ローズマリーのあまき香り(島田荘司さん)を読んだ。20年前のニューヨークでバレエ上演中に伝説のバレリーナが幕合に密室で殺されるが、観客は最後まで踊りをみたという。20年後に御手洗潔が真相を解き明かす。ユダヤ、ナチス、ウクライナ、日本、など興味ある話題も豊富。
本当に久しぶりに島田荘司さんの御手洗潔シリーズを読んだ。
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あらすじは
「世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。
1977年10月、ニューヨークのバレエシアターで上演された「スカボロゥの祭り」で主役を務めたクレスパン。
警察の調べによると、彼女は2幕と3幕の間の休憩時間の最中に、専用の控室で撲殺されたという。
しかし3幕以降も舞台は続行された。
さらに観客たちは、最後までクレスパンの踊りを見ていた、と言っていてーー?」
というもの。もう最初からわけがわからない展開。
しかし20年後の1997年、いつの間にかスウェーデンの大学で脳を研究している御手洗潔(ネジ式ザゼツキーでそういう描写があったとか)が、その事件を調べている友人のジャーナリストに頼まれて推理をしていく。スウェーデン時代なので石岡さんは残念ながらでてきません。
そして3つの全く関係ない、アメリカで起きた間抜けな事件を聞いた御手洗さんは真相に迫っていく…
トリックの一つはある別の作家さんのものすごく有名な作品(映像化されるそうだ)を思い出し、もう一つは島田さんの別の作品を思い出したが、これはトリック云々よりそのクレスパンの人生や、それにかかわるユダヤ、ナチスなどなどの背景が重要で、また今の戦争についての批判もあり島田さんらしい。
長い作品だが面白くて一気に読めた。
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