論の成り立ち 米谷民明

 湯川さんが中間子のもとになる発表をしたとき、電子を考えていたが仁科さんからボソンを考えた方がいいというアドバイスがあったのは知らなかった。また朝永さんは繰り込みのことを自己無撞着引算法と呼んでいたことも。


日本における量子力学の受容 伊藤憲二

 1969年の数理科学で山内恭彦、朝永振一郎、山口嘉夫、西島和彦が量子力学についての座談会をしていたのはすごい。


量子力学のユニークさ ~ 量子力学は他の物理学理論とどう違うか ~ 谷村省吾

 基礎から応用まで分かりやすく書かれていて面白かった。


量子と物理 ~ マクロ系における量子力学 ~ 清水 明

 マクロな重ね合わせのことは初めて知った。

量子力学の基礎問題 ~ 現状と新たな展開 ~ 木村 元

 ベル定理から情報因果律まで最新の状況まで含めて読めたのは初めて。

量子と情報 ~ 量子情報科学の創成期の人々とその後の発展 ~ 井元信之

 量子マネー面白い。また量子コンピュータ、FTQCまで書かれていて参考になる。

2024年12月18日 (水)

高周波エンジニアのためのAI・機械学習入門(21)PythonとKeras3.0とscikit-rfを使ってディープラーニング(DNN)で同軸コネクタがついたマイクロストリップラインのSパラメータからTDRを使わずに特性インピーダンスを予測する。誘電率、L、C、線幅、厚みを振っても精度はよかった。

前回はL、C、線幅のみをふって予測させてみたが非常にいい精度が得られた。

今回は基板比誘電率、L、C、線幅、基板厚みまで振ってみた。

コードは前回と同じなので結果だけ。

このくらいSパラメータはばらついているが、

Measurementjigdnn04

予測精度はかなりいい。

Measurementjigdnn03

これ本当にTDR置き換えられるのではないか。

 

高周波・RFニュース 2024年12月18日 RCRwirelessの6Gフォーラムレポート、OmdiaとHuaweiのData-driven NPS Managementホワイトペーパー、GSAのPrivate Mobile Networkレポート、TDKの環境負荷が小さいSMDバリスタ

・RCRwirelessの6Gフォーラムレポート

https://content.rcrwireless.com/6g-forum-2024-key-findings-report
202412181

・OmdiaとHuaweiのData-driven NPS Managementホワイトペーパー

Omdia and Huawei Release CSP Data-driven NPS Management White Paper202412182

・GSAのPrivate Mobile Networkレポート

PMN December 2024-Members

202412183

・TDKの環境負荷が小さいSMDバリスタ

TDK、環境負荷が小さいSMDバリスタ「Xシリーズ」を開発

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2024年12月17日 (火)

エミール・ガレ展 美しきガラスの世界@美術館「えき」京都を観てきた。ものすごく綺麗なガラス工芸で、植物モチーフやジャポニズムも。来ている人の女性比率99%くらいだった。

エミール・ガレ展をやっているのを知って京都駅→伊勢丹まで。

石岡瑛子 I デザイン@兵庫県立美術館を観てきた時もそうだったが、来ている人の女性比率99%くらいだった。

どれも目が眩むほどきれいなガラス工芸。

写真もOKだった。

20241212-152152 20241212-152259 20241212-152325 20241212-152445 20241212-152522 20241212-152704 20241212-152740 20241212-152801

 

 

高周波・RFニュース 2024年12月17日 BAWフィルタのAkoustisが事業売却へ、Nordic nRF52840を使ったMatter Over Threadスマートロック、NokiaとEOLOがイタリアに5Gミリ波ネットワークを、CCS Insightsの2025年通信業界予測、Imecの140GHzのInPチップレット

・BAWフィルタのAkoustisが事業売却へ
Qorvoに訴えられたのが致命傷だったのかな。でも買うところあるのだろうか。

Akoustis to Pursue Strategic Sale of its Business Through Voluntary Chapter 11 Process

・Nordic nRF52840を使ったMatter Over Threadスマートロック

The Secuyou Smart Lock Matter integrates Nordic’s nRF52840 multiprotocol SoC to provide secure Matter over Thread smart-home connectivity

202412171

・NokiaとEOLOがイタリアに5Gミリ波ネットワークを

Nokia and EOLO deploy Europe’s first 5G standalone mmWave network in Italy

・CCS Insightsの2025年通信業界予測

CCS Predictions 2025

・Imecの140GHzのInPチップレット

Imec Integrates InP Chiplets on 300mm RF Silicon Interposer with Excellent 140 GHz Performance

202412172

2024年12月16日 (月)

高周波エンジニアのためのAI・機械学習入門(20)PythonとKeras3.0とscikit-rfを使ってディープラーニング(DNN)で同軸コネクタがついたマイクロストリップラインのSパラメータからTDRを使わずに特性インピーダンスを予測する。かなりいい精度が得られた。

さて前回はモンテカルロシミュレーションで学習用のデータを作った。

今回は実際にDNNをやってみる。

まずは読み込み。


import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
from sklearn.model_selection import train_test_split
import os
os.environ["KERAS_BACKEND"] = "tensorflow"
import keras

data_label = np.load("tl_data.npz")
data = data_label["data"]
label = data_label["label"]
x_train, x_test, y_train, y_test = train_test_split(data, label, test_size=0.3, random_state=0)

次はモデルの設定。フィルタのときと同じにした。


# Functional APIでDense層を3層にしたDNNを設定
hidden_dim = 100
inputs = keras.Input(shape=(200, 5))
x = keras.layers.Flatten()(inputs)
x = keras.layers.Dense(hidden_dim, activation="relu")(x)
x = keras.layers.Dense(hidden_dim, activation="relu")(x)
x = keras.layers.Dense(hidden_dim, activation="relu")(x)
outputs = keras.layers.Dense(1)(x)

