歌の終わりは海 Song End Sea (森博嗣さん)を読んだ。早くに親を亡くし姉に育てられた有名作詞家。その姉は歩けなくなり車椅子だったが5mの位置にある鉄筋の梁にロープをかけ首を吊っていたというもの。これはミステリというより尊厳死や倫理観について考えさせられるものだった。
前作、馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bowを読んだ時の結末も驚いたが、こちらも驚く。なるほどこのシリーズはミステリというよりテーマを掘り下げるものなのか。
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あらすじは
「妻からの依頼は、浮気調査だった。
夫の大日向慎太郎は有名作詞家だが、人づき合いもせず、妻と息子と暮らしていた。
敷地内には実姉の家もあり、周辺では「姉が恋人」と噂されていた。
浮気の兆候が見えぬまま、調査は続き、
探偵の監視下に置かれた大日向邸で、不審な死体が発見される。」
というもの。探偵の小川さん、加部谷さんと鷹知さんが自殺、尊厳死、自殺幇助について語り、特に加部谷さんが過去の自分の経験について心の中で悩む姿にはとても考えさせられた。
西之園さんもちょっとだけ出てきてなるほどそれでこの結末なんだと思ったり。
謎解きものを期待するとあれ?なりますがこのXXシリーズはこういうのもありだと思わせられる。
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