ペッパーズ・ゴースト(伊坂幸太郎さん)を読んだ。他人の未来を見ることができる国語教師と、教え子が書いた猫を虐待していた奴らに罰を与える2人組の小説が驚きの展開で重なり、過去のテロ事件やマスコミ報道、ニーチェの言葉とも重なりさらに驚きの真相に。面白かった!
書店でものすごい数が平積みされていて、伊坂さん人気がよくわかる。
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あらすじは「中学教師の檀は、猫を愛する妙な二人組の小説原稿を生徒から渡される。さらに他人の未来を観る力を持つことから謎の集団とも関わり始め……。苦い過去を乗り越えて檀先生は、世界を、自分を救えるのか!? 」
というもの。檀先生の未来を見る能力<先行上映>は他人の飛沫をあびる!ことで発生するもので、それを得るための苦労が面白い。
また教え子の女子が書いてきた小説(猫を虐待していたり、その動画に賛辞を送っていた連中を2人組の猫好きな男たちが復習していく)が交互に挟まる展開で、これ全然関係ないじゃない、と思ったら驚きの展開でクロスオーバー。なるほど、やっぱり伏線がはってあった。
テロや、近年のマスコミ報道とかの批判にもつながる話もあり、そしてなんとニーチェのツァラトゥストラも重要な役割を果たす。
ラストの真相はそのニーチェの言葉が伏線にもなっていた。びっくり。やっぱり伊坂さんは面白い。タイトルの意味もそこで分かる。
ペッパーズゴーストはディズニーのホーンテッドマンションのゴーストに使われているそう。
伏線と言えば部長のが一番好きだったり。お勧めです。
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