# モデルの設定
model = keras.Model(inputs=inputs, outputs=outputs)
model.compile(loss = 'mean_squared_error' ,optimizer=keras.optimizers.Adam())

そして学習。


batch_size = 32
epochs = 100

keras.utils.set_random_seed(1)
history = model.fit(
    x_train,
    y_train,
    batch_size=batch_size,
    epochs=epochs,
    validation_split=0.15,
)
y_pred = model.predict(x_test)
metric = keras.metrics.R2Score()
metric.update_state(y_test, y_pred)
result = metric.result()
print(result)
error = np.abs((y_test - y_pred)/y_test*100)
print(error.mean())

これでなんと99.99%のR2scoreが得られた。

図示すると、


legend = ["Z0"]
fig, ax = plt.subplots(1, 2, figsize=(12,6))

maxvalue = y_pred.max()
minvalue = y_pred.min()
ax[0].scatter(y_pred, y_test, c="r", s=5)
ax[0].plot([0,maxvalue], [0,maxvalue], "--", c="black")
ax[0].set_xlabel("推定した値", fontname='MS Gothic')
ax[0].set_ylabel("実際の値", fontname='MS Gothic')
ax[0].set_xlim(minvalue, maxvalue)
ax[0].set_ylim(minvalue, maxvalue)
ax[0].grid()
ax[0].legend([legend[0] + f" 平均誤差{error.mean():.2f}%"], prop={"family":"MS Gothic"})
ax[1].hist(error, bins = 100)
ax[1].set_xlabel("誤差[%]", fontname='MS Gothic')
ax[1].set_ylabel("頻度", fontname='MS Gothic')
ax[1].grid()
fig.tight_layout()
plt.show()

Measurementjigdnn02

かなり合ってる。これ、もう少し現実的なモデルを使えば十分使えるのではなかろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高周波・RFニュース 2024年12月16日 IEEE Microwave Magazineの特集は能動素子、広帯域ネットアナの校正など。Microwave Journalは軍用電子機器、阪大と東洋紡が6Gに向けた低損失基板、Broadcomの4Q決算、SamsungのXRヘッドセットMoohan、iFixitがゲームボーイ互換機を分解

・IEEE Microwave Magazineの特集は能動素子、広帯域ネットアナの校正など
https://ieeexplore.ieee.org/xpl/mostRecentIssue.jsp?punumber=6668

202412161

・Microwave Journalは軍用電子機器
https://www.microwavejournal.com/publications/1
202412162

Atyuneというアンテナマッチング用ソフトがあるのを初めて知った。

https://www.atyune.com/

・阪大と東洋紡が6Gに向けた低損失基板

6G通信実用化に貢献、高耐熱性ポリイミドフィルムを活用した 高周波伝送向け電子回路基板を東洋紡株式会社と共同開発

202412163

・Broadcomの4Q決算

Broadcom Inc. Announces Fourth Quarter and Fiscal Year 2024 Financial Results and Quarterly Dividend

・SamsungのXRヘッドセットMoohan

Unlock the Infinite Possibilities of XR With Galaxy AI

202412164

・iFixitがゲームボーイ互換機を分解

Wi-Fi/Bluetoothも入っている。

ModRetro Chromatic: Better Than the Game Boy Color it Emulates

 

 

2024年12月15日 (日)

松屋で煮込みビーフシチュー定食をいただく。お肉が柔らかく、シチューの味がご飯によく合う濃いものでとても美味しかった。人参も大きい。また炙り十勝豚丼もいただく。ものすごい枚数の豚肉でこれもタレが濃く美味しい。

前回も美味しかったなと思って注文。今回は肉2倍とかないのか。

20241201-131621

とにかく肉が柔らかい。そしてシチューの味が濃くてご飯(特盛)が進む。すぐご飯が枯渇。

20241201-131623

ただドフィノワーズはあんまり存在感ないなあ…

さて別の日に今度は炙り十勝豚丼をいただいた。

20241205-111001

想像していたよりはるかに多い枚数の豚肉で、食べても食べても肉。これは満足度高いんじゃないでしょうか。タレも濃くて美味しい。

2024年12月14日 (土)

映画「クレイヴン・ザ・ハンター」をIMAXで観てきた。肉体のみで戦うのが逆に新鮮で面白かったが、殺され方がエグい…R15+もしょうがない。ラッセル・クロウがロシア訛りの悪い親父を演じているのもよかった。弟がものまねしてるのは伏線なのか(スパイダーマンの設定どおり)。

IMAXで観てきました。

20241213-143649

とにかく主役のアーロン・テイラー=ジョンソンの肉体がすごい。最初の刑務所のシーンからその肉体を使ったアクロバットのようなアクションが続く。しかも殺し方がエグい…これはR15+も仕方ない。とにかく殺されまくる映画。

そしてギャングのボスである親父(職業?は最後の方まではっきり言わなかった)がラッセル・クロウ。最近こういうでっぷりした役が多いが、ロシア語訛りの英語を話していた。狩りが好きで子供達をライオンを仕留めに連れて行ってある事件が起きてクレイヴンが生まれることとなる。

きっかけのカリプソも最後の方でなんでこの格好?と思ったらああ、そういう…映画内では説明はないですが。

ザ・フォーリナー(催眠をかける能力だそうだ)もライノもスパイダーマンのヴィランで、クレイヴンもそう、ということはスパイダーマン抜きでヴィラン同士が闘う映画ということでそれはそれで面白い。

