録画していたのを今ようやく見た。私は数えるほどしか金縛りにはなったことはないけれど。ではいつものように速記メモで。----
草木も眠る丑三つ時、、、動けなくなる。突如遅い来る恐怖体験、金縛り。経験ある?と街頭インタビュー。私霊感強いの!とか、次の日におばあちゃんがなくなったとか。あるいは月に一回なるとか、体が疲れているときになるとか。
金縛りを経験する日本人は全体の4割。ではそれを科学の力で検証しようというのが今回の特集。病気が原因で起きる金縛りがある。これが恐ろしい。本当に怖いのはその病気。とここまでがイントロ。
世界の人も金縛りにあっている。夢魔というフュースリーという画家が描いた絵がある。欧州では悪魔が起こしたと考えられているそう。
でも病気が原因で金縛りになっている人がいるとわかった。
まずは神奈川県の田口さん。幼稚園の先生をしていた。ハードでずっと走りまわっていた。ある日の深夜まで資料を作っていた。ベッドの上で書いていたらしだいに耐えられなくなって寝たら、、、すごく小さな音で耳鳴りが起きた。その音が最高潮に達したそのとき、体が全く動かなくなった。金縛り。声が出せない。脂汗をかいた。
ある心当たりが。私の部屋の窓からお墓が見えている。霊のえじきに?
次は都内の長谷川さん。おなかいっぱいで漫画よみながらうとうとすると、窓の方から黒い大きな塊が入ってきてどんと乗っかってすごく重くなった。しばらくするといなくなる。その後も化け猫などに姿を変えてやってきた。乗っかっているという感覚がある。
さらに72歳の佐藤さん。金縛りにあって30年。手足の両側からしびれてくる。何かが入ってくるような音が聞こえた。宇宙人にさらわれる(笑)。
おっとだんだんギャグみたいになってきたぞ。
一体これは何が起きているのか?感触は現実的、動こうとするのに動けない、というのが3人に共通している点。全員仰向けに寝ているとき?と山瀬まみさんが鋭いことを言う。
金縛りを起こせる人がいる。それは、心理学者の福田一彦さん。何回も○○する、と起こるという。それはなに?http://www.edogawa-u.ac.jp/~kfukuda/
江戸川大学でその福田教授が語る。いくつかの条件がそろえば起こすことが可能。
金縛りになりやすい人を連れてくるのがまず第一。ひろちゃん(看護師)とまりちゃん(お化け居酒屋の店員)を連れてきた。
まずひろちゃん。11:00pmに脳波や筋肉の状態を調べるセンサを装着。すぐに眠くなってきた。寝つきがいい。何回も寝かしたり起こしたりすると、金縛りが生じる。消灯から2時間後、起こす。また消灯。今度は寝ない。4時間で実験中止。次はまりちゃん。4:00に寝る。
消灯から1分で、、、そわそわ。すでに金縛りが?めったに出ないと言う先生。やっぱり金縛りだった。力を入れ続けると動いた。何が起きたのか?
金縛りの条件は、
①何回も寝かせたり起こしたりする。
②明け方に寝る。
だった。まりちゃんの②で起きた金縛り状態は、体の上で何かが飛んでいたという証言だったが、カメラは何も捕えてない。
実はセンサが捉えたのは、脳波の状態だけ見ると起きていること。どこが起きてないの?
脳波とともに筋電図も取っていた。脳波を見ると脳は起きていた。筋電図は金縛り前は、力が入っていた。何もしなくても人間は力が入るもの。金縛りにあっている間は力が入っていない。体は寝ていた。
金縛り=脳だけ寝損ねた状態
ということ。
我々は頭の中に、スイッチがある。体の筋肉の総電源のようなもの。スイッチが先に切れてしまったら金縛りが起きる。
福田さんは寝てはいるんだが、違うのは脳は覚醒状態に近い、というコメント。
でスイッチとは夢スイッチ。レム睡眠の時だけ作動。夢に合わせて体が動かないようにするもの。つまり夢と同じ状態だが、夢の時にはこんなに脳は活動してない。
金縛りになりやすいのは?
まずは不規則な睡眠時間。レム睡眠が出てくるのは一回深い睡眠になってから。金縛りのときはすぐにレム睡眠になる。夢スイッチが勝手に切りかわってしまう。
まりちゃんも目がぴくぴくしていた。
次は長すぎる昼寝。夕方以降に寝ると、一回深い睡眠になってしまうのでレム睡眠になってしまう。
それと、、、あおむけ寝。横向きで寝ると夢スイッチが切り替わると姿勢が崩れ目が覚める。そこで終わってしまうのでなりにくい。
恐怖にかかわる扁桃体が金縛りの時に活性化するので、怖い幻覚を見るのだろう。
物が上に乗っかってるのは?呼吸の乱れを胸の重みと脳が勘違いするのだろう。
ただ、最初の3人のうち、はっきり睡眠の乱れで起きていたのは田口さんのみ。
あとの2人はあるものが不足していたから。何が不足している?
佐藤さんは日中にもある症状に悩まされている。日中の眠気。15歳の時から。眠気なんて誰にでもある、と気にとめてなかった。しかし会社勤めを始めても治らない。会議でも眠る。。。なんで起きられないかと自分を責める。病院を転々として原因がわかった。
ある物質の減少。日中の眠気と金縛りは繋がっている。で薬を飲むと、すぐに治った。目が覚めているという感覚を知った。でも発症から25年もたっていた。
長谷川さんも日中の眠気に悩んでいた。ページを1ページめくると寝ていたとか。10代のうちに病気に気付いて治療を始めた。普通の人と変わらない生活が出来ている。
で何が不足していたのか?
Yさん16歳。日中の眠気や金縛りに悩んでいる。脳脊髄液を調べた。オレキシンが極端に少なくなっていた。http://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3
オレキシン不足。本多真さんが説明する。脳内の神経伝達物質の1つ。これが少なくなる病気がナルコレプシー(過眠症)。20万人くらいの推定患者がいる。
自分を責めることが多いのでなかなか発見されにくい。
オレキシンの働きは夢スイッチの制御と覚醒の維持をする。
日中の眠気+週一回以上の金縛りが生じている方はオレキシン不足の可能性があるかも。
さらに減ると日中の金縛りが。。。情動脱力発作と呼ばれる。笑ったり驚いたり気持ちが高ぶったときに夢スイッチが誤作動。ろれつが回らなくなる、力が入らなくなるなど。
薬により日常生活に支障ないレベルまで治療できる。
精神科、神経科、心療内科に相談を。
日本睡眠学会の睡眠医療認定機関に行くこと。
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