犬や猫などのペットにマイクロチップを埋め込むことが義務化されるが、どんな無線通信技術を使っているか調べた。ISO11784/11785に準拠した134.2kHzを使うRFIDで、フェライトロッドアンテナ、キャパシタ、チップ内蔵。15桁の個体識別番号が読み取れる。
まずは環境庁のこのサイトから見てみる。
令和4年6月1日から開始するマイクロチップ登録制度に関する飼い主の方向けQ&A
概要は
- マイクロチップは、直径2mm、長さ12mm程度の円筒形で、外側に生体適合ガラスを使用した電子標識器具です。最近では直径1.2mm×長さ8mm程度のものが主流になりつつあります
ということらしい。でISOに規格があるとのこと。15桁の個体識別番号を読み取る。
農林水産省のサイトを見ると、
マイクロチップの装着について
国際標準化機構(ISO)11784及び11785
だそうだ。メーカーは
DATAMARS社アイディール、
AVID社マイクロチップII、
DESTRON社ライフチップ、
TROVAN社トローバンID-162、
NITTOKU社スマートチップ、
WATRON TECHNOLOGY社ワトロンチップ
などが国内で売られているとのこと。
日本獣医師会のサイトでは、
マイクロチップを用いた動物の個体識別
”日本で統一して流通されているマイクロチップはISO11784/5に準拠しているFDX-Bという規格になり、起動周波数は134.2kHz、コード体型は15桁の数字で表れます。”
なるほどこれで大体わかってきた。
https://en.wikipedia.org/wiki/ISO_11784_and_ISO_11785
フルデュープレックスの周波数が高い方の仕様(FDX-B)で、
周波数 134.2kHz
変調方式 ASK
00,11を1、01,10を0とするDBP (Differential BiPhase)
のようだ。
中味は?というと、
https://science.howstuffworks.com/innovation/everyday-innovations/pet-microchip1.htm
フェライトに銅線を巻き付けたフェライトロッドアンテナと、キャパシタがあって外部から電源供給と
同時に通信もしている(SuicaとかIcocaなどのNFCと同じ仕組み)。
リーダー側から電源供給してもらって通信して15桁の識別コードを読み取る、ということでした。
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