弟もものまね(あれは実際やってないよね?ラッセル・クロウの真似だけは本人かもしれないと思った。)とライノが伏線でスパイダーマンの設定どおりになったようで、これは続編できそう。

2024年12月13日 (金)

「浜村渚の計算ノート 11さつめ エッシャーランドでだまし絵を」を読んだ。今回はルース・アーロンペア、5枚のカードと2人の囚人パズル、3パスプロトコル、ペンローズの三角形とペンローズ・タイル、そしてエッシャー。ちょっと叙述も入ったり?解説はヨビノリたくみさん。

本作品で15年目だそうです。

20241209-165215

アマゾンリンク:https://amzn.to/3D38ti1

今回の内容は、

・ルース・アーロンゲーム

ルース・アーロンペアが出てきます。ただ、エルデシュの証明は誤りだったという話(密度が0なのは証明した)。

Ruth-Aaron Pair

・クッキー、翌日サウナ

5枚のカードと2人の囚人パズル(を変えたもの)が出てきます。

論理クイズ トランプ当て

The 5 card problem with 2 prisoners [duplicate]

・ねじれねじれて三角形

ペンローズの三角形が出てきます。

・エッシャーランドでだまし絵を

 これはミステリとしても面白かったり。

 もちろんエッシャーのだまし絵が出てきますが、ペンローズ・タイルも。あと鍵のパズル(3パス プロトコル)も出てきます。

解説はヨビノリたくみさんで、これも面白かった。

しかし11さつ(実際は13冊)もネタが続くのがすごいな。次はどんなネタを持ってこられるか楽しみ。

高周波・RFニュース 2024年12月13日 TDKの新パワーインダクタと解説、SEMCOの1608 X7T 10㎌ 10V 車載MLCC、Qualcommの6G Foundry記事、STMのIoTモジュール、アナログデバイセズのソフトウェア無線学習モジュール、TechInsightsのHuawei Mate 70解析など

・TDKの新パワーインダクタと解説

インダクタ: 業界最小サイズの電源系薄膜インダクタの開発と量産

超小型メタルパワーインダクタ PLEシリーズ

202412131

・SEMCOの1608 X7T 10㎌ 10V 車載MLCC

Samsung Electro-Mechanics Launches the World's First Automotive MLCC: 0603 Inch X7T 10㎌ 10V

202412132

・Qualcommの6G Foundry記事

6G Foundry: Could digital twins unlock new value for network operators

・STMのIoTモジュール

STMicroelectronics introduces first STM32-ready wireless IoT modules leveraging collaboration with Qualcomm

202412133

・アナログデバイセズのソフトウェア無線学習モジュール

Analog Devices Introduces Software-Defined Radio Active Learning Module for Students

202412134

・TechInsightsのHuawei Mate 70解析

HiSilicon Kirin 9020 from Mate 70 Pro Plus - Die Analysis

その他:

NXP Collaborates with geo for Matter-Enabled Smart Energy Management for the Autonomous Home

u-blox launches new GNSS chip for wearable applications featuring ultra-low power consumption and high positioning accuracy in the smallest form factor

Marvell:

O-Band Optics: A New Market for Optimizing the Cloud

Nokia:

https://content.rcrwireless.com/how-will-ai-improve-energy-efficiency-in-the-ran-report

2024年12月12日 (木)

高周波エンジニアのためのAI・機械学習入門(19)PythonとKeras3.0とscikit-rfを使ってディープラーニング(DNN)で同軸コネクタがついたマイクロストリップラインのSパラメータからTDRを使わずに特性インピーダンスを予測する。今回は学習データをモンテカルロで作る。

フィルタ、アンテナとAI・機械学習の事例をやってきたので今回は伝送線路系。

測定治具は通常、同軸コネクタ(SMAなど)→同軸の芯と基板との接続部(不連続部)→基板に形成された伝送線路(マイクロストリップラインなど)のような構成をとる。特に不連続部の反射が大きかったりばらついたりして、マイクロストリップラインの特性インピーダンスがSパラメータだけからはよくわからない。通常使われるのはTDR(Time Domain Reflectometry)。

今回はTDRを使わず、不連続部と線路幅がばらついたSパラメータと特性インピーダンスを学習させて、Sパラメータのみで特性インピーダンスを予測する。

前回で、測定治具のモデリングの関数を作っておいた。これを使ってモンテカルロシミュレーションを行う。

基本、フィルタのときと同じなので説明は略。

不連続部をLとCでモデリングして、これと線路幅を乱数で振っている。そのSパラメータをdata, 特性インピーダンスをlabelとして10000個のデータを作る。


import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
import skrf as rf
from skrf.media import Coaxial, MLine
rf.stylely()

def mesurement_jig(fstart, fstop, n, coaxial_length, cap, ind, width, length, height, er):
    """
    測定治具を模したSパラメータ及び基板の特性インピーダンスを返す関数

    測定治具は
    同軸コネクタ→シャントC→シリーズL
    →基板に形成されたマイクロストリップライン
    →シリーズL→シャントC→同軸コネクタの構成
    導体損・tanδは今回は固定されている。

    Parameters
    ----------
    fstart : float
        最低周波数[GHz]
    fstop :  float
        最高周波数[GHz]
    n : int
        周波数分割数
    coaxial_length : float
        同軸コネクタ部分の長さ[mm]
    cap : float
        同軸コネクタ・基板接続部キャパシタンス[pF]
    ind : float
        同軸コネクタ・基板接続部インダクタンス[nH]
    width : float
        線路幅[mm]
    length : float
        線路長さ[mm]
    height : float
        基板厚み[mm]
    er : float
        基板比誘電率

    Returns
    -------
    Stl : scikit-rfのNetwork
        測定治具のSパラメータ
    z0 : float
        中央周波数の特性インピーダンス
    """
    #周波数範囲設定
    freq = rf.Frequency(fstart, fstop, n, "GHz")

    #同軸コネクタのパラメータ(SMA相当)
    coax = Coaxial(frequency=freq, Dint=1.3e-3, Dout = 4.59e-3, epsilon_r=2.29, tan_delta=4e-4, sigma=1/0.022e-6, z0_port=50)

    #マイクロストリップラインのパラメータ
    msl = MLine(frequency=freq, z0_port=50, w=width*1e-3, h=height*1e-3, t=35e-6, ep_r=er, tand=0.01, rho=1e-8, rough=0.127e-6)

    #同軸コネクタの長さ決定
    coax_line = coax.line(coaxial_length, unit="mm", name="coax_line")

    #マイクロストリップラインの長さ決定
    msl_line = msl.line(length,  unit="mm", name = "msl_line")

    #同軸コネクタと基板の接続部のLC
    C = msl.shunt_capacitor(cap * 1e-12)
    L = msl.inductor(ind * 1e-9)

    #Casccade接続する
    Stl = coax_line ** C ** L ** msl_line ** L ** C ** coax_line

    #中心周波数の基板の特性インピーダンスを求める。
    z0 = msl.z0[n // 2].real

    return Stl, z0


#周波数の設定
fstart = 0.1
fstop = 20
n = 200

#固定する項目の設定
er = 4.0
length = 100
coaxial_length = 10
height = 0.254

#モンテカルロシミュレーションではL, C, 線路幅を乱数で振るがそれの最大最小
Lmin = 0.05
Lmax = 0.2
Cmin = 0.01
Cmax = 0.1
wmin = 0.2
wmax = 0.8


#測定治具データ1つ分作る関数
def tl_data(fstart, fstop, n, coaxial_length, cap, ind, width, length, height, er):
    """
    Kerasで読めるような形で測定治具の2ポートSパラメータと特性インピーダンスを
    1つ分のdata, labelとして出力する。具体的にはdataは(1, points, 5), labelは(1, 1)。
    dataが5なのは対称的なのでS11=S22、S21=S12かつ複素数データなので
    freq, S11real, S11imag, S21real, S21imagだから。Sパラメータは絶対値1なので規格化はせず
    周波数のみ最大周波数で割っている。
    """
    Stl, label = mesurement_jig(fstart, fstop, n, coaxial_length, cap, ind, width, length, height, er)
    freq = Stl.f
    Spara = Stl.s
    data = np.array([freq[:]/fstop*1E-9,Spara[:,0, 0].real, Spara[:,0, 0].imag,
                     Spara[:,1, 0].real, Spara[:,1, 0].imag]).T.reshape(1, Spara.shape[0],5)
    return data, label


#モンテカルロシミュレーションでデータ作成して保存する。
N = 10000
np.random.seed(1)
data = np.empty((0, n, 5))
label = np.empty((0, 1))
for i in range(N):
    L = Lmin + (Lmax - Lmin) * np.random.rand()
    C = Cmin + (Cmax - Cmin) * np.random.rand()
    w = wmin + (wmax - wmin) * np.random.rand()
    x, y = tl_data(fstart, fstop, n, coaxial_length, C, L, w, length, height, er)
    data = np.vstack((data, x))
    label = np.vstack((label, y))

#保存
np.savez_compressed("tl_data.npz", data=data, label=label)

最初の1000個のS11をプロットしたもの。まあまあ波形がばらついている。

Measurementjigdnn01

さて準備ができたので次はDNNをやってみる(続く)。

2024年12月11日 (水)

捜査線上の夕映え(有栖川有栖さんの火村シリーズ)を読んだ。コロナ禍で最中で起きた殺人事件。容疑者も少なくすぐに解決すると思われたが、意外なジョーカーが…ジョーカーの正体には驚いた。また表紙にもなっている場所が本当に良さそうなところで旅行したくなった。

久しぶりの火村シリーズを楽しみに読んだ。

20241203-174144

アマゾンリンク:https://amzn.to/4ghunww

あらすじは

大阪のマンションの一室で、元ホストの死体が
スーツケースに押し込められた状態で発見された。
凶器や被疑者はすぐに見つかり、
難なく解決するかに思われた事件は、
鉄壁のアリバイと捜査を攪乱する
“ジョーカー”によって不可能犯罪と化す。

というもの。これはトリックどうこうというより、解説にも書かれていますが動機、登場人物たちの関係性や、ある島への旅行が印象的で、あとがきでも有栖川さんがその旅行について語られている。

しかしジョーカーの正体がこれとは…しかも犯人との関係性があれとは…

これはしみじみ読んで旅に行きたくなるお話でした。

高周波・RFニュース 2024年12月11日 5G AmericasがセルラーネットワークでのAIのホワイトペーパー、GSAが2024年の5Gレビュー、NordicがIoTに適したThingy:91 X発表、Wi-Fi 6GHzが世界でどうなっているか、Huaweiが5G GaNパワーアンプで有利、Samsung Galaxy M34 5G分解

・5G AmericasがセルラーネットワークでのAIのホワイトペーパー

5G Americas Publishes Comprehensive Insights on AI’s Role in Cellular Networks

202412111

・ATISもAIとテレコムネットワークについてのホワイトペーパーを出していた。

・GSAが2024年の5Gレビュー

GSA 2024 a Year in Review

202412112

・NordicがIoTに適したThingy:91 X発表

Nordic Thingy:91 X streamlines prototyping of cellular IoT and Wi-Fi locationing

202412113

・Wi-Fi 6GHzが世界でどうなっているか

What is the global status of 6 GHz Wi-Fi?

202412114

・Huaweiが5G GaNパワーアンプで有利

Huawei has one 5G power that is hard for the US to hurt

・Samsung Galaxy M34 5G分解

 

・Huawei Mate 70 Pro分解動画(中国語)

2024年12月10日 (火)

世界遺産 大シルクロード展@京都文化博物館を観てきた。一級文物(日本の国宝に相当)はやはりすごかった。瑪瑙象嵌杯を初めてみたし、マニ教ソグド語の文字に驚いたり。六花形脚付杯の細工も印象的。

京都文化博物館に世界遺産 大シルクロード展を観に来た。写真は全てOKでした。

20241127-112138 20241127-112233

瑪瑙象嵌杯。

20241127-112405

マニ教ソグド語の手紙。この文字、全く読める気がしない。

20241127-112528

20241127-113227 20241127-114749

六花形脚付杯。絵柄がすごい。

20241127-114840 20241127-115450

どれも興味深いものばかり。

2024年12月 9日 (月)

Pythonと高周波ライブラリscikit-rfを使って同軸コネクタ→同軸・基板接続不連続(LとC)→伝送線路(マイクロストリップライン)のような構成の測定治具のSパラメータ、特性インピーダンスを出力する関数を作る。後で機械学習に使うための準備。

LCフィルタ、パッチアンテナの次は伝送線路(マイクロストリップライン)と同軸コネクタ(SMAなど)を含む測定治具をやってみよう。

uSimmics(旧名QucsStudio)で以前やってみたこんな構成をPythonとscikit-rfで実施するイメージ。

Measurementjigsckitrf01

さっそく関数を紹介すると(もうコメントに説明があるので詳しくは略)、


import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
import skrf as rf
from skrf.media import Coaxial, MLine
rf.stylely()

def mesurement_jig(fstart, fstop, n, coaxial_length, cap, ind, width, length, height, er):
    """
    測定治具を模したSパラメータ及び基板の特性インピーダンスを返す関数

    測定治具は
    同軸コネクタ→シャントC→シリーズL
    →基板に形成されたマイクロストリップライン
    →シリーズL→シャントC→同軸コネクタの構成
    導体損・tanδは今回は固定されている。

    Parameters
    ----------
    fstart : float
        最低周波数[GHz]
    fstop :  float
        最高周波数[GHz]
    n : int
        周波数分割数
    coaxial_length : float
        同軸コネクタ部分の長さ[mm]
    cap : float
        同軸コネクタ・基板接続部キャパシタンス[pF]
    ind : float
        同軸コネクタ・基板接続部インダクタンス[nH]
    width : float
        線路幅[mm]
    length : float
        線路長さ[mm]
    height : float
        基板厚み[mm]
    er : float
        基板比誘電率

    Returns
    -------
    Stl : scikit-rfのNetwork
        測定治具のSパラメータ
    z0 : float
        中央周波数の特性インピーダンス
    """
    #周波数範囲設定
    freq = rf.Frequency(fstart, fstop, n, "GHz")

    #同軸コネクタのパラメータ(SMA相当)
    coax = Coaxial(frequency=freq, Dint=1.3e-3, Dout = 4.59e-3, epsilon_r=2.29, tan_delta=4e-4, sigma=1/0.022e-6, z0_port=50)

    #マイクロストリップラインのパラメータ
    msl = MLine(frequency=freq, z0_port=50, w=width*1e-3, h=height*1e-3, t=35e-6, ep_r=er, tand=0.01, rho=1e-8, rough=0.127e-6)

    #同軸コネクタの長さ決定
    coax_line = coax.line(coaxial_length, unit="mm", name="coax_line")

    #マイクロストリップラインの長さ決定
    msl_line = msl.line(length,  unit="mm", name = "msl_line")

    #同軸コネクタと基板の接続部のLC
    C = msl.shunt_capacitor(cap * 1e-12)
    L = msl.inductor(ind * 1e-9)

    #Casccade接続する
    Stl = coax_line ** C ** L ** msl_line ** L ** C ** coax_line
    Stl.name = "Measurement jig"

    #中心周波数の基板の特性インピーダンスを求める。
    z0 = msl.z0[n // 2].real

    return Stl, z0

これで、例えば基板のインピーダンスは同じとしてL,Cを変えた場合のS11を見ると、

Stl1, z0_1 = mesurement_jig(0.1, 20, 200, 10, 0.05, 0.2, 0.49, 100, 0.254, 4)
Stl2, z0_2 = mesurement_jig(0.1, 20, 200, 10, 0.2, 0.2, 0.49, 100, 0.254, 4)
Stl3, z0_3 = mesurement_jig(0.1, 20, 200, 10, 0.05, 0.3, 0.49, 100, 0.254, 4)
Stl1.plot_s_db(m=0, n=0)
Stl2.plot_s_db(m=0, n=0)
Stl3.plot_s_db(m=0, n=0)
Measurementjigsckitrf02
とかなり違う。しかし基板部分の特性インピーダンスは
print(z0_1, z0_2, z0_3)
50.23630901433205 50.23630901433205 50.23630901433205
ともちろん全部一緒。
S11から特性インピーダンスを求めるにはTDR(Time Domain Reflectometry)を使うことが多いが、これからやろうとしていることはTDRを使わずにSパラメータだけから特性インピーダンスを機械学習で予測するということ。
では次回に。

高周波・RFニュース2024年12月9日 iFixitがDJI Neo分解、TechInsightsがApple Pencil Pro分解、QualcommのNeurIPS 2024でのAI技術発表、IntelのIEDM 2024での発表、 Nokiaの7GHz帯の6G、Analog DevicesのPhased Array Antennaのホワイトペーパー、ZDTが史上二番目の売上高

・iFixitがDJI Neo分解

DJI Neo Teardown: This Year’s Most Giftable Drone Has an Unfixable Camera

202412091

・TechInsightsがApple Pencil Pro分解

Apple Pencil Pro 2024 (A2538) Teardown

202412092

・QualcommのNeurIPS 2024でのAI技術発表

Qualcomm at NeurIPS 2024: Our groundbreaking innovations and cutting-edge advancements in AI

202412093

・IntelのIEDM 2024での発表

Intel Foundry Unveils Breakthroughs in Interconnect Scaling for Future Nodes

・Nokiaの7GHz帯の6G

Nokia kicks off 6G test in 7GHz at Dallas HQ

・Analog DevicesのPhased Array Antennaのホワイトペーパー

Highly Integrated Multibeam Beamformers Offer SWaP Benefits for Payload Phased Array Antennas

・ZDTが史上二番目の売上高

Zhen Ding Releases November 2024 Monthly Revenue Report

2024年12月 8日 (日)

松のやで極厚ロースかつ丼をいただく。確かにめちゃくちゃ厚くて、かつ熱くて食べ応え十分。

この写真ではわからないですが、めちゃくちゃ厚いです。それがめちゃくちゃ(ご飯も含め)熱々で出てきた。

これは食べ応えあった。三つ葉もいい感じ。

20241130-124702

2024年12月 7日 (土)

映画「ジャワーン(JAWAN)」を観てきた。もうなんでもありで面白かった!チャーリーズエンジェルからおやじの戦いからカーアクションから政治まで。タイトル回収と冒頭の子供の伏線回収にも痺れたし、敵役が悪すぎるのもカタルシスがある。もちろんダンスもあり。

ポストカードもらった。ちょっとネタバレしているような気もするが…

20241205-113654 20241205-162847

とにかく冒頭から「???」のシーンの連続で、30年後のハイジャックでさらに「???」となって途中である程度真相がわかるまではいったいこれはどういう話なんだと引き込まれる。

チーフと6人の女性(まさにチャーリーが出てくるチャーリーズエンジェルみたいな)の正体やその過去の壮絶さには涙…

とにかく悪役がめちゃくちゃ悪いです。よくこんな設定考えるなあというほど。

もちろんアクションもすごいですが、カーアクションまであるとは驚いた。これもすごかった。

でこれは公式サイトにも出てないのでネタバレ?なのかもですが主役のシャー・ルク・カーンさんの一人二役がびっくり。いちいち親父の登場がかっこいいが主役を食ってるというか本人だから…体もムキムキでかっこいい。

そしてタイトル回収シーンと、冒頭の伏線が回収されるうシーンは痺れた。

政治批判のようなこともあり、すごい勧善懲悪なのでインドで人気が出たのはよくわかる。

もちろんダンスもあり。面白いのでお勧め。

冒頭にdesclaimerが出るのと、エンドクレジットまったく名前読ませる気がないのには驚いたが…

2024年12月 6日 (金)

MATLAB Onlineで高周波基板設計用のRF PCB Toolboxを使ってみる。Coupled line バンドパスフィルタやratraceカプラが設計できる。モーメント法(MoM)や有限要素法(FEM)でちゃんと計算してくれているようだ。

RF Toolboxの次はRF PCB Toolbox。多層のP板の設計に使えるが、平面回路のデザインとソルバーも入っている。

まずはCoupled Line Filterをやってみる。チュートリアルから周波数だけ変えたもの。

まずはどんな構造か図示できる。

Matlabrfpcb003

そしてdesignで設計、Sパラメータに直す(結構時間かかる。ちゃんとシミュレーションしてくれているよう)。

Matlabrfpcb004

ラットレースカプラは基板をRogersに変えてみた。

Matlabrfpcb002

結果はこちら。ちゃんと3GHzで動くようになっている。

Matlabrfpcb001

ソルバーについてはこちら。

Overview of Solvers

しかしMATLABなんでもできるな。Antenna Toolboxもある。

 

 

高周波・RFニュース 2024年12月6日 NGMNが無線パフォーマンス評価フレームワーク発行、5GAAがC-V2Xのロードマップ発行、Marvellの3nm 1.6Tbps PAM4インターコネクト、Nokiaの2.4Tbps光伝送、Silicon Labsの低消費電力モジュール、Xiaomi 14T Pro分解動画

・NGMNが無線パフォーマンス評価フレームワーク発行

NGMN releases “Radio Performance Assessment Framework” to guide next-generation RAN development 

202412061

・5GAAがC-V2Xのロードマップ発行

5GAA publishes updated Roadmap for C-V2X

202412062

・Marvellの3nm 1.6Tbps PAM4インターコネクト

Marvell Unveils Industry’s First 3nm 1.6 Tbps PAM4 Interconnect Platform to Scale Accelerated Infrastructure 

・Nokiaの2.4Tbps光伝送

Nokia and Aramco successfully achieve first 2.4Tbps optical transmission

・Silicon Labsの低消費電力モジュール

Silicon Labs' Breakthrough Ultra-Low Power Wi-Fi 6 and Bluetooth LE 5.4 Modules Supercharge Device Deployment

202412063

・Xiaomi 14T Pro分解動画

 

2024年12月 5日 (木)

MATLAB Onlineで高周波用のRF Toolboxを使ってみる。Touchstoneファイルの読み込み、dB表示グラフ、スミスチャートなど簡単にできるし、フィルタ合成やIEEE P370 De-embedding(ZC-2xThru)も使える(MATLABで書かれたものがオリジナル)。

Interface誌でMATLAB Onlineのライセンスがついてきたのでいろいろ試している。

今回は高周波用途で使われるRF Toolbox。

読み込みは s = sparameters("ファイル名")で簡単にできるし、dB表示の図示はrfplot(s)でOK。ポートを指定する時は下図のようにする。

Matlabrf001

スミスチャートはsmithplot(s, i, j)とこれも簡単に描ける。

Matlabrf002

フィルタ合成もできる。

Matlabrf004

IEEE P370 De-embedding(ZC-2xThru)も使える。

Matlabrf003

もともとこれはMATLABで書かれていたので当然といえばそう。

Pythonのscikit-rfよりずっと簡単な気がする。ただTDRがどうも一回有理関数近似して、とか制限あるっぽい(自分でFFTで作ればいいだけですが)。RF pcb toolboxというのもあって、それを使えば複雑な高周波の平面回路も簡単にできそうなのでそれも試したい。

 

 

 

 

2024年12月 4日 (水)

高周波回路シミュレータQucsStudioがuSimmicsに名称変更し、バージョンも4.8.3から5.8にアップデートされた。Qucsと区別するためだそうだ。また、Pythonの高周波用ライブラリscikit-rfもv1.5.0にバージョンアップされていた

数日前に、QucsStudioの最新版が出た、と思ったらuSimmicsに名称変更されていた。

https://qucsstudio.de/download/

作者さんによると、

https://qucsstudio.de/forums/topic/version-5-8-released/」

待望の新バージョンがダウンロード セクションで入手可能です。Qucs プロジェクトと明確に区​​別するために、アプリケーション名が uSimmics に変更されたことに注意してください。これは、非常に多くの改良、新機能、バグ修正を含むメジャー リリースです。

ということでした。

画面の比較をすると、

QucsStudio

Qucsstudio

uSimmics

Usimmics

ということでアイコンがでかくなった以外はそこまで見た目は変わらない。ただ新機能が追加されているということなのでまた調べてみよう。

また、Pythonの高周波用ライブラリscikit-rfもv1.5.0にバージョンアップされていた。

https://github.com/scikit-rf/scikit-rf/releases/tag/v1.5.0

こちらもpipでアップデート済み。

 

MATLAB OnlineのSimulinkでローレンツ方程式をode8で計算してみる。Interface 2025年1月号でMATLAB Onlineの半年ライセンスがついてきたので。Simulinkを使うのは初めてだったが、わかりやすいSimulink入門コースを修了したのですぐできた。

さて昨日はInterfaceを買ってMATLAB Onlineのライセンスをゲットした話を書いた。

Interface2025年1月号はMATLABで1ニューロンから手作り 数学&図解でディープ・ラーニング。初歩からAlexNetの転移学習、CNNまで話題が豊富でなんとMatlab Onlineの半年ライセンスがついてくる。Simulinkや各種toolboxも使える。早速MATLAB入門オンラインコース修了した。

今日はその中でSimulinkを使ってLorenz方程式を解いてみよう。実はMATLABは昔使っていたが、Simulinkを使うのは今回が初めて。

オンライン講座のSimulink入門がよくできていたので簡単にできた。

ローレンツ方程式は

dx/dt = σ(y - x)

dy/dt = x(ρ - z) - y

dz/dt = xy - βz

の形をしていて、それをSimulinkに落とし込むとこうなった。

Simulinklorenz02

ソルバーは指定できるのでode8にした。結果はこちら。

Simulinklorenz01

箱を線で結ぶだけでできるのは(今更ながら)新鮮。

データインスペクターを使うと重ねて描ける。

Simulinklorenz03

ついでにロジスティック写像の分岐図も描いてみた。

 

2024年12月 3日 (火)

日経サイエンス2025年1月号の特集 和算再発見の佐藤賢一さんの記事「算聖 関孝和の実像」に出てきた矢高に対する円弧の2乗の近似式をカシオの高精度計算サイトkeisan.casio.jpの自作式として作った。ものすごい精度であることがよくわかる。

日経サイエンス2025年1月号の特集は和算再発見だった。

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その中の佐藤賢一さんの記事「算聖 関孝和の実像」に出てきた円弧の2乗の矢高に対する近似式、

関・建部の研幾算法での方法
F(x)=(-9/40+6131089x/120+752638x²/45+340127x³/30-5966x⁴/3+699904x⁵/45)/113^2
関の括要算法での方法
H(x)=(5107600x-23835413x²+43470240x³-37997429x⁴+15047062x⁵-1501025x⁶-281290x⁷)
/(1276900*(1-x)⁵)
が正確な値
cos⁻¹(1-2x)²

と比べてあまりにもすごいのでカシオの高精度計算サイトkeisan.casio.jpに自作式として作ってみた。

リンクはこちら。

 関孝和と建部賢弘の和算での矢高と弦長から弧長を求める精度

こんな感じの画面になります。

Wasan03

Wasan01

Wasan02

やっぱり関孝和はすごいわ。

Interface2025年1月号はMATLABで1ニューロンから手作り 数学&図解でディープ・ラーニング。初歩からAlexNetの転移学習、CNNまで話題が豊富で、なんとMatlab Onlineの半年ライセンスがついてくる。Simulinkや各種toolboxも使える。早速MATLAB入門オンラインコース修了した。

今月のInterfaceはMATLABで1ニューロンから手作り 数学&図解でディープ・ラーニング。

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アマゾンリンク:https://amzn.to/3OzDahr

Simulinkを使って本当に1ニューロンからモデル化してとても分かりやすい。

Matlabintroduction02

そこからAlexNetの転移学習や、CNNの実装、バックプロパゲーション、ADAM、また数学の基礎まで内容が豊富。しかしPythonで私もディープラーニングやっているけどMATLABのほうがはるかに簡単に記述できるな。

そして何と、2025年5月までのMATLAB Onlineのライセンスがついてくる!それ以外にも

・MATLAB Online ・Simulink
・Deep Learning Toolbox
・Statistics and Machine Learning Toolbox
・Image Processing Toolbox
・Computer Vision Toolbox
・Symbolic Math Toolbox

が使える。しかしMATLABは大昔使ったっきりで完全に忘れているのでオンラインコース受けてみた。

MATLAB入門のコース修了証。

Matlabintroduction01

Simulink入門の修了したのだが、うまくコース修了証が表示されない…

ディープラーニング以外にもいろいろ遊んでみよう。

知らなかったのだが、MATLAB Onlineはライセンスなしでも無償で月20時間使えるそうだし。

また付録はディープ・ラーニングの始まりと現代社会での活用、だったがこれも読みごたえがある。エミー・ネーターまで記載されていたのは驚いた。

2024年12月 2日 (月)

高周波エンジニアのためのAI・機械学習入門(18)パッチアンテナ設計モジュールをPythonで作ったので、電気的に測定できる入力インピーダンス、共振周波数を与えて指向性(Directivity)をKeras3.0を用いたディープラーニング(DNN)による回帰で予測する。

さて前回はパッチサイズ(W、L)、基板厚みh、共振周波数を与えて基板誘電率が予測できるかやってみた。

今回は電気的に測定できる入力インピーダンスRinと共振周波数f0のみを与えて指向性が予測できるかやってみる。

学習データはいつものようにモンテカルロシミュレーションで作る。


import numpy as np
import patchantenna as pa

#モンテカルロシミュレーションでは基板比誘電率、厚み、中心周波数を乱数で振るが、それの最大最小
ermin = 2.0
ermax = 10.0
hmin = 0.1
hmax = 1.0
f0min = 1
f0max = 10

#モンテカルロシミュレーションでデータ作成して保存する。
#周波数と入力インピーダンスを与えて指向性を予測する。
N = 10000
np.random.seed(1)
data = np.empty((0, 2))
label = np.empty((0, 1))
for i in range(N):
    er = ermin + (ermax - ermin) * np.random.rand()
    h = hmin + (hmax - hmin) * np.random.rand()
    f0 = f0min + (f0max - f0min) * np.random.rand()    
    ant = pa.PatchAntenna(er, h, f0)
    Rin = ant.input_impedance()
    direc = ant.directivity()
    data = np.vstack((data, np.array([Rin, f0])))
    label = np.vstack((label, direc))

#保存
np.savez_compressed("directivity.npz", data=data, label=label)

 

そしてKeras3.0を用いたディープラーニング(DNN)で予測する。
まずデータを読み込み、訓練データとテストデータに分ける。


import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt
from sklearn.model_selection import train_test_split
import os
os.environ["KERAS_BACKEND"] = "tensorflow"
import keras

data_label = np.load("directivity.npz")
data = data_label["data"]
label = data_label["label"]
x_train, x_test, y_train, y_test = train_test_split(data, label, test_size=0.3, random_state=0)

次にモデルを作る。セル数64の3層のモデル。


#正規化
normalizer = keras.layers.Normalization()
normalizer.adapt(x_train)

# Functional APIでDense層を3層にしたDNNを設定
hidden_dim = 64
inputs = keras.Input(shape=(2,))
x = normalizer(inputs)
x = keras.layers.Dense(hidden_dim, activation="relu")(x)
x = keras.layers.Dense(hidden_dim, activation="relu")(x)
x = keras.layers.Dense(hidden_dim, activation="relu")(x)
outputs = keras.layers.Dense(1)(x)

# モデルの設定
model = keras.Model(inputs=inputs, outputs=outputs)
model.compile(loss = 'mean_squared_error' ,optimizer=keras.optimizers.Adam())

そして学習させる。


batch_size = 32
epochs = 100

keras.utils.set_random_seed(1)
history = model.fit(
    x_train,
    y_train,
    batch_size=batch_size,
    epochs=epochs,
    validation_split=0.15,
)
y_pred = model.predict(x_test)
metric = keras.metrics.R2Score()
metric.update_state(y_test, y_pred)
result = metric.result()
print(result)
error = np.abs((y_test - y_pred)/y_test*100)
print(error.mean(axis=0))

R2score99.7%となかなかいい結果になった。

では図示して確認してみる。


legend = ["Directivity"]
fig, ax = plt.subplots(1, 2, figsize=(12,6))

maxvalue = y_pred.max()
ax[0].scatter(y_pred, y_test, c="r", s=5)
ax[0].plot([0,maxvalue], [0,maxvalue], "--", c="black")
ax[0].set_xlabel("推定した値", fontname='MS Gothic')
ax[0].set_ylabel("実際の値", fontname='MS Gothic')
ax[0].set_xlim(5, maxvalue)
ax[0].set_ylim(5, maxvalue)
ax[0].grid()
ax[0].legend([legend[0] + f" 平均誤差{error.mean():.2f}%"], prop={"family":"MS Gothic"})
ax[1].hist(error, bins = 100)
ax[1].set_xlabel("誤差[%]", fontname='MS Gothic')
ax[1].set_ylabel("頻度", fontname='MS Gothic')
ax[1].grid()
fig.tight_layout()
plt.show()

 

Dnndirectivity

これだけ合っていれば使えそう。次の題材は伝送線路かな。

 

2024年12月 1日 (日)

神座で麻婆麵をいただく。しっかり花椒が効いていて、辛さもありなかなか美味しかった。もちろん白菜もたっぷり。

前々から気になっていたがようやく神座で麻婆麵を食べた。

20241129-112442

想像していたよりずっと本格的な麻婆豆腐が白菜たっぷりのおいしいラーメンの上にかかっている感じ。

ちゃんと花椒も感じられるし、辛さもある。肉も多い。これは当たりだった。

 